性犯罪報道と『オタク叩き』検証

大谷昭宏part17スレの138、siebzehn138による、海外情報等の補足。『オタク叩き』は性犯罪抑止にあらず。

神奈川県知事vs.横浜市長・史上最低の争い (9月28日修正・追加)

2005-09-19 14:27:13 | 法律・条例
青少年政策は正反対でも、東京都知事と長野県知事は作家としての縁なのか仲はいいのに、松下政経塾・民主党出身で、現在は無所属にて、青少年保護育成条例に熱心で、郵政民営化に大賛成、でもめっちゃ仲悪いのが、

現・神奈川県知事と横浜市長だったりする。

自分を含めた神奈川県民は、この二人のくだらない争いに巻き込まれているのである。

最近までそれを知らなかった自分もダメだが。
何かと協調路線を歩むことが多い2人だが、対応が割れた背景には「首都圏連合」をめぐる温度差があるようだ。

(中略)

これまで松沢氏と堂本氏は、首都圏の知事や政令指定市長が集まる8都県市首脳会議(首都圏サミット)で、首都圏連合をめぐりたびたび衝突している。

(中略)

  一方、中田氏と堂本氏は国会議員時代、ともに「無所属の会」に所属。これまでもお互いの選挙で応援し合ってきた。「単純に自分の選挙の時に応援してくれたからじゃないの」と市幹部は今回の応援の理由を推測する。「市長は区役所への分権の話ばかりで、首都圏連合にそんなに興味はない」とも。

と記事中にはあるが、教えていただいた情報では、『元々互いの仲が悪いゆえに、別々の候補の応援をした』、が正しい。

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「今年3月改正分にて、県青少年保護育成条例に『深夜はいかい』規制(保護者に対する罰則もある)を盛り込ませた、憎き中田には絶対負けらんねぇ!」
Ⅰ 7月1日から施行される内容
 1 青少年の深夜外出の抑止
  (1) 青少年を深夜に外出させない保護者の義務を規定。(第5条第1項)

  (4) 深夜の同行の意義を明確化し、違反に対する罰則を強化。(第5条第2項)


(以下、条例文)


第2章 青少年の健全育成を阻害するおそれのある行為の制限等

(深夜外出の制限)
第5条 保護者は、特別の事情がある場合の外は、深夜(午後11時から午前4時までの間をいう。以下同じ。)に青少年を外出させないように努めなければならない。

  2 何人も、正当の理由なく保護者の嘱託又は承諾を得ないで、深夜に青少年を同行して外出してはならない。


第5章 罰則

第30条 

4  次の各号のいずれかに該当する者は、20万円以下の罰金に処する。

      (1)第5条第2項の規定に違反した者
というのが、「GTA3を『有害図書類』として規制しろ!」と、松沢が3月からはっちゃけている理由だそうで。アホか。

千葉県知事選挙含めて全部3月かよ。

しかし、NHK『クローズアップ現代』9月5日放送分にて、『夜回り先生』水谷修氏を取り上げていたが、生放送のスタジオにて落ち着いた口調で話す氏は、「家庭に居場所がなく、自分の存在を認められていない」からこそ、子供たちは夜の街で群れ、麻薬売人に『常連客』として狙われてしまうと語っていた。

罰則でどうにかなる問題ではない。

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神奈川県内では、神奈川県警や、児童相談所に見捨てられた児童虐待被害者が、水谷氏に助けを求めた以下のケースがある。---

中田市長は、『コンビニでの有害図書類販売禁止』の実現化に熱心であるが、漫画界で反発がないのは、『大御所漫画家』を中心にした万引き防止(窃盗物古書店販売防止を含む)のキャンペーンで横浜市に協力しているためでもある。以上のキャンペーンに協力している漫画家は、『古書店・漫画喫茶により、漫画単行本の購買部数が減っている』 、と訴えるキャンペーンをも行っていた。

しかし、夏目房之助氏は「単行本のビニールカバーにより、立ち読みで漫画作品自体に興味が減る機会が減った」ことも指摘しており、最近では書店で第1巻だけを立ち読み可能にしたり、出版社側で連載序盤分だけの無料サンプル版を配布することもある。

(2005/09/28) でも実際は売上減少著しいのは雑誌のほうで、単行本はむしろ増加してるんだと。以降で補足。

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神奈川県庁舎も横浜市庁舎も関内にあるけど、プロ野球団含めて明るい話題がねーなー。単行本が全然売れない漫画家が、球団公式の似顔絵イベントの審査員だしさ…。

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(2005/09/28) 見事なツッコミを頂いたので早速追加。漫画単行本の売上げは低下しているどころか、1999年以降増加し、2003年には過去最高とのデータがちゃんとありました。
  • テキスト系ソフト(新聞、雑誌など)は減少続くも下げ幅縮小 テキスト系 : 5兆103億円 (02年比1.2%減。00年比5.5%減 )
(以降、『「メディア・ソフトの制作及び流通の実態」調査報告書(PDF)』 p139-141、p144-145より。)
コミック誌コミック本
発行点数 10,014点
雑誌扱い 7,852点
書籍扱い 2,162点
(うち漫画文庫 908点)
年間発行冊数 118,609万冊
発行部数
月刊誌 52,139万部
週刊誌 66,470万部
年間発行部数 73,106万冊
(うち漫画文庫 2,633万冊)
年間販売金額 2,611億円
広告収入 797億円
年間販売金額 2,549億円
(うち漫画文庫 162億円)
流通量 6,219億頁流通量 1,828億頁
(うち漫画文庫 81億頁)

  • 一次流通市場の動向
    • コミックの一次流通の市場規模は、コミック誌の販売額とコミック誌への雑誌広告費から算出される。コミック誌は、新聞や書籍と同様、販売の低迷が続いており、コミックの一次流通市場の3,408億円は2000年の3,738億円と比べ、8.8%の減少となっている。
    • コミックの流通量は6,219億頁(B5判換算)となり、2000年の6,646億頁(B5判換算)と比べ6.4%減となっている。
  • マルチユース市場の動向
    • コミックのマルチユース市場の規模は2,577億円となっており、コミック本販売額の増加とネットワーク配信市場の立ち上がりにより、2000年の2,372 億円と比較して8.6%の増加となっている。なお、コミックのマルチユース市場は一次流通市場の75.6%の大きさとなっている。
    • コミックの流通量は1,888億頁となり、2000年の1,617億頁と比べ16.8%増となっている。なお、コミックのマルチユース市場における流通量は、一次流通市場の30.4%の大きさとなっている。
コミックの動向
  • コミック誌は、児童向けから青年向け、成人向けへと多様化しており、1995年まで発行部数、販売額とも拡大してきたが、その後は縮小を続けている。
  • 1990年代半ばから減少に転じたコミック誌とは異なり、コミック本の市場は近年増加に転じている。廉価なコミック本が刊行されることで発行部数が伸びていると考えられるが、平均単価の低下により販売額は微増となっている。
『マンガ喫茶とブックオフのせいで単行本が売れない』、というのはあまり根拠がなかったといえます。(むしろ新刊点数は激増している。)

「利権に与ろうって」だけのことだったんかいね…。