サイドキック日記

酒場での愉しさは酒場までの道の愉しさに及ばず。
永美太郎の記録。

旧年中

2013-12-25 04:56:23 | LIFE
もう残すところ幾日です。みなさんも各々で2013年のアレやこれが思い出されている頃なんじゃないでしょうか。自分はいろいろなもののしわ寄せが来て、さあどうしようかといった感じです。今一番の懸案事項は免許の更新に行かなければならないのですが、この4年くらい毎年住む所が変っていて、住所変更や諸々を怠っていたので、ちょっとややこしい感じになっています。あと今月は忙しくしているつもりだったんですが、お金になる事をやる日は案外いつもよりすくなかったので年の瀬を目の前に、困窮しています。年末感にあてられて余裕なんて何もないのに財布の紐と頭だけゆるくなってしまいました。秋口はあんなに自炊に励み節約生活だったのに冬になってからほとんど自炊もしなくなった。反省せねば。

年内中に終わらせねばならなかったことがひと段落着いたので、ちょっとお金稼がないといけないのだが、アシ仕事の方はいつ仕事があるのやらないのやらアバウトなので、日雇いでもしてかせがないと年越せそうにもない。

ジョブレスメーン、仕事を探そう。

大作映画

2013-12-19 19:42:26 | MOVIE
高畑勲 『かぐや姫の物語』

を、新宿ピカデリーで観てきました。学生時代から取り掛かっていることは聞いていましたがまさかお目にかかるまでに8年かかるとは想像していませんでした。元々高畑勲の演出する作品はある時期からかなり意識的に好きで、確か大学1年生の時に『赤毛のアン』のシリーズを見たときだったと思います。高校の頃『ホーホケキョ隣の山田くん』もかなり好きだったのですが、その頃はまだジブリの宮崎駿じゃない方位の感じでした。大学時代観る事の出来る高畑勲の演出作品はあらかた観ましたし、著作も読みました。高畑勲という人は今は失われて久しくなった教養人たる監督だと思います。かぐや姫、はその監督の持つ教養のすいが注ぎ込まれた映画でした。それも失われたハリウッドスタジオ黄金期のグリフィスやソビエトのエイゼンシュテインを思わすような大作映画でした。

スタジオジブリという特殊な会社があったからこそなしえた仕事で、このような作品がリアルタイムで観れる事は本当に喜ばしい事です。東映動画から日本のアニメーションの礎を築いてきた監督の本当に集大成的作品でした。背景や演技やその他一切の設計に妥協がなく、自然描写にいたっては桁違いのものがありました。よくジブリの自然描写などはわかりやすく取りざたされる事があります、そういったものと一線を画しながらその臨界点にあるものだと思います。そして何より、アニメーションというのは漫画と同様に誇張にその表現の核があり、そういったおかしみにもあふれ且つ映画としての時間の、言い換えれば音楽のあつかい方には心底うなりました。元々私は木下恵介の『二十四の瞳』であるとか劇中歌がその作品の成立と不可分である作品が大好きだということもあるのかもしれませんが。

書きたいことや気付かされた事は山ほどありますが、くどくどやってもしょうがないので止しますが、1点だけ。かぐや姫が都に赴いてから、唯一心の慰安であったかつて自らが暮らした山を模して作った小庭の菜園を、終盤に差し掛かるところで鎌でなで斬りにして庭を破壊し「こんなものは全て偽物なのよ」と嗚咽するシーンがあります。小さい頃に翁とおうなに育てられた輝かしい記憶の再生産を否定した主人公がしかし、最後に地上に対して唯一抱いた郷愁が歌でした。童たちが声をそろえて歌う歌の中には地上の全てが詰まっているのでしょう。天上に再度迎え入れられる姫の後ろ髪をつかんで離さなかった歌。私もスクリーンでもう何度か味わいなおそうと思います。

特に、なんでもない。

2013-12-17 02:15:46 | LIFE
年の瀬ですね、最近寒くて困ってます。
仕事して、自分の原稿終わらして、新しい話しのコンテ作って、仕事して、仕事先の人と酒飲んで。そんな半月でした。寝れなくて困ったり、打ち合わせ遅刻したり、完成原稿がいまいち最高なものに仕上がってないなあと落ち込んだり、最高のコンテが仕上がったと小躍りしてみたり、自分の最高と他人の最高が違うんじゃないかと不安になったり。一人相撲で毎日忙しいです。
せっかく相撲とるなら、エアーじゃなしに他人様とがっぷりよつに組みたいものです。

来年必ずやりたいことが1つあるのですが、何から手をつけていいかわからずに少々いもってます。いもるって方言ですかね。小さい頃からいもりっぱなしの子供でしたが、いもってばかりもいられないので、いもらずいきらず、日々平常心で暮らしたい限りです。

何か色々溜まってるような、空っぽのようなよくわかりませんが、多分少し疲れてるだけなので、気持ち落ち着かせて、気合入れなおしてまたはじめようと思います。




お知らせです

2013-12-07 23:15:31 | 告知
大阪は中津にあるミニコミなどをあつかっているシカクというお店で、1月に漫画家の西村ツチカさんが個展をします。詳しくはシカクのHPを見ていただければわかりますが、初日にあたる25日と2日目26日にトークイベントがございます。その2日目の『忘れてた話』に私も出演します。ちなみに初日のトークイベントの西村さんの相手役は香山哲さんです。香山さんは日本インディーコミック界の雄です。著作が今年の文化庁のメディア芸術祭の推薦作品に選ばれています。まだ、知らないという方は是非調べましょう、彼のサイトでも作品に触れることが出来ます。

主に私の役目は、進行や西村さんのトークの引き立て受け手などだと思います。日頃西村さんとは、くだらない話しに花を咲かせる間柄なので、いつものように話せたらいいなと思います。彼との話しは楽しいですから、見にこられた方もそのように感じられるように、色々考えねばなとか思っています。

手ぶらで伺うのもアレなので、今年描いた漫画を何本か纏めて本にして持っていこうかと考えています。

宜しくお願いします。

12月

2013-12-02 22:53:33 | MOVIE
先月中に終わらせておきたかった原稿がまだ終わっていない。しかし、今日からアシ仕事が始まった。実家に帰った時に体重計に久しぶりにのったら上京前に比べて6キロ体重が増えていた、体が重い。冬だから、朝が寒くてなかなか起きられない、そんな日々。

昨日は、明日から仕事だし原稿終わらせなきゃなー、とぼんやり机に向かっていたけれど集中出来そうになくて、現実逃避に映画を観に行ってしまった。

リドリー・スコット監督 『悪の法則』

私は、脚本のコーマック・マッカーシーのファンに去年辺りになり4・5冊位は著作を読んだかと思う。映画はマッカシーの世界がそのまま映像になったようで、台詞廻しががいちいちマッカーシーで終始にやついて観ていました。マッカーシーの小説はよく映像的だと評されますし、私もそう思います。ですが、映像的な語り口の物語がリドリー・スコットの手腕でそのまま映画となったのですが、コーエン兄弟的なケミストリーを物語りは獲得しないままに終わっていきました。面白かったですが、大傑作だとは思わなかったです、良作だとは思いましたが。

本当は、『かぐや姫の物語』を観たかったのですが、席がほぼ埋まっていたので諦めました。明日、仕事が終わってから観に行こうと思います。この映画に関しては、あまり前情報を入れずにいたのですが、ある感想を読んでしまって、何やら物凄い感じに仕上がっているらしい、と。楽園の追放みたいな物語である、と。私は観たくて観たくて、今から興奮しています。

明日、絶対観るぞー!