カメラを片手に

ベルギー旅⑧オペラ「コシファントッテ」王立モネ劇場で二日目の夜に

今朝の奈良は午前9時前にはもう雨が降り出し、連れ合いを市内へ送ると、
休日の早朝並みにすぅっと市内へ。
路地では観光客もほとんど見られず、鹿さんがうろうと。

ベルギー旅⑧は2日目午後7時からモネ劇場でのオペラ「コジ・ファン・トゥッテ」を。
「王立モネ劇場(ベルギー王立歌劇場)」はもと造幣局の跡地に1700年に開場されお金を
意味する「モネ」の名を付され300年以上の歴史がある。1830年にはオペラの演出内容
に共感した観客が決起し、ベルギー独立の発端となった。また1855年に焼失しても以前
と同様に白亜の建物として再建され、正面には8本の柱が立ち、ファッサードには
ウジェーヌ・シモニスによる“情熱のハーモニー”をテーマにしたレリーフが飾られている。


左後方からで、関係者入り口がある。
オペラやコンサートのリハーサル用の小ホールも併設された別館も。

ホール内は重厚な雰囲気が漂い、1152席を有しヨーロッパでも美しい音色が響くと
いわれる有名な劇場です。


天井画“芸術の保護者ベルギー”は、二人のフランス人画家の手による。




階段のフレスコ壁画はベルギー象徴派画家エミール・ファブリによる作品や、劇場内
にも現代美術の巨匠達の手によっていたるところに内装がほどこされており、劇場
そのものが美術史を語るものとなっている。


モネ劇場の音楽性は、あらゆる国の文化の流れを取り入れると共に、異色の人材、
高田賢三、アントワープ・モードのドリス・バン・ノッテン、クリスチャン・
ラクロアなどを衣装デザインに起用すること等で、オペラ界に新風を巻き起こしている。
嬉しいことにその一つに2002年に指揮者・大野和士さんが音楽監督に就任されたことも
一因となっていると。

2月18日から3月28日までのプログラムは、モーツァルト&ダ・ポンテの黄金コンビの
3部作「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」と「コジ・ファン・トゥッテ」で、
20日は3作最後の作品「コジ・ファン・トゥッテ」、22日に「ドン・ジョヴァンニ」の
チケットを現地時間の1月9日午前10時にネット発売と同時に取ったのだが、なぜか
パソコンがフリーズし、10秒ほど遅れると、待ち人数が800台20分待ちの表示で・・・
20日はカテゴリー1の最前列2枚とカテゴリー2の中央最前列2枚しか良い席はなかった。
22日は25分から操作すると、土曜日で人気があるのか10席も残っていなかった。
それもカテゴリー3の端が1枚、カテゴリー5端を2枚、カテゴリー6端が1枚を。悲しい
次の朝HPを見ると、全席がsold outにびっくり!

20日の「コジ・ファン・トゥッテ」のあらすじは
女性の貞節を確かめるために2組のカップルが恋人を交換するという恋愛喜劇を、
モーツァルトが豊かなアンサンブルで綴っている。
ANTONELLO MANACORDA指揮、モネ劇場付属オーケストラ、


JEAN-PHILIPPE CLARAC & OLIVIER DELOEUIL演出で
3階建ての家を舞台に新鮮な現代ドラマ風で描かれていた。

演者は Fiordiligi;LENNEKE RUITEN
    Dorabella;GINGER COSTA-JACKSON
    Guglielmo;IURII SAMOILOV
    Ferrando;JUAN FRANCISCO GATELL
    Despina;CATERINA DI TONNO
    Don Alfonso;RICCARDO NOVARO らが
恋人たちの心象風景を豊かに描き出した大絶賛の舞台でした。




開演ちかく、中央の席に一団が入ってこられた。モネ劇場の経営も苦しいようで
スポンサー席が用意されていた。40分の休憩時間にはシャンパンなども提供されて
いたようで、文化を守るのは大変ですね。

雨の中、ホテルに帰り着いたのは11時半前で、ぐっすりと・・・

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