ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

#2 ペテン師の劇場

2017-04-25 03:45:23 | Weblog
二曲目。「コーヒー&ビスケット」。

僕はブルーボトルコーヒーが苦手だ。浅煎りの珈琲は酸っぱい。ブルーボトルのこは極度に酸っぱい。もう酸っぱさしか感じない。だから苦手だ。
新宿から広島へ向かうバスの中、僕の飲み物は、サーモスの水筒に移したブルーボトルの珈琲しかなかった。一晩中、酸っぱさと戦った記憶。

長野県飯山市、野沢温泉村近くにあるゲストハウス一里塚(まだ開業前)の主人と珈琲の話をした。ちなみに、一里塚の主人はブルーボトルの珈琲が大好きだ。好みというのは人それぞれで面白い。

一里塚の主人は、長野の山奥の古民家を買ってゲストハウスを開こうというくらいの自然派である。
ちなみに、僕も嵐山という埼玉の奥地に籠って、鴨長明のような暮らしを勤しむ、自称自然派だ。

話は、合う。

一里塚の主人が東京で買って来た珈琲を淹れてくれた。一里塚の主人の好み、酸味の効いた珈琲だ。ブルーボトルほどの酸味ではないので、美味しく頂いた。

僕は、自分で焙煎したブラジル産のフクダトミオブルボンという豆を持参していた。翌日の朝は、僕が珈琲を淹れた。一里塚の主人は、「美味しい」と言って飲んでくれた。

一里塚にいる間中、結構な量の珈琲を飲んだのだが、コデラーマンである。コデラーマンはオコチャマなので、珈琲が苦手。苦手なのだが、無理をして、「僕もブラックで」とか言っちゃって飲んでいる。一口飲むたびに、苦い顔をしていて笑えた。牛乳と砂糖を入れてコーヒー牛乳にして飲めばいいじゃん!と僕は言うのだけど、「いや、僕はいつもブラックなんで」と嘘をついて、苦い顔をしながら飲んでいてうけた。

一里塚の主人との珈琲の話。

僕の珈琲は自家焙煎である。自家焙煎というのは、コーヒーの生豆を買って、自分で炒ったということである。
なぜ自家焙煎なのかというと、その方が安いからである。美味しい珈琲豆というのは高い。高い豆というのは迂闊に飲めない。迂闊に飲めないから飲めないまま劣化するなんてこともままある。だから、自家焙煎をするのである。シャカシャカシャカシャカと人力で振るのである。
この一年で、人力焙煎も少しは上手になってきた。

安くて美味しい珈琲を気兼ねなく、いくらでも飲める生活なのである。焙煎したてを、いくらでも飲める生活なのである。お金をかけずに好きなものを・・・僕は自然派なのである。

そんな話をしていたら、一里塚の主人がこんなことを言った。

「贅沢な暮らしをしてますね」。

いえいえ、ただ貧乏だから・・・。
そう答えながら、僕は少し嬉しかった。


そんな珈琲を飲みながら書いている。今日の珈琲は、グァテマラアンティグア、ボルタル農園の深煎り。BGMは「コーヒー&ビスケット」(trash box jam マジカルステラーツアーに収録)。

僕は歌う。

誰かの愛が欲しい。
誰かの笑顔が欲しい。
誰かのリアルが欲しい。

さらに僕は歌う。

誰かの嘘が欲しい。
誰かのフェイクが欲しい。
誰かの怒りが欲しい。

ある時、ミネソタからやって来たハイディーという女の子が僕に聞いた。

「ねぇしんぐくん。愛とか笑顔とかリアルが欲しいというのは分かるわ。でも、なぜ、嘘やフェイクや怒りを欲しがるの?」

僕は答えた。

誰かの何かを欲しがるのならば、ポジティブなものだけじゃなくて、その裏側にあるネガティヴなものも受け止めなければいけないと思うんだ。つまり、その「全て」を、ということ。
嘘とフェイクと怒りを受け止める覚悟がなければ、愛と笑顔とリアルは手に入れられない。僕はそう思うからだよ。わかるかい?


僕は、ことさら僕の唄の歌詞に関しては、即興のペテン師になる。
こんな風にして、僕の唄の歌詞の意味が深まっていくのだよ。わかるかい?

「コーヒー&ビスケット」

Wake up コーヒーとビスケットかじりながらMonday morning
Everything 何もかも全部 ごちゃまぜにかき混ぜてShakin'

Take my hand 悲しくなりたくない 全てを受け止めてHappy
Sing my song 転がり落ちていくリアルとフェイクと天使と悪魔
This is my life

I need somebody's love. I need somebody's .
I need somebody's real. I'm lookin' for that.

I need somebody's lie. I need somebody's fake.
I need somebody's anger. I'm walkin' down the street.

Wake up コーヒーとチョコレートかじりながらWednesday morning
Everything 収集不可能 ぐちゃぐちゃになり始めてる

Take my hand 寂しくなりたくない 全てを抱きしめてHappy
Sing my song 甘い誘惑の中リアルとフェイクと天使と悪魔
Is this my life?

I need somebody's love. I need somebody's .
I need somebody's real. I'm lookin' for that.

I need somebody's lie. I need somebody's fake.
I need somebody's anger. I'm walkin' down the street.

I need coffee and biscuit.
I need coffee and chocolate
Give it to me to fly sky high.
Give me the something I want.

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