自分はタンゴ教師ではないけれども、タンゴを知らない人にタンゴを覚えてもらうときのやり方を自分なりに整理してみた。 こうやって書いてみると、教えることは教わること、という事がタンゴでも言えることがよく分かる。 街人にサリーダ(ともかくクリックしてみたまへ) <IFRAME height=300 src="http://www.fantango.jp/sacada/wp-content/uploads/2008/01/salida.swf" width=400></IFRAME>
個人的には踊りやすい曲といえば Calo か Biagi かと思っていますが、 これがなぜ踊りやすいか?と聞かれると はて?まぁリズムがはっきりしていて・・適度にメリハリがあって・・などとあまりはっきりしたことは言えないわけであります。 とりあえず曲のスペクトルをリアルタイムに見れる FFTWave というソフトがあったので Miguel Calo の珍曲 Ya Sale El Tren のスペクトルを取ることにしてみました。 まずはご覧下さい。 <IFRAME style="MARGIN: 0px; WIDTH: 521px; HEIGHT: 330px" src="http://eyevio.jp/embed.do?movieId=88698&width=521&height=330" frameBorder=0 scrolling=no></IFRAME>※縦軸はオクターブ(上が低音 下が高音)、横軸が時間、色は赤が強い音です。 ポイント1:笛~走り始め 笛が鳴って汽車が走り始めるという出だしの部分です。笛のスペクトルが、ほぼ単音に近いのが分かりますか? 一方、それにつづく汽車の走り初めが、ピアノ・バンドネオン・ピアノ・バンドネオンとつづいて行きます。ピアノとバンドネオンは、両方とも同じような倍音の性質があるように見え、特にピアノは一音だけでもかなりの存在感ですね。 踊り手としては単純に一歩一歩進んでいく感じになりそうですが、少しずつ早くなって汽車並みのスピードに達するのでまじめにやってしまうとバカみたいに早いステップになってしまいます。 このへんがまず踊る側としても面白さがある部分でしょう。 適当なタイミングできっとポーズしたりアドルノしたりでもしているの雰囲気でしょうか。 ポイント2:バイオリンの調べ この部分は、バイオリン・合奏・バイオリン・・・という感じのパートとなっています。 バイオリン音はほとんど単純音に近いけれども独特の倍音が重なっていることが分かります。 また、単音パートと合奏パートの音の広がりだけみてもまったく別の特性が繰り返されていることが分かります。 踊り手としてこれだけメリハリがあれば動く時間や動かない時間だけでなくゆっくりな動きを楽しめそうです。 個人的にバイオリンの旋律は低音→高音 よりも 高音→低音となる音の順序のタイミングで ”ふっ”と体の力が抜ける動きになり自然にタンゴのカミナンド始めにつながるような傾向があります。 まぁ多分これは踊り手の好き好きでしょう。 ポイント3:声の衝撃 この部分、何か様子が変わりました。さきほどのバイオリンパートから一転、人の歌声が入ってきました。 Jorge Ortiz という人の声らしいですが、歌・合奏・歌・合奏・・・という展開です。 バイオリンに比べて随分根太い存在感を示していることが分かります。これだけぐっさりと可聴音域に入って来ているといやでも脳が動きます。 踊り手としては声のないパートに比べて、ルーチン化されていない音の揺らぎが踊り応えとなっているように思えます。 また、歌声の出し方によってはバイオリンのように柔らかいスペクトルを出していたり強い存在を示していたり踊りの強弱のようなものを実は支配している可能性も感じられます。 ポイント4:曲の消えざま またこのタンゴの曲も憎らしいほど切ない終わり方をしています。 踊り終えた安堵感のようなものが自然に曲から与えられている気がします。 ポイント5:他にもたくさん 挙げ始めたらキリがないのですが・・・ ピアノの高音部分の遊びベースの歩きバンドネオン・バイオリンのバリエーション canyenge 重厚な音の重ね具合刻みの途切れ具合旋律の途切れ具合テンポの揺れ具合 何かしら無意識的に動いてはいるものの 踊りに影響を与える要素が実は多く隠されていることがよく分かる。 使用したソフト サウンドモニター FFT Wave http://www2.tky.3web.ne.jp/~nozu/fftwave/index.html 画面動画キャプチャーソフト CamStudio http://nonn-et-twk.net/twk/CamStudio/
いつも仲良くさせてもらっているタンゴ・バンド
ロス・ポジートスの練習合宿に参加してきた。
ロス・ポジートスは
青年実業家から早稲田の現役学生までを含む
新鋭のアマチュア・タンゴバンドだ。
そんな彼らが 1/13 に "¿Quieres Bailar?" と題して 2nd ライブを行う。
詳しくはこちら
※前もって言っておくと、踊りのスペースは 20名程度を想定しているので、
ガンガン踊りたい人はやめた方がいいでしょう。
ゆっくり演奏を聴きながら、踊りたくなったら踊る感じ?
ちなみに "¿Quieres Bailar?" というのは日本語で言えば「踊りたい?」という意味になるそうだ。
半ライブ・半ミロンガ
という位置づけで行われる今回のライブは、日本タンゴ的にも次の点で意義深く、そして興味深いと考えてしまう。
ひとつに、演奏家 主体のライブでありながら 踊ることを目的として演奏がなされる会であること。
そして、ふたつに、通常自ら踊ることを目的としないタンゴライブの聴衆が、派手なショーダンスではなくタンゴのサロンダンスを目にする機会となること。
どんなライブになるか楽しみだ。
ロス・ポジートスの練習合宿に参加してきた。
ロス・ポジートスは
青年実業家から早稲田の現役学生までを含む
新鋭のアマチュア・タンゴバンドだ。
そんな彼らが 1/13 に "¿Quieres Bailar?" と題して 2nd ライブを行う。
詳しくはこちら
※前もって言っておくと、踊りのスペースは 20名程度を想定しているので、
ガンガン踊りたい人はやめた方がいいでしょう。
ゆっくり演奏を聴きながら、踊りたくなったら踊る感じ?
ちなみに "¿Quieres Bailar?" というのは日本語で言えば「踊りたい?」という意味になるそうだ。
半ライブ・半ミロンガ
という位置づけで行われる今回のライブは、日本タンゴ的にも次の点で意義深く、そして興味深いと考えてしまう。
ひとつに、演奏家 主体のライブでありながら 踊ることを目的として演奏がなされる会であること。
そして、ふたつに、通常自ら踊ることを目的としないタンゴライブの聴衆が、派手なショーダンスではなくタンゴのサロンダンスを目にする機会となること。
どんなライブになるか楽しみだ。
カクテルパーティ効果とは、 カクテルパーティのように騒がしい状況であっても自分が注意を向けたもの(たとえば自分がしゃべっている会話の声だとか、自分の名前を含む会話だとか)を聞き取れる という類の効果だそうだが、ネットなどでは一般に聴覚の特徴として挙げられている例が多い。 私自身が思い浮かぶタンゴにおけるカクテルパーティ効果とは単に聴覚的なものでなく