ケロの与太

「全力で与太話」
読んだら忘れてください(” ̄▽ ̄)ゞ  

「3時のアッコちゃん」 柚木麻子

2016年04月10日 | こんなん読みましてん


一度、読む本を溜めすぎて返却期限を一週間過ぎたとき
仕方なく図書館にゆき、でもやっぱり最後まで読みたくて
階下にあるスタバで追い込んだのが
最近は癖になりつつあります。
いや、もちろん
たまにですけどね??

以前ここで紹介した
「あこがれ」 川上未映子
のクライマックスでは泣けすぎて
ぼーぼー涙したのてすが
関東の人って、
ホントに全く他人に興味ないフリを
上手にしてくれるので
スゴく助かります。 

今日はミスドで
クロワッサンなんとかって言う新商品
パサパサして食べにくかったなー
味は見た通り
( ̄∇ ̄)←ちょっとは良いこと書け

さて、
この本は百人くらい待ったので
何で予約したのか思い出せませんが
読後感は良かったです。



4つのオムニバス
どれも娘の少し年上の
若い女の子達の話

仕事 生活 夢
人生 就職 
自分 他人 幸せ 生き方


この歳で選んで読むような本では
なかったかな?
とは思いつつ
あれからの三十年、女子をとりまく世界は
あんまり変わってないんだなと
懐かしめるような
羨ましいような

有りそうでなさそうな
ファンタジー


この本の一つめのお話の言葉の中に


「人は想像力に救われ
想像力にお金を払うのだ」


という一文が有りました。

それは、荒唐無稽な夢を語り
思わぬ方向からのアプローチで問題解決を提示する
魔法使いのようなアッコさん
を慕う
主人公のセリフ


ただココだけ読んで
言わせて貰うなら

想像力なら私も負けない
のです
( ̄∇ ̄)


なので
ここは補足したい
想像力ではお金にはならないことを。

想像を具現化させるまで
たゆまず努力し、到達させる
その魂の産物にこそ、人々はお金を払うのだと。

いろんな人を見てきて
この歳になって
思います。


世の中
想像力だけあって根性が無い
実行力は有るのにアイデアが無い
両方有るのにお金がない
お金は有るのに上手く行かない
いや、私にはなんにもない

いくら待ってもなかなかぱっとした話は湧いてこない日々に
現実はそんなものだといつの間にか
勘違いしてあきらめてしまう

アイデアも能力も
ちゃんと持ってるのに。

世界の捉え方
考え方
歩き出す方向性を少し変えるだけで

世界は開ける




かもよ?





という気にさせてくれる
ありがちなテーマを
おしゃれでユニークな視点から描き出した
素敵な本でした。

このテーマにイノシシが小道具で出てくる
このあたりが才能でしょうか?

人との出会いが
こんがらがった自分の才能の行く先の
交通整理をしてくれることもある



アッコさんみたいな人は
なかなかいないとしても



頑張れ自信の持てない
若人

案外
みんな内心
似たり寄ったりよ?






さて
そろそろ閉館なので
延滞の本をポストに入れに行きます

図書館のおばちゃんたち
延滞したら返すときの嫌み半端ないんだもん( ̄∇ ̄)

ごめんなさいよう
悪いと思ってるんですよう
静かな図書館に響きわたる声で呼び止められるの
怖いので


姑息にポスト
行ってきます


今日はそんな話も
です



( ̄∇ ̄)ノシ    

























あこがれ 川上未映子

2016年02月09日 | こんなん読みましてん



単行本  新潮社 2015/10/21
川上 未映子 (著) 1620円 Amazon





東京MX「5時に夢中!」木曜日
月に1回発表される
新潮社出版部(名物)部長中瀬ゆかり氏によるエンタメ番付や
TBS「王様のブランチ」の冒頭の
ブックスランキングの放映を見る時は
スマホ片手に
市立図書館の蔵書検索にアクセスしておいて、片っ端から予約を入れます。

本当の本好きは、出版前にフライング予約位するのでしょうが
そこまでのマニアでもなく

テレビ放映後なので、
予約の順番が600とか500人待ち
なんてのも当たり前。
気長に待ちます( ̄∇ ̄)


この本は秋に中瀬親方が教えてくれたもの。
比較的早く回ってきました。
まだ綺麗で嬉しかった。

読みやすい作品だからだなー
と、
返す時に思いました。


そう
文句無しに面白かったんですよ。




おすすめです。



今日はそんな話DEATH    ( ̄ー ̄)ノシ






いやいやいやいや
ここで終わったら格好いいのになあ・・
といつも思うんですが



この書きたがりが
こんな短い文章で
終わらせられるはずがないのDEATH  ←気にしないでね( ̄▽ ̄”)
  






ブックレビューってどうやって書けばいいんでしょうね。
私はオススメしたいけど
手に取る人にまっさらの状態で読んで欲しい。

特にこの本に関しては
その文中に
ささやかだけどとてもたくみに
言葉足らずの仕掛けがあったりして
あ?あ、そうなんだ
を繰り返し
その世界観に囚われていって欲しい。
 \( ̄ー ̄”)


ページを開き
まずは物語の世界観に照準を合わせようとする読者は
いきなりちょっとしたフォーカスミスをさせられ
目を凝らし読み進めると、
とんでもなく身近なものに出くわしてしまう。
誰もがその記憶に持つ世界に
どんどんいざなわれる心地よさ。


「子供って気楽でいいなあ」
なんて
大人になったら言いたくなるけれど
これまでの人生で、
本当に手放しで気楽な時代なんて
一時でもあったかな?
夜八時に寝ていられた幼稚園時代だって
1日を精一杯フル活動した小さな脳も
小さな身体も
くたくただったりしなかったかな?


生きている限り
可能な限り耳を澄ませ
知識をフル稼働させて、
私達は様々な「本当」を求め迫ろうとする

それはきっと
大人より子供のほうが大変で
その作業を繰り返しながら、
私たちは成熟してゆく。

その切実なる一片を
素敵に切り取った物語。



抑圧された感情が解放されるとき
ココロは走るんだな。

二つの短編の、
それぞれの主人公の疾走するシーンが圧巻
改めて
言葉を探し、集め、綴る
「文芸」というものを感じました。


ありきたりで
自分だけの
ひりひりするような
毎日を生きてる

でも
ちゃんと様々な形の
愛に支えられている

鮮やかなビリジアンの葉先に溜まった小さなしずくが光に透けるような
綺麗なものが見える


よく出来てる
素敵、素敵。








昨日触れたベッキーの騒動
清原元選手の覚せい剤問題



子供が見てるのに
子供の夢なのに

子供を持ち出して
非難をする人がいるけれど



子供はそんなに
単純じゃないよ。



この本を読むと
いっそうそう思います。








今日はそんな話です




~( ̄ー ̄)ノシ











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