ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

夢と現

2010-12-06 09:39:43 | Weblog
畳の上に椅子が並んでいる、ちょっとへんてこりんでハイカラな店。
窓際の席に座って、静かに流れる宇治川にかかる宇治橋を眺めながら抹茶風味のぜんざいを頂く。

ほんの三日ばかりの小さな旅。

・・・ほんの三日ではあるけれど、随分と浮世を離れていた気がするな・・・

と、しみじみと想う。


辛くて辛くて辛くて辛くて・・・まばゆいばかりの楽しい旅だった。

最上級の楽しさはそこにある・・・
君が教えてくれた哲学だって、今じゃすっかり僕のものだ。


三時間と少し眠った。今はもう現の世界。疲労は限界を超えている。立っているのも辛い。
つまり、今日が終わるまで、僕はまだ旅の中だ。

たかだかあと12時間。なんなく乗り切って・・・眠ってやる。


ただいま。帰ってきたよ。

双葉

2010-12-06 00:32:37 | Weblog
気温は二度。別に寒くない。全然平気。
予定は未定だが、未定過ぎるのは問題だと思うのだ。
今頃はベッドの中のはずだったのに。

あと残り130キロ。

そう、月曜日の浮世の世界まで・・・あと130キロ。

双葉

2010-12-06 00:32:37 | Weblog
気温は二度。別に寒くない。全然平気。
予定は未定だが、未定過ぎるのは問題だと思うのだ。
今頃はベッドの中のはずだったのに。

あと残り130キロ。

そう、月曜日の浮世の世界まで・・・あと130キロ。

幸せな人は意地悪をしない

2010-12-05 11:19:51 | Weblog
新たな仕事を始めて少しした頃、僕は意地悪になってしまった。
慣れない仕事。慣れない人間関係。鎖に繋がれたような気分。永遠に感じられる束縛された時間。
ストレスのせいなのか、鬱屈した気持ちが、発散されることなく体内に充満しているのが分かる。心から刺々と針が出てくる。言葉の選択が変わる。言わなくてもいい事を、きつめの言葉で発する。
刺々しい自分を肯定しながらいけるはずもなく、後悔もするし反省もする。そしてまた繰り返す。
ネガティブのスパイラル。・・・僕はちっとも幸せじゃなかった。金は稼げるが、ちっとも幸せじゃなかった。

僕は当分旅には出られないはずだった。自由の鐘の音に蓋を被せて、ひたすらという四文字の中で暮らすはずだった。それが難しい話だなんて、ちっとも思っていなかった。

そう、ちっとも難しくはなかったが、僕は意地悪になった。

小さな旅の事を考え始めた。今自分に出来得る旅に想いを巡らせ始めた。毎日は小さな旅の計画で埋められていった。ワクワクとドキドキが、期待と不安が心の穴ポコを埋め始めた。・・・心の刺々はいつのまにか、すっかり姿を消していた。僕は幸せだった。

人は自分の不幸を誰かのせいにしたがる存在だ。時には社会のせいに、時には世界のせいに。
でも、それでその人の不幸が消えることはない。不幸の受け渡しなど出来はしない。そして、この世界に不幸が蔓延していく。



幸せな人は意地悪をしない。その通りだと想う。
そして、その幸せな人が、不幸の蔓延の歯止めとなる。

だから、この世界はまだ美しい。きっと永遠に美しい。


これは僕の話だ。決して君の話ではない。
これは僕の話かもしれないが、もしかしたら、君の話かもしれないね。

氷点下の世界にて

2010-12-05 01:23:13 | Weblog
薪を拾いに崖を登る。両手いっぱいに薪を抱えて、崖を下りる時に足を滑らせる。多分そこには大きな石があったんだな。膝をしこたま打ったんだな。買ったばかりのズボンが切れて破れた。泣くかと思うくらい痛かった。しばらく身動きが取れなかった。膝から血が出た。

薪を拾いに行って崖から落ちる・・・うける。ワイルドバイオレンス。


それはいいとして、例によって・・・テントに付いた水滴がカチコチに凍ってる。尋常ではない冷たい空気が空から降りて来る。

明日は早起きだ。無事に目覚められますように。

おやすみ。

ライオンからの手紙

2010-12-04 10:41:53 | Weblog
元気ですか?

僕は今、テンペルとタットルの村にいます。

ここに来るまでの道の話を一言で表すなら・・・壮絶。雨、寒さ、嵐、突風、眠さ、疲労、横風、痺れ、故障。
それはまるで、僕を阻んでいるようにも見えたし、それはまるで、僕を歓迎しているようにも見えました。

幸いな事に、僕はそのどれもを克服し、今大好きな場所で陽の光を受けています。

意味なんて無くてもいいのです。これが僕のアイデンティティだと実感しながら進む事、生きる事・・・

リスクを冒してもいいのです。どのみち誰もが不安や憂鬱を抱え込んでいて、数え切れない後悔を無理無理肯定しながら自分の存在を守り続けているのだから。

僕は紛れも無くその中の一人。


元気ですか?

君が負けないように祈っています。
僕のように負けないように・・・天空のオリオンに。

八ヶ岳

2010-12-03 03:52:40 | Weblog
しかしすごい雨だ。

もう何もかもびしょ濡れだ。

しかし、幸いな事に、今日の冷え込みはさほどでもない。

人生は、いつだって過酷だ。

過酷なほどに盛り上がる。

もう4時になる。倒れそうなくらい・・・眠い。

意識が飛んでしまいそうだ。


僕はどこへ向かう。白い息を吐きならどこへ向かう。

約束の場所へ・・・僕は向かう。

旅は、過酷なほどに盛り上がる。

そういうものだ。

it will be...

2010-12-02 15:39:18 | Weblog
今夜は雨になるらしい。
どうせ濡れるなら雨を待とう。

雨を嫌えば、雨に嫌われる。
雨を望めば、雨に迎えられる。
これは小さな哲学みたいなものだ。

夜通し雨に打たれたとしても・・・
幸いな事に・・・
僕は武器を持っている。

いくつもの旅の中で見つけた、小さな哲学という名のささやかなる武器を。

僕の印

2010-12-02 00:50:18 | Weblog
往復惑星券があったら何星に行きたい?

縞々が好きな君は土星が気になってるみたいだ。

僕は出来るだけ遠くの星へのチケットを手に入れよう。途中下車が出来るかどうかを事前に確認しておいて、出来るだけ名もなき星を探検しながら進んでいきたい。
期限が過ぎてしまいそうになったら、帰りのチケットは取り合えず捨ててしまおう。どこかの星に、格安の地球行きの片道切符が売っているはずだ。

君が行ってみたい星だから、土星の様子は探っておくよ。素敵な場所には旗を立てて・・・紺色の生地の右下の隅にオレンジ色の小さなライオン。

僕の姿が見えなくなったなら、僕はその時、そんな旅の最中かもしれないね。

紺色の旗を探してごらん。
オレンジ色のライオンがそこにあったら、それが僕の印だ。