風もなく最低気温は2.3℃だが、寒さに慣れたようで体感的には暖かささえ
感じられる奈良の朝です。

今日1月6日は『良寛忌』、禅僧・良寛の1831(天保2)年の74歳?の忌日。
辞世の歌と句は
「形見とて 何残すらむ 春は花 夏ほととぎす 秋はもみぢ葉」
『うらを見せ おもてを見せて 散るもみじ』

長歌も詠まれ、子供らと手毬で遊ぶ様子が綴られている。
"冬ごもり 春さりくれば 飯乞ふと 草の庵を 立ち出でて 里に行けば
たまぼこの 道のちまたに 子どもらが 今を春べと 手まりつく
ひふみよいむな 汝がつけば 吾はうたひ あがつけば なは歌ひ
つきて歌ひて 霞立つ 長き春日を暮らしつるかも" 良寛
北陸・新潟の長い冬に、春へのあこがれが溢れている。
居間にいると、日差しで温まった隣のサンルームからの日中の3時間は暖房を
切るほどで春の様。
だが昼過ぎ8.5℃迄上がると同時に風が吹き始めその冷たいこと。
これは今シーズン最強の寒波が南下を示し、寒の入りに相応しいが、週末まで
は続く。6日のCOVID-19の患者数は最大を記録したようで、東京・大阪とも
感染爆発の様相・・・体調管理にも気を付けねば。
そして明日の7日は東京近隣の一都三県で非常事態宣言が発令され大変だが、
天候も荒れ模様に。
北陸では寒波による暴風警報で、終日JRのサンダーバード・しらさぎの計画
運休、また普通列車の一部区間運休が予定されている。
なお北陸新幹線は通常運転です。 詳細はここ
また明日7日は『人日の節句』で朝に無病息災を願って「七草粥」を頂くが
古くは小正月の1月15日を「七種」と書き「ななくさ」と読まれていた。
それが人日の節句と合わさり、七日正月を「七草」となったとされます。
七草とは
「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」
先日平城京跡へは、それも目的に歩きながら探していた。

一番手に入らないのはセリ科の多年草『セリ・芹』です。
芹刈り取られた草地でアオサギが餌を待つ姿をたどると

水路があり、何度も昆虫が水面に産卵しているような姿が見られた。

その水路をたどり開けた南側に『セリ・芹』が自生していた。
『ふりむけば鳥語明るし野芹つむ』 角川源義
明日の朝の七草がゆが、これで出来ますね。
『ななくさの日に一くさの芹を祝ぐ』 阿波野青畝