そういえば前回「世にも奇妙な…」のことを書いたのも秋の特別編だったかも。
その間にも特別編ってあったっけ?あったかもしれないけど見てないんですねきっと。
というわけで、久しぶりに頭から前編見ました。
以下ネタバレ含みます。録画などでまだ見てないよーという方はご注意を。
鏡子さん
主演:広末涼子
世にも奇妙な…ではあるけどどっちかというと本怖系の話。もちろんラストは本怖ではないオチですが。
「世にも奇妙な」でどこまで辻褄とかそういうものを要求していいものか境界に迷うのですが、その物語の中でだけ通用する常識とか辻褄とかってあると思うんですよね。
で、この物語の場合、
「なぜ鏡子さんの幽霊は自分を殺した院長本人をとり殺さなかったのか?」
「自殺の偽装工作に手を貸した刑事をなぜとり殺さなかったのか?」
(自分の顔に硫酸をかけた犯人はとり殺したのに)
「あの刑事は、自分が金をもらって殺人を自殺と工作した事件のことなど捜査資料も含めて抹殺してしまいたいはずなのになぜわざわざいずみ(広末)にそれを示唆するような資料を渡したのか?」
「鏡子さんの幽霊は、いずみが自分の娘だと認識したのに何故見殺しにしたのか?」
など、あまりにも辻褄の合わないことだらけ。
幽霊が誰をどうとり殺す、なんてきちんとした意思のもとになされるものじゃないと大目に見るとしても。
結局、怖い幽霊ものとして表現したかったのか、恨みを持って誰彼なく殺す幽霊が自分の娘に気づいて成仏するという「いい話」に仕上げたかったのかがどっちつかずになっていた。全体的にそういう中途半端でどっちつかずの雰囲気が漂っていたのでなんとも感想の持ちにくい話だったということで。
昨日公園
主演:堂本光一
これは「奇妙」でよくあるパターンのタイムスリップ系の話。
何度も同じ場面に戻ってしまうというのは頻繁に出てくるシチュエーションだ。
これだけ何年もやっていれば自然と「奇妙」といっても同じパターンの物語が繰り返し出てくるのは仕方ない。
そんな中で、どうバリエーションをつけて物語として見ごたえがあるものに出来るかというのが製作者の腕の見せ所なのだろう。
さて、この話の場合。
「事故で死んだ親友」
「彼が死ぬ直前の場面に戻る公園」
「彼が死なないように奔走する主人公」
「しかし、何度繰り返しても策を講じるごとに悲惨さを増す親友の死」
そして主人公は、ついに親友の死を「防ぐ」ことを諦め、時間を戻すための合図だった「ボールを拾う」という行動も踏みとどまる。
主人公は、そうやってようやく親友の死を受け入れることが出来たのだろうか。
「世にも奇妙な」らしいラストシーンが用意されていた。
7年後、すでに結婚していた主人公はあの公園でふと親友のことを思い出している。
ふと妻の様子がおかしいのに気づく主人公。
その行動や質問のパターンには覚えがある。
同じこの公園で、今度は妻が同じように「昨日」を繰り返しているのだとしたら───?
何度も同じ場面に戻るという似たようなシチュエーションの中で、それぞれの主人公がどんな行動を取るか。
一人たりと同じ人間がいない限り、物語は無限なのかもしれない。
部長OL
主演:釈由美子・伊武雅刀
肩の力を抜いてらくーに楽しんで下さい系。
入れ替わりもよくあるパターンの話かな。
とりあえず、伊武雅刀(中身はOL)の気色悪さがなんともいえんかったです。あと釈由美子のおっさん目線が堂に入ってましたw
猫が恩返し
主演:内山理名
「奇妙」と思わせといて「奇妙」じゃない、と思わせといて実はやっぱり「奇妙」だったっちゅー話。
猫の「クロ」が若い兄ちゃんになって目の前に現れるという段階ですでに怪しいんですがwこれが実は単なる悪いヤツ。
うっかり本気で猫が化けたと思い込んでしまう主人公もアホなんですがw何割かの視聴者も「世にも奇妙な」だから本当に化けたのかなと思っていたハズですね。
しかし家捜しを始めた「クロ」にようやく不信感を持つ主人公。
最初は面白半分で始めたクロごっこ(笑)が、主人公が家屋敷の権利書を持っていると知って欲が出たのでボロを出してしまった…。
扉を厳重に閉め切って主人公を追い詰める「クロ」。
ここに至って「世にも奇妙な」じゃなくて単なる犯罪モノみたいになってるんですがどっこい、そこへ駆けつけてくるおまわりさん!
すんでのところで助けられた主人公は騙されて傷心なのだけど………
助けにきたさえないおまわりさんは、屋敷をあとにするとふいっと姿を消して、猫に早変わり!
「クロ」に戻ったおまわりさんは何事もなかったように主人公のもとへ戻ってきたのでした。ちゃんちゃん。
恩返しは、本人に気づかれないようにやるのが粋ってやつなんですよ(笑)!
ちなみに、本物の「クロ」が化けたおまわりさんがこれまた冴えないおっさんだったのが良かったですww
家族会議
主演:田中美佐子・渡辺いっけい
事故で臨死体験を共にする3人の家族。
どこからともなく聞こえてきた声が、
「3日のうちに3人のうちの誰か一人を殺せばあとの二人は生き残ることが出来る。誰を殺すか家族会議で決めろ」
と命じる。
自分を殺せと言い合う妻と夫。
しかし誰かを殺して残った二人が幸せになれるだろうか、残りの3日を三人でめいっぱい幸せに過ごそうという結論に一度はなるのだけれど…。
夫が愛人(?)あてに書きかけた手紙を発見する妻。
夫は自分を殺して愛人と一緒になろうとしている?と疑惑を持ち始める妻。
それならばやはり自分が夫を殺そう………
でもそれは夫が妻に自分を殺させようとするための仕掛け。
時間切れを目の前に逡巡する妻に早く殺せとけしかける夫。
そこへ、最後にやり残したこと、嫌いな牛乳を飲むといって娘が両親の前で牛乳を飲む。その牛乳には、夫が妻への殺意を演出するために農薬が入れられている。
倒れる娘。
そして目覚めた時、娘からの置手紙で娘が農薬入りと知っていて牛乳を飲んだということを知る。
これで、私はお父さんに殺されたことになるから二人は助かる。
もう一度お父さんとお母さんの子供に生まれ変わるよ。
号泣する両親。けれど、娘は生きていた。
三人とも、生き残ることが出来た。
あの声は、3人の何を試したのだろうか?
親を、妻を、夫を、子を、殺す人たち………
彼らにとって、家族というのは何だったんだろうか?
去年の特別編の感想で、「最近『奇妙』じゃない話が増えた」といったことを書いたと思う。
心理的に恐怖を感じさせるようなものだったり、つまりは現実に起こり得る出来事。(あるいはただの夢オチだったり)
それだけに、余計に怖くもあったりするのだけど、それでは「世にも奇妙な物語」ではないじゃないか……と思っていた。
それを考えれば、今回はとりあえずちゃんと「奇妙」な世界だったので良かったかなと。地味ではありましたが、地味なのは嫌いじゃないので。
しかしやはり長くやっているシリーズなので、目新しさがどんどん無くなるのはやむを得ずとはいえツライかも……。
その間にも特別編ってあったっけ?あったかもしれないけど見てないんですねきっと。
というわけで、久しぶりに頭から前編見ました。
以下ネタバレ含みます。録画などでまだ見てないよーという方はご注意を。
鏡子さん
主演:広末涼子
世にも奇妙な…ではあるけどどっちかというと本怖系の話。もちろんラストは本怖ではないオチですが。
「世にも奇妙な」でどこまで辻褄とかそういうものを要求していいものか境界に迷うのですが、その物語の中でだけ通用する常識とか辻褄とかってあると思うんですよね。
で、この物語の場合、
「なぜ鏡子さんの幽霊は自分を殺した院長本人をとり殺さなかったのか?」
「自殺の偽装工作に手を貸した刑事をなぜとり殺さなかったのか?」
(自分の顔に硫酸をかけた犯人はとり殺したのに)
「あの刑事は、自分が金をもらって殺人を自殺と工作した事件のことなど捜査資料も含めて抹殺してしまいたいはずなのになぜわざわざいずみ(広末)にそれを示唆するような資料を渡したのか?」
「鏡子さんの幽霊は、いずみが自分の娘だと認識したのに何故見殺しにしたのか?」
など、あまりにも辻褄の合わないことだらけ。
幽霊が誰をどうとり殺す、なんてきちんとした意思のもとになされるものじゃないと大目に見るとしても。
結局、怖い幽霊ものとして表現したかったのか、恨みを持って誰彼なく殺す幽霊が自分の娘に気づいて成仏するという「いい話」に仕上げたかったのかがどっちつかずになっていた。全体的にそういう中途半端でどっちつかずの雰囲気が漂っていたのでなんとも感想の持ちにくい話だったということで。
昨日公園
主演:堂本光一
これは「奇妙」でよくあるパターンのタイムスリップ系の話。
何度も同じ場面に戻ってしまうというのは頻繁に出てくるシチュエーションだ。
これだけ何年もやっていれば自然と「奇妙」といっても同じパターンの物語が繰り返し出てくるのは仕方ない。
そんな中で、どうバリエーションをつけて物語として見ごたえがあるものに出来るかというのが製作者の腕の見せ所なのだろう。
さて、この話の場合。
「事故で死んだ親友」
「彼が死ぬ直前の場面に戻る公園」
「彼が死なないように奔走する主人公」
「しかし、何度繰り返しても策を講じるごとに悲惨さを増す親友の死」
そして主人公は、ついに親友の死を「防ぐ」ことを諦め、時間を戻すための合図だった「ボールを拾う」という行動も踏みとどまる。
主人公は、そうやってようやく親友の死を受け入れることが出来たのだろうか。
「世にも奇妙な」らしいラストシーンが用意されていた。
7年後、すでに結婚していた主人公はあの公園でふと親友のことを思い出している。
ふと妻の様子がおかしいのに気づく主人公。
その行動や質問のパターンには覚えがある。
同じこの公園で、今度は妻が同じように「昨日」を繰り返しているのだとしたら───?
何度も同じ場面に戻るという似たようなシチュエーションの中で、それぞれの主人公がどんな行動を取るか。
一人たりと同じ人間がいない限り、物語は無限なのかもしれない。
部長OL
主演:釈由美子・伊武雅刀
肩の力を抜いてらくーに楽しんで下さい系。
入れ替わりもよくあるパターンの話かな。
とりあえず、伊武雅刀(中身はOL)の気色悪さがなんともいえんかったです。あと釈由美子のおっさん目線が堂に入ってましたw
猫が恩返し
主演:内山理名
「奇妙」と思わせといて「奇妙」じゃない、と思わせといて実はやっぱり「奇妙」だったっちゅー話。
猫の「クロ」が若い兄ちゃんになって目の前に現れるという段階ですでに怪しいんですがwこれが実は単なる悪いヤツ。
うっかり本気で猫が化けたと思い込んでしまう主人公もアホなんですがw何割かの視聴者も「世にも奇妙な」だから本当に化けたのかなと思っていたハズですね。
しかし家捜しを始めた「クロ」にようやく不信感を持つ主人公。
最初は面白半分で始めたクロごっこ(笑)が、主人公が家屋敷の権利書を持っていると知って欲が出たのでボロを出してしまった…。
扉を厳重に閉め切って主人公を追い詰める「クロ」。
ここに至って「世にも奇妙な」じゃなくて単なる犯罪モノみたいになってるんですがどっこい、そこへ駆けつけてくるおまわりさん!
すんでのところで助けられた主人公は騙されて傷心なのだけど………
助けにきたさえないおまわりさんは、屋敷をあとにするとふいっと姿を消して、猫に早変わり!
「クロ」に戻ったおまわりさんは何事もなかったように主人公のもとへ戻ってきたのでした。ちゃんちゃん。
恩返しは、本人に気づかれないようにやるのが粋ってやつなんですよ(笑)!
ちなみに、本物の「クロ」が化けたおまわりさんがこれまた冴えないおっさんだったのが良かったですww
家族会議
主演:田中美佐子・渡辺いっけい
事故で臨死体験を共にする3人の家族。
どこからともなく聞こえてきた声が、
「3日のうちに3人のうちの誰か一人を殺せばあとの二人は生き残ることが出来る。誰を殺すか家族会議で決めろ」
と命じる。
自分を殺せと言い合う妻と夫。
しかし誰かを殺して残った二人が幸せになれるだろうか、残りの3日を三人でめいっぱい幸せに過ごそうという結論に一度はなるのだけれど…。
夫が愛人(?)あてに書きかけた手紙を発見する妻。
夫は自分を殺して愛人と一緒になろうとしている?と疑惑を持ち始める妻。
それならばやはり自分が夫を殺そう………
でもそれは夫が妻に自分を殺させようとするための仕掛け。
時間切れを目の前に逡巡する妻に早く殺せとけしかける夫。
そこへ、最後にやり残したこと、嫌いな牛乳を飲むといって娘が両親の前で牛乳を飲む。その牛乳には、夫が妻への殺意を演出するために農薬が入れられている。
倒れる娘。
そして目覚めた時、娘からの置手紙で娘が農薬入りと知っていて牛乳を飲んだということを知る。
これで、私はお父さんに殺されたことになるから二人は助かる。
もう一度お父さんとお母さんの子供に生まれ変わるよ。
号泣する両親。けれど、娘は生きていた。
三人とも、生き残ることが出来た。
あの声は、3人の何を試したのだろうか?
親を、妻を、夫を、子を、殺す人たち………
彼らにとって、家族というのは何だったんだろうか?
去年の特別編の感想で、「最近『奇妙』じゃない話が増えた」といったことを書いたと思う。
心理的に恐怖を感じさせるようなものだったり、つまりは現実に起こり得る出来事。(あるいはただの夢オチだったり)
それだけに、余計に怖くもあったりするのだけど、それでは「世にも奇妙な物語」ではないじゃないか……と思っていた。
それを考えれば、今回はとりあえずちゃんと「奇妙」な世界だったので良かったかなと。地味ではありましたが、地味なのは嫌いじゃないので。
しかしやはり長くやっているシリーズなので、目新しさがどんどん無くなるのはやむを得ずとはいえツライかも……。
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