ケロの与太

「全力で与太話」
読んだら忘れてください(” ̄▽ ̄)ゞ  

最終章 帰り道  ~ 金沢旅行記 12

2018年10月31日 | 金沢旅行



微妙なゴジラ岩と
ひっそりとした垂水の滝を後にして、気が付けば日も傾き始め
帰ろうかもう帰ろうよモード



         



地図がはじき出した予定では
約二時間のドライブ
予定時刻の15分前






         

空が広すぎて
人がいなさ過ぎて
私は嬉しいのに、落ち着かないのです

神奈川に帰ってからこの方
空を見上げるときは、林立するマンションを心の目で取り払い
見るようになりました

そうしたらもしかしたら
石川の空も神奈川の空も、そんなに変わらないのかもしれないなあ・・
と思ったり
思わなかったり




         

山と田んぼしか見たことが無かったので
海と田んぼは本当に新鮮でした






         

きっと素敵な夕日が沈むお天気でしたが
日没は新幹線に乗る時刻でした・・
見てたら帰れないもんねえ




        



どこまでも空いていて
快適な道でした  ( ̄▽ ̄”)


ひたすら走って、展望台に寄って、岩を二つ、滝を一つ見て帰ってきたわけですが
はた目にはつまらなくても、とにかく大満足なドライブだったのです










        






        




   



萩さんから紹介してもらった北陸浪漫は
コスパ最高で
大変おいしゅうございました

食べ盛りの青少年には物足りないかもしれないけれど
おばちゃんにはこれで十分
1080円でこのお弁当が買えるのは金沢の懐の深さでしょうか
コレが東海道でも手に入るならワタシ、崎陽軒さんとはきっぱりとサヨナラしてもいいわ? ☚出来ないけどね



あれも見たいこれも見たいと言った、一切の期待をしないで(場当たり的に)臨んでも
ちっとも退屈しない石川県

そこまで行ったのにあれを見てこなかったの?
というご意見は諸々有るやもしれませんが (輪島の棚田とか??)
丸腰で臨んで目に入ったものを見るだけでも、本当に十分に楽しめました



ただ一つ心残りがあるとすれば


         




         


お菓子にガチのカニが使われたら
どんな味がするのでしょう・・


それはこの次行く日までの
お楽しみ   ←次回のお楽しみそれ?( ̄▽ ̄嘘)




そんな旅の話でした
間が開いちゃって調子狂っちゃいましたね




さて
明日から11月
今年もあと2か月

今夜はハロウィンだそうですが
渋谷でやってるハロウィンは
アイルランドをはじめとする海外の皆さんにちとお恥ずかしい
もう
ヘロゥィンパーティーと呼んでやればいいですね ←( ̄▽ ̄?)





~( ̄▽ ̄)ノシ
         

         






.

能登のゴジラ岩は見つからない?~ 金沢旅行記 11

2018年10月31日 | 金沢旅行


珠洲の観光マップに載っていた
もう一つの岩
 


              





         



見附岩があんなにすごかったんだから
きっとゴジラ岩もそれなりにすごいんだろう

私は自分が「ポンコツ霊感を持っている」と思えるくらいに、
思い込みは激しい方なのですね
きっと、夫もそうだったんでしょう


         



全く先行する車のいない道を25分ほど走らせて、海岸に出たのに
タイトルにもありますようにですね


ゴジラ岩が
見つからない

のです


            

Googlemap様のお告げでは、私たちはもう現地についているはずなのに
ゴジラ岩が見つからない・・

誰にも訪ねる事も出来なかったけれど、車通りが一つもないのには助けられました
好きなところで車を止めて、
Uターンして
ゆっくり海岸に目を凝らしても、見つからない


「それっぽいのは、アレなんじゃない・・・?」








他にもそれっぽいのが、一つ二つ見えましたが
まあ、こんな状況なので
もはやどれがゴジラ岩であっても
大差ない感じ


いったい、どれがゴジラ岩だったのか
帰宅後調べてみたら





小さいことにがっかりしておられましたね・・
私たちの場合、あの見附岩の後でしたから、見つからないゴジラ岩
その対比たるや何をか謂わんや・・


それでもね
誰もいない海、水平線と青い空、白い雲
もう私は、これだけで大満足






車を降りて潮風に吹かれて
だーれもいない海岸線で深呼吸できただけで、生き返る思いがするのです

このドライブ、
途中で誰もお腹を空かせなかったので
お昼ご飯を食べる事、完全に忘れていました




■■ おまけ ■■




※「青森」とあるのは「秋田」の間違いです・・・☚男鹿半島が青森だと思っていたのは内緒・・( ̄▽ ̄;A)




私たちが観たゴジラ岩は本物だったのか、答え合わせをすべく検索してみました
よくわかりませんが
似たような感じなのかな・・

ちなみに現地で「ゴジラ岩」をグーグルマップに尋ねると
最初に北海道の羅臼がヒットしました
画像で見る限りさすが羅臼のゴジラ岩はそれっぽい!


他にも秋田県の男鹿半島、愛媛県の宇和島市にも
ゴジラ岩は存在するそうです

映画で観たゴジラは、全身溶岩のようでしたから
ゴジラそのものなのかもしれませんね



私が観たのは
ちっさかったけど・・・☚まだ言うか( ̄▽ ̄”)







~( ̄▽ ̄)ノシ









珠洲の軍艦島 ~金沢旅行記 10

2018年10月31日 | 金沢旅行









まあ、そんなわけで・・しれっと始めてしまいますが
タイトルが「金沢旅行記」だったか「能登半島ドライブ?」だったか思い出せず、自分のブログを見返して確認してしまいました

すっかりご無沙汰しております
何としても今月中に、せめてこれだけでも終わらせなければ・・と
やって参りました
お元気でおすごしでしょうか?

ブログってさ・・
書くよりも、読んでる方が
断然楽しいよねっ?!

と毎年思う10月も今日で終わります ← ・・( ̄▽ ̄)ゞ




さて、能登半島の青い空と緑だけで
すでにお腹いっぱい満足していた麦家はあれからどうしたのか
ザクッと旅行記行ってみます







口を開けたゴジラのように見える能登半島の、ちょうど口の中辺りに付きました ← わかりづらいわ!
本当は突端まで行きたかったのですが、
1700には金沢駅に着いていたい・・
という縛りがあったためココが限界と見たようでした


















いやいや、縁は結ばれてはや幾星霜
(「もう腐れかけて」とかいうのは無しで・・( ̄▽ ̄”;))

日本海で結ばれる縁は、太平洋側より純愛のような気がする
のはワタシだけでしょうか・・










歩き出した夫をよそにトイレに行ってしまった私
消えた夫を追いかけます 

(消えたのはたぶん私の方ですが・・( ̄▽ ̄”))









         



  






ココがこのドライブの大いなる佳境だったと思います
波の音、潮の風、ダイナミックな自然の遺産(?)
その昔、あの空海が見つけた事から、見附岩(みつけいわ)と名付けられたとか・・・?

異様なたたずまいの岩の前に
ココロ洗われると言うかなんというか・・それは感動的でした
そもそも
「観光」という言葉は、中国『易経』の「国の光を観る、もって王に賓たるに利し」という一節に由来するのだそうですが
その語源を思い出し、
ああ、これぞ観光なんだろうなあ・・と思ったのです
なんて言うか、旅の疲れも一気に取れる、今流行りの「パワーを貰う」感じ

せっかくこの世に生まれたのならば、この世の沢山のこういうスポットを見て回るのは本当に素敵なことだと思います
しかしながら遠くへ行きたければ、お金が要るわけで
お金を手にするためには勤労が必要な訳で
特に我が国においては、勤労と旅の時間は相反するもので
庶民の旅は積み重ねられた勤労の
結晶だったりする

人生が旅に例えられ、人生と旅が関連付けられて語られる訳も、
こういう場面で理屈抜き
腑に落ちるように理解できる気がします


私は出不精なので、
人が見てきた画像を見るだけで
たいていの旅先は十分なのですが

たまにはこういうの
いいです ~( ̄▽ ̄”~)







そう、見た感じとても軍艦には見えなかった
真正面から船尾か船首を見ていたとわかって初めてガッテン!です←?

























矢印が、立山とズレてますねえ・・ ←修正する気ナシ・・


ああ、間違いなく、私は日本の上にいるんだなあ・・
と思うのが大好きです
Googlemap最高っす

( ̄▽ ̄)












巨大な見附岩の迫力に心洗われてテンションMaxの私たち
こっちの岩も見てみたい
と思ったのには

他に目的が無かったから
というのもあったかもしれませんが


無理のない話だったと思うのです・・・






( ̄▽ ̄)ノシ









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能登半島珠洲までドライブ ~金沢旅行記 9

2018年10月15日 | 金沢旅行




ココから先は
ひたすら観て走る、そんな感じで




Googlephotoをそのままスクショしてみました





海が綺麗、空が広い
それだけで嬉しかった (~ ̄▽ ̄)~

昨日萩さんとハマナスを見てお茶を飲んだ高松パーキングエリアに立ち寄り
ラーメンとポテトをシェアして
砂浜を車で走れる千里浜渚ドライブウェイを走りました






この海の向こうにあるのは

                    




黄金色の新米
石川県産こしひかり( ̄▽ ̄”人)←※嘘:銘柄はわかりません

そして
ひたすら珠洲を目指して




多くの家が真っ黒の瓦屋根
空と緑にとても映えていました



快晴すぎて暑いくらい


九月の下旬とは思えませんでした
(中央は娘ですが、左の人は知らない人です←コラ( ̄▽ ̄)ゞ)



展望台から見えた海



能登半島は細いので
海が見える方向がすぐに変わる感じ


さらに珠洲へと向かいます




屋根瓦の綺麗な家々や
綺麗な緑を見る度に写真を撮っていたけれど
改めて見てみると、何を撮りたかったか説明がつかない・・

とにかくずっと、
ずっと
道はどこまでも空いていて


とても
綺麗でした( ̄▽ ̄)ゞ















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能登半島をドライブ ~ 金沢旅行記 8

2018年10月14日 | 金沢旅行


天気予報は午後から晴れる、と言ってくれてたのですが



とても力強い金沢の「骨粗鬆症対策」・・( ̄▽ ̄”)


知らない旅先で、イメージのないままに計画を立てるのが苦手な私は
とにかくバスツアーが好き。今回もバスツアーを探して参加しようと提案していたのですが
三人となると参加費もバカにならない。
「二日目は俺に任せろ」「お昼代が浮くぞ」と夫が譲らないので、
有難くお願いしました
いずれにしてもワタシ乗っているだけ 
( ̄▽ ̄人)


駅チカのトヨタさんで借りてきた
プリウス君
良い面構えですね
金沢ナンバーがカッコいい 
( ̄▽ ̄”人)



ドライブに出る前に
金沢駅併設のショッピングモール「あんと」に食料の買い出しに出かけました


「あんと」は金沢の「ありがとう」だそう
娘が二歳の時、そう言ってたなあ・・( ̄▽ ̄)


昨日萩さんは別れるとき
「取りおいてもらってるお寿司を受け取りに行く」と言っておられたので
私も帰りの駅弁に、その手を使おうと思って立ち寄りました
お弁当なら芝寿司さんの
「北陸浪漫」・「笹寿司」が良いですよと教えてもらったので
早速ゲットに向かうのです


芝寿司さんで、
「北陸浪漫」の方は帰りの新幹線の中で食べたいと言う事情を説明しようとすると
「あ~お取り置きですね~?」とすんなり受けてくださいました
金沢に来たら、これからもこうしよう・・
と心に刻むのです


駅のコンコースでひゃくまんさんを見つけました


ひゃくまんさんは北陸新幹線金沢駅開業を首都圏にPRするために作製された
観光PRマスコットキャラクターだそう
石川県の郷土玩具「加賀八幡起上り」からデザインされたフォルム
加賀友禅柄や九谷五彩が施された体
眉毛は金箔、ひげは輪島塗、という事で、二体ある本物は@200萬円するのだとか
私はすっかり気に入ってしまったのですが
萩さんがいうには
石川県民には不評で、奈良の「せんとくん」並みの微妙な存在感らしく
新幹線開業のためのマスコットなのに、
大きすぎて新幹線に乗れない
んですよ」
という話に大笑いしたのでした
(オリジナルサイズだと県庁にも入れないのだそう@wiki調べ)
そういえば
散々もめて着工したあのオリンピックの競技場に
聖火台が無い事に
後から気づいた話もありましたね?  
( ̄▽ ̄)




あ、1080円だった・・( ̄▽ ̄)ゞ







「北陸浪漫」は帰りの新幹線までのお楽しみですが、「笹寿司」の方は車中3人の朝ごはん
このクォリティで1個100円とは、
なんと太っ腹な国でしょう
3つ食べたらお腹いっぱいです





昨日、萩さんと見た静かな鈍色の海と




同じ海



実は昨日もこのあたりは萩さんと来た・・
という事は
夫にはあえて報告してなかったのですが



「今日は波が立ってる!」


と口走ってしまって
バレてしまいました


               

~( ̄▽ ̄)ノシ







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ブログを本にする事・金沢ナイトウォーク ~ 金沢旅行記 7

2018年10月13日 | 金沢旅行

萩さんに予定通りに金沢駅まで送ってもらって
家族と合流できました


文字の後ろに娘が立っています  ←意味なし


萩さんたらですね
遠くに駅周辺の建物が見えてきた頃になって
先日終了したご自分のブログの記事を
本にまとめたものが足元の袋に入ってる、と教えてくれました

(そんな大事なものは、
ランチのテーブルで出してくださいよぉぉ~!)Σ(ノ ̄▽ ̄)ノ

と思いつつ
言われるままに助手席の足元を探って、紙袋から出てきたその本はずっしりとした四冊
しっかりした作り、16年にわたる長年の大事な記録なのに
あまりにもシンプルな潔い装丁
自分用に一冊しか作らず、死んだらお嬢さんに捨てるなりなんなりしてもらうとは
いかにも萩さんらしい

そして、
ブログを自分で本にするとこうなるんだ、という具体例は
私のイメージよりもはるかに良くて
純度がとても高い
ブログを書く者の選択肢としては知っていましたが、全く考えたことがなかった私も
こういう本なら作ってみたい!と思いました 
( ̄▽ ̄”人)お金かかるけど 


些細なことでもネットに上げ続けているとデータは知らず知らず膨大な量になります
よそ様には何の価値もないシロモノでも
webに上げる以上は、望む望まないにかかわらず
観て頂くという光栄と引き換えに<ご自由にお使いください>と言っているようなもの
(私にその意志はありませんけれども)

他方で例えば
「来月でブログサービスを終了します」と言われても、1円も対価を払ってないワタシはモノが言えない
無料で借りた魑魅魍魎の荒野の上で全力の記事作成をし、結構な手間と時間を使ってしまっている私としては
きっちりwebの片付けをした萩さんの、その行動力に感銘を受け
お別れの間際まで
大きく心動かされのでした
( ̄▽ ̄)



さて、充実した一日大変お世話になった萩さんと
金沢駅でお別れをして
私たちは、
また東茶屋近くの梅ノ橋まで市内散歩に繰り出しました




金沢市内は
見どころ満載の名所を歩いて回れる観光地でもあります
こんな名所と生活が静かに融合出来てるなんて
本当に羨ましい


そしてとにかく、人がいない・・( ̄▽ ̄)



25分後・・




30年前とほとんど変わらない(気がする)梅ノ橋
大学時代に初めて来たところに、この度大学生の娘と来たことを、この時は全く忘れていましたが ←忘れてたんかい!
時の流れに変わらないものって
有難いなあと思うのです


夕ご飯は夫にセッティングをお任せ
田村さんでコース料理を食べました




余りに一瞬で食べてしまって画像が残せなかった
てまり寿司と茶碗蒸しもあります
飲まないでお腹空いている人には出てくる合間がちょっと長かったですが、
店員さんも感じが良くいいお店でした





お店を出てびっくりしたのは
ライトアップで梅の橋の表情が全く変わっていた事でした
(そして、こんなに綺麗なのに、人がいない・・)


必殺仕事人が走って来そうな・・( ̄▽ ̄)


小さいころから、ワクワクするところに乗り込むとき
両手が広がる娘・・( ̄▽ ̄)







ココから
金沢城のライトアップ・21世紀美術館の外観など堪能しつつ
寄り道しながら
ホテルに向かいました


しいのき迎賓館、
昼間見せてもらった見事な椎の木が影絵になってて素敵でした・・



宿は格安を狙ってアパホテル
アパホテルの社長さんは、かつて石川県の税収の5パーセント納めたと聞いたことがありますが
金沢市内には4つアパホテルがあるのです( ̄▽ ̄”)ゞ
清潔感と機能性があってよかったと思います



ホテルで楽しめるようにと
萩さんが持たせてくれたお菓子とお茶(折鶴はアパホテル)

特に、大きな森八さんの栗最中
丸八製茶場さんの加賀棒茶
がとても美味しかったです





美味しい夜食を堪能しつつ
樹木希林さんを偲ぶ特別番組「ぴったんこカンカン」を見ながら寝ました

番組の最後に淡々とお別れの言葉を述べる安住アナの黒い大きな瞳は
さして動揺していないようでもあり
とても悲しんでいるようでもあり

この人はプロなんだなあ
と思いました






       ~( ̄▽ ̄)ノシ








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銭屋五兵衛記念館~のと里山海道~ 金沢旅行記 6 

2018年10月07日 | 金沢旅行


人が作ったものが観たいか、自然が観たいか、
と聞かれて
常に自然に飢えている私は、咄嗟に「自然が観たい」と答えてから、「やっぱり、人が作ったものが観たい」とお願いしました
加賀藩と言えば前田家のセンスと才覚によるところが大きいわけだし
金沢の歴史の人知に触れる方が面白そうです

萩さんは最初、砺波平野の「散居村(さんきょそん)が見下ろせる展望台を考えてくれたのですが
16時過ぎには金沢駅で、別行動の夫と大学の授業を終えて東京からやってくる娘と合流する事になっていたため
ここはパンフレットを貰うだけにして
「金沢港の方へ行きましょう」と
銭屋五兵衛記念館に連れて行ってくれました







銭屋五兵衛という人を、私は知りませんでした
江戸時代後期、加賀で成功した海運業の豪商として知られた人で、その記念館には4/1スケールの船が置いてありました。
船の上に乗って重低音の振動の演出を体感できる、凝った作りになっています

一度放り出されたら
絶対に生きては帰れないのは
当時の海と今の宇宙、きっと同じくらい
こんな一枚の帆掛け船で遠洋に出るなんて、気概と勇気のある事だと思いました 


父親が経営していた質屋の質流れの船を手に入れた事を機に、39歳から海運業に乗り出し全国に34の支店を展開し大成功した五兵衛さんは早すぎた天才
記念館で上映される短いアニメーションによると
海外船との交易は重罪とされていた鎖国時代、「異国との交易はきっとお互いのためになる」という信念のもと密貿易を続け
藩の暗黙の了解の元、銭屋と呼ばれるまでの加賀一番のお金持ちとなって、私財を投じて河北潟の干拓・開発工事に乗り出します
しかしその壮大な大工事は難航し、後ろ盾の逝去・埋め立ての土に毒を流したという無実の嫌疑をかけられ獄中死
銭屋関係者獄死6名・はりつけ2名・永牢2名、財産没収・家名断絶という末路を余儀なくされた無念の人
それはペリーがやってきて、国が鎖国を解くことになる二年前の事
銭屋五兵衛の死後中断されたこの干拓事業は1963年に国営事業として再開 
1985年に1100haの農地として完成したそう

五兵衛の高い志に
当時の周囲の理解は追い付かなかった

「お互いのため」今で言うところの「Win-Win」の発想からの大成功、出た杭が完膚なきまでに打たれたその様には
私の印象だけの話として、
誤解を恐れつつ言えば江戸時代のホリエモン?そんな気がしました



もっとも当時のホリエモンには
「世人の信を受くべし」が完全に欠けていたと思われますが・・  ( ̄一 ̄:)ゞ




「こんな立派な人がいたなんて、知りませんでした・・」
銭屋五兵衛の家と蔵が保存された「銭五の館」では、
五兵衛の獄死後も、周囲に蔑まれながら病を押して、祖父の無罪を訴え続けた孫娘の逸話などが展示され、より身近にその存在を感じられます
壮大な夢に知恵と勇気で挑み
その正当な評価を得られないまま
嫉妬と謀略と時代の濁流に飲まれ、志半ば、愛する者を茨の道に巻き込んで
消えゆくしかなかったその不運を思うと
私はすっかり哀しくなってしまいました


「私はこの人が今の金沢を作ったんだと思うんですよ」
と、萩さんは言いました
その言葉には
萩さんらしい深い郷土愛と向学心を感じました

私は自分の地元を誰が作ったか
知らないので( ̄▽ ̄)




金沢港近くの「からくり記念館」では
銭屋五兵衛が影響を受けたと言われる大野弁吉の
繊細で理知的なからくりの技術の展示をみて、さらに金沢の懐の深さを感じるのでした










こんな凄いのに、ひそやかに歴史に埋もれる金沢の賢人
低い雲が空を覆う金沢の曇天




「あれはガスタンクですか?」

「そうですよ。」

私はあんな静かなガスタンクを初めて見ました
私の知っている、大阪環状線から見えるガスタンクも、
多摩川河口の東京湾のガスタンクも、行き交う船や飛行機や渦巻く高速道路や鉄道の中にあります
常にざわめきうごめく物の中に囲まれて稼働しているのがガスタンクなのに

ただ貯蔵して、使われるのを待つ
あれが本当のガスタンクの姿なんだ・・

太平洋高気圧の下で育った私は、
すっかり日本海の静けさに飲まれているのを感じていました
どうしてこんなに何もかもが静かでひそやかなのか
静かすぎて泣けてくるような
淋しいでも怖いでもない
たた、そこにある、静かなものに対する畏敬と反省
我が国の神髄は
まるで報道キー局のある大都市のみで構成されていて
地方は付随する観光地であるかのような
確かにそんな錯覚をもって生きてきたことを恥じ入るような

ワサワサした顕在意識の下の真我を見たような、
不思議な体験でした










私が海を見る度にテンションを上げるのを見て
萩さんは最後に、「のと里山海道」を走ってくれました


北陸新幹線開通を見据え、「能登有料道路」を無料開放した能登半島の大動脈のような幹線道路は「のと里山海道」と命名されたけれど
「のと」のひらがな「里山」の漢字、「海道」という見慣れない言葉の合体がなかなかに覚えづらく
地元の人は「能登無料道路」と呼んでいるのだと教えてもらいつつ
お上と庶民のセンスの乖離について
奈良の強烈マスコットのせんとくんや、金沢のひゃくまんさんを例に語り合いました
私は翌日もう一度この道を走るまで、
この道の事を「のとやま里山海道」と覚えていました( ̄▽ ̄)


空の色と海の色が鈍色に溶けあうような、静かな海道は
とても空いていて快適なドライブで

余計なものが何にもない凪の海は
七月に見た北海道の湖のようでもありました









曇る金沢の空はとても低い気がしました
雲が低いですねと言うと

「いつも見てるからわかりませんねえ」と萩さんは言いました

手を伸ばしたら届きそうなフワフワの
優しい雲だなあと思うのでした








 ~( ̄▽ ̄)ノシ













ハントンライス ~金沢旅行記 5

2018年10月03日 | 金沢旅行





東茶屋街を歩きながら萩さんが、いくつか昼食の提案をしてくれました
ご当地らしいおいしそうな話の中に<ハントンライス>がありました

<半分に切ったトンカツとライス>←×
が私の脳裏をよぎりましたが

「オムライスです」と萩さんは言います
「有名じゃないけど<ハントンライス>で検索したら、画像がいっぱい出てきますよ」とも教えてくれました
それを聞いて私はとっさに、
(ああ、そのお店の名物メニューなんだな・・)と適当な解釈をし
「金沢まで来てでオムライスを食べる意義」をチラッと考える事になったのですが
萩さんはあくまでも<ハントンライス>を紹介してくれようとしていたので
今思えば
そこを考える必要は全くなかったのです
( ̄▽ ̄”)

私の脳内では、
ひたすらプロの人が作る、卵のとろとろ柔らかな、ケチャップ味だけじゃないオムライスが展開
期待はこの後見事に叶えられる事になるのですが 
「オムライスでお願いします!」と答えて本当によかった
「上にフライが二個乗ってて・・ソースがかかってて・・」という萩さんの説明は続いていたのですが
「オムライス♥」で思考停止しした私には<ハントンライス>をイメージ出来ませんでした
オムライスならもう
なんだってOKっすョ! ( ̄▽ ̄”)

と言う気持ち
魚のフライが乗ってるなんて変わってるけど、
望むところです

連れて行ってくれるお店は、萩さんのランチ行きつけのお店なので
萩さんの職場の建物や関連施設の前を通りながら、その職場とのご縁や20年以上働く中でのエピソードを聞きながら向かいました
観光スポットを見て回るのは誰とだってできる事ですけれども
2001年からこれまで丸16年くらい?web上でお互いの出来事を読みあってきた中で蓄積されたイメージと現場の融合
「ああ!ここがあの!」というのは
観光地とはまた違う感動があって
とても楽しかったです



 



外観から雰囲気がありました
窓辺の内装がまたとても素敵でした

そして
ハントンライス



これで880円っすよ! ( ̄▽ ̄”人)

今思えば
たまごの中の画像も欲しかったですが
あっという間に食べちゃった・・



実は
家に帰ってから、
このハントンライスが
石川県の郷土料理であるという事をウィキペディアで知りました・・・( ̄▽ ̄:)ゞ
ハンはハンガリーのハン
トンはフランス語のマグロを指すトンだそうで・・

いや、もう
詳しいことはわかりませんが

とにかく
とっても美味しかった! 
(ノ≧▽≦)ノ


画像検索もしましたけれども
私が紹介してもらったこの<ハントンライス>が一番おいしいと思います





萩さんの顔で、お店の人からサービスでつけてもらったプリン

私好みのしっかりしたカスタードプリンで
美味しい!と思ってから
あ、写真写真・・となるので2口食べてあります
食べかけはお見苦しいですが、正しい食レポの姿勢だと自負しております  ( ̄▽ ̄”)ゞ




ご飯を食べた後、どこに行くかとなった時、
萩さんの中にはいくつかの選択肢があって、肝心の私の中には何にもなくて
選びあぐねた萩さんが
「人が作ったものが観たいですか?自然が観たいですか?」
と聞いてくれました

私はこの質問に惚れ惚れしました
観るべきものがたくさんある豊かな土地でないと
こういう選択肢はない
少なくともうちの近所にはない


言えば連れて行ってもらえるんだ・・
と思うと
お腹いっぱいで幸せなのに
有難いなあ・・と
すっかり嬉しくなってしまったのでした







~( ̄▽ ̄)ノシ








.






東茶屋街 ~金沢旅行記4

2018年09月28日 | 金沢旅行
 


金沢駅で萩さんはすぐ見つかりました( ̄▽ ̄人)
同行した夫と一緒に宿泊するホテルまで送ってもらって
「出来たら2万歩は歩きたい夫」と別行動、私は萩さんにドライブに連れて行ってもらいました



金沢市と言えば絶対見たいのは
やっぱり東茶屋街で ( ̄▽ ̄人)



        ☝
この柳の下から曲がった先を見ると





この画像で観て頂きたいのは、「一 瞬 の 青空」です ←ハレ女自慢始マルヨ~(ノ ̄▽ ̄)ノ

石川県は日照率の低い日本海側特有の気候と聞いていましたが
雨粒が落ちてこなければ「ハレ(片仮名)」と言い
「弁当忘れても傘忘れるな」という言葉があると萩さんに教えてもらいました
晴れてても皆さん傘は必ず持ってるんだそうです
萩さんは私の分も長い傘を用意してくれていて、東茶屋散策の間、二本の傘をずっと持って歩いてくれました
青空も出たけれど
パラパラと雨粒が落ちてくることもあり、その傘を貸してもらう場面もありました
どちらも一瞬の事でうつろいやすい金沢のお天気を実感しました
 


写真撮影の許可があった
箔座 ひかり蔵の金箔の壁

国内で生産される金箔のほとんどが金沢で作られているそうです
後から調べたところ、
石川県は年間平均湿度が70%を下回ることがなく、静電気を起こしやすく乾燥を嫌う金箔にはその環境が最適である事
粘り強く繊細な作業を続ける事が出来るこの地域の職人さんの気質の賜物なのだとか

湿度がそんなに高いとは思いませんでしたが
萩さんの肌が白くて綺麗なのに合点が行く思いがしました
冬はからっ風に吹かれパリっパリの私には
うらやましいっす



ひかり蔵前の中庭の腰掛から見上げてみる
今年初めて見た紅葉


二階に上がれるカフェの座敷。お店の名前を見てくるの忘れました・・
こういったカフェがいくつかありました




木虫籠仕様の手すりから通してみる外の風景
私の記憶にはないのに、遺伝子の記憶が喜ぶのを感じます


いかにもな古の建物ですが
今も人が生活しておられるのだそう





ほうじ茶ソフトクリーム
見るもの見るもの感激して写真ばっかり撮ってるワタシに、
萩さんが手持ちの扇子を背景に出してくれました ( ̄▽ ̄”q)イイネ!


冷たいクリームを舐めた時は解らないけど、
鼻に抜けるお茶の香りに美味しい!と思わず声が出ます





隣りの部屋のすだれの窓を撮っていたら
「どうしてこんなもの撮るんですか?」と萩さんに聞かれました

萩さんの生活の中には珍しくないものなんだなあと思いました
ですが、私の住環境ではもう出会えない映像なのです。金沢と神奈川では大違い☜当たり前

おばあちゃんの家の二階から見た窓の
遠い記憶がよみがえります





玄関にとうもろこし

茶屋街には逆さ釣りのとうもろこしがたくさんかかっていました
画像のとうもろこしは立派ですが
普通のとうもろこしもたくさんありました、そっちを撮りたかったな

節分にヒイラギを玄関に飾ってで結界を作るように
「門守」・魔除けなのだそうです
とうもろこしが縁起物で、
商売繁盛健康祈願の象徴だとは初めて知りました


昔は街並みを見るだけの東茶屋街でしたが、
維持保存の経費捻出のためにその建物を利用できるようになっており
お店の中の写真撮影は出来ませんでしたが、めくるめくような美しいものがたくさんありました



私の買ったささやかなお土産<一部>

めくるめく美しい工芸品には手が届きませんでしたが
奉じ茶に、お麩のお菓子に、一目ぼれのハンカチ・カエルの小物・・
ケチな私は初日にこんなにお土産を買わないのですが
ここでは財布のひもが
ちまちまと緩んでとても楽しかったです





金沢はとても静かです
道に人も車もあまりないのです

バスに乗りきれない観光客が歩道にあふれ
観光スポットも人しか見えずごった返す京都とは大違い

古都の名は金沢にふさわしい

たった二時間の間で
うっとりなのでした











~( ̄▽ ̄)ノシ







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北陸新幹線の謎・・・~金沢旅行記その 3

2018年09月24日 | 金沢旅行
  

息子の中学受験時、志望校の学校説明会の個別質問のブースで応対してくださった先生は社会の先生でした。
そこで「地理の成績の上げ方」を伺った時の先生の返答が忘れられません
先生はにっこり笑って「日本一周してみてください」とおっしゃった
私立中学の敷居の高さ
感じました
(それが出来たら苦労はせんのじゃ!) (ノ ̄へ ̄)ノ
と庶民の私、思いましたが、
実際に入学してみたら本当に
小学生のうちに国内全県制覇していた子たちは少なくなかったです



<百聞は一見に如かず>とよく言いますが、本当に行って初めて実感する事はたくさんあります
自称「出不精」を誇る私は何にもわかってなかったのです
だから
新幹線に乗る前から、
ちょっとした違和感を覚えていた





私は「満を持して」「北陸新幹線に乗った」のに、
上越新幹線に乗って、長野に向かってる
北陸新幹線は、上越新幹線の先にあることを、乗って初めて知りました





結構な大回りをするのですね・・












長野付近



曇りで残念
割と旅行で雨に降られない体質なんですが、快晴に恵まれるという訳ではなく
曇りの事は多いなあと思います・・( ̄▽ ̄)ゞ
前に「上越新幹線」に乗った時もこんな感じでした




山間部を抜ける新幹線はトンネルが多いです
山陽新幹線並みに多い



なので、長い長いトンネルを抜けると一気に風景が変わるのは面白かったです


トンネルの多い新幹線ではネットが繋がらない
その事がこんなに退屈で、いかに自分がスマホ依存しているかを
思い知らされました

本をもっていかないと辛いです
トンネルは本当に長かった・・




海!!!

海です
( ̄▽ ̄人)

東海道新幹線では、熱海のあたりでチラッと見えるだけの海がこんなに!
旅行気分一気に高まります♥
上越で左にそれて日本海に沿って走ることが分かってから
凄く楽しみでした






富山駅近くの田んぼ

旅行で写真を撮りすぎると、どこの物かわからなくなることが多いですが
Googleさんは抜かり有りません




Googleフォトに上げておけば
地図付きで覚えておいてくれるのです、「推定」となってるのでざっくりなのかもしれません
この写真は、到着20分前に撮ったものらしいです

スマホと旅行すると
いろいろ知ることが出来て便利





あと20分で金沢で待っててくれる
萩さんに会うのでした



旅行記「その3」で
まだ到着してない
そして、謎なんか何にもなかった・・



そんな話です







~( ̄▽ ̄)ノシ









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駅弁

2018年09月21日 | 金沢旅行

東京駅の駅弁やさんでは
全国津々浦々の駅で売ってるお弁当が買えます
なのに
私達が買ったのは

夫 三十品目弁当


私 五十品目弁当




せっかくの駅弁だったのに
地域色がなかったかな

発車時刻を気にしつつ、行列に並んでから店を見渡し後悔する私
「いやいや、これは
<超健康志向満載東京>の弁当やん」
と満足気な夫

時間がなかったので売価も見ないで即決で
私的には予算比5割高だったのですが
一個一個のお菜がとても美味しい
おすすめです
( ̄ー ̄)♥





萩さんが言うには
北陸では昔から
雨粒が落ちてこなければハレだと言うそうで

そういえば、
金沢出身の学生時代の友人と東京で遊んだとき

「毎日こんな晴れとるん?」
「毎日こんな空青いん?」

と何度も聞いてました

晴れ女体質ですが
金沢の雨雲には勝てないかな




新幹線は大宮で袂を分かつようで
上越新幹線の最終進化系が
北陸新幹線なのかな??



すごい本気出して
走り始めました











( ̄ー ̄)シ♥









🚄🚄🚄