ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

ある少女の話。2

2014-07-22 02:40:18 | Weblog
細かい流れは、忘れてしまったのだけど。なんせ、もう何年も前のことなのでね。

忘れていないのは、僕がこう想ったこと。そして、それを実現したこと。

「この子が中学生のうちに、ライブハウスのステージに立たせよう」

この天才少女は、いずれ世に出る。世の高い場所へ行く。ならば、その第一歩は、おれが踏ませてやろうじゃないか。
世に出た時に、こう言わせたいじゃないか。

「中学生の時からライブハウスのステージで歌って来ました」

西川口HEARTS。当時のTrash Box Jamのホーム。
そこで、少女は初めてのステージに立った。

この先、少女に何が起ころうとも、初めてのステージに立たせたのが僕であるということが、僕の誇りになるであろうと・・・そう想ったことも、覚えている。

それから、マコも絡んでくれて、少女のCDを作ったような気がする。4曲くらいの作品だったような気がする。その中の一曲は、シング作の「恋人」だったんじゃないかな。
少女が歌う「恋人」は、シングの恋人とも、アニーの恋人とも違う、まったく別の世界の「恋人」だった。

一つ、言っておきたい。これだけは言っておきたい。

最初に目を付けたのは、僕、なのである。

例えば、アメリカ。西部劇の時代。西海岸で金が見つかった。俗に言うゴールドラッシュである。多くの人が、金に群がり、多くの人が巨万の富を得た。

最初に金を発見したのは誰なんだ?

うん・・・これは、あまり、例えが良くないな。

エジプトから盗掘されたロゼッタストーンが、ジブラルタル海峡に沈んだ。それを引き揚げたことによって、古代エジプト文字の解読が進み、多くの謎を解く鍵となった。

ロゼッタストーンを盗んだのは一体誰なんだ?

あれ?・・・これは、ほんとに、まったく違うよ。あれ?意味わかんないよ。

まぁ、いいよ。とにかく、少女の天才に最初に気づいたのは、紛れもなく僕だってことが言いたいんだよ。
いや、だからなんなんだ?と聞かれても、本当に困る。

それからどれくらいの月日が過ぎた頃かってのは、ちょっと忘れた。
すぐだったと想う。

少女は業界最大手のレコード会社に引っ張られて、あちら側の世界へと旅立ってしまった。

ね?でしょ?おれは知っていたよ。

そりゃあ、そうだよ。どう考えたって天才なんだから。天才な上に、美貌を持つ少女なんだから。

つづく。

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