なんか知らない間にブームになってたらしい『国家の品格』を病理のテスト勉強の合間に読み終えました。買ったのは前なのに時間がなく全く読んでいなかったんですが、3時間もかからない位で読み終えられましたね。
作者は作家新田次郎と藤原ていの子供で数学者の藤原正彦です。結構この人の数学者シリーズは読んでいたんですが、今回のは個人的には面白かったんですが、ちょっとみんなには薦められない…。確かにっ!って何度も思いましたし、なるほどねぇ~って思う部分も結構あるんですが、そこまで言うか?と思う場面のほうが多かったな。自分なりに自分の思う国家論や教育論をもっている人、あるいは自分がどんな思想なのか?っていうことを知っている人には、非常に面白いでしょうが、そうでない人には刺激が強すぎるのではないでしょうか?
えーっと、個人的には国家論としてはなんといっても新渡戸稲造の『武士道』が最高に素晴しいと思っています。これって原著が英語なのでがんばったんですがかつて挫折した本ですねw。その冒頭、
武士道とはその表徴たる桜花と同じく、日本の土地に固有の花である。
に小学生の頃に衝撃を覚えました。その内容は、まじ、神って感じです。
時代が変わり、現代日本には適応できない、と反論される方もいるでしょう。しかし俺としてはもし現代日本にこの『武士道』と変わってしまったものがあるならばそれは全て日本の駄目なところであるって言いたくなるほど、この国の理想形がこの本の中に凝縮されていると考えるほどです。ぜひお薦めします。
だけど、この本の難点は、かな~りインテリなんですね。基本的論拠がほとんど全て外国のものと対比の形がとってあるので、めちゃめちゃ予備知識が必要となります。そもそも武士道もヨーロッパの騎士道との対比されたタイトルですし。それにかく言うおれもまだ全然読みこなせていないでしょうし…。
そして、ルース・ベネディクトの『菊と刀』ですね。これは第二次世界大戦中、日本の敗色濃厚となった時点でアメリカ政府が日本占領政策を実施するために女性研究者のベネディクトに『日本』を調べさせた結果と考察です。
うーん、この本はさらにめちゃめちゃ難しい…。しかし、日本人では思いもしなかったという観点をかなり見させてくれる本です。そして『恥の文化』に代表される彼女が考える日本人の行動原理には、かなりうならせるものがあります。たしかに、来日せずに書いた本である、とか占領するために書かれた本だから否定的過ぎるなどの反論はもっともですが、それを越えるなお読むべき価値がある本だと思っています。外国人に日本人とは?という質問をされたならもっとちゃんと応えられるようになれる本ですよ。
んで、国家の品格に戻りますが、この二冊をしっかり読める人には目からウロコ的な本になると思います。ただ、俺を含めて普通の人には、右翼過ぎるよ…ってなっちゃうと思いますね。
さぁ、病理に戻ります。今夜も明日も深夜に、サッカーやNFLやボクシングや微妙なレアスポーツの放映がないんでたぶん寝てしまうので。そうそう、土曜の夜なので朝4時あたりにやる蟲師はかなり面白いですよ。でもエウレカまで起きてられないんだよなぁ…。では。
作者は作家新田次郎と藤原ていの子供で数学者の藤原正彦です。結構この人の数学者シリーズは読んでいたんですが、今回のは個人的には面白かったんですが、ちょっとみんなには薦められない…。確かにっ!って何度も思いましたし、なるほどねぇ~って思う部分も結構あるんですが、そこまで言うか?と思う場面のほうが多かったな。自分なりに自分の思う国家論や教育論をもっている人、あるいは自分がどんな思想なのか?っていうことを知っている人には、非常に面白いでしょうが、そうでない人には刺激が強すぎるのではないでしょうか?
えーっと、個人的には国家論としてはなんといっても新渡戸稲造の『武士道』が最高に素晴しいと思っています。これって原著が英語なのでがんばったんですがかつて挫折した本ですねw。その冒頭、
武士道とはその表徴たる桜花と同じく、日本の土地に固有の花である。
に小学生の頃に衝撃を覚えました。その内容は、まじ、神って感じです。
時代が変わり、現代日本には適応できない、と反論される方もいるでしょう。しかし俺としてはもし現代日本にこの『武士道』と変わってしまったものがあるならばそれは全て日本の駄目なところであるって言いたくなるほど、この国の理想形がこの本の中に凝縮されていると考えるほどです。ぜひお薦めします。
だけど、この本の難点は、かな~りインテリなんですね。基本的論拠がほとんど全て外国のものと対比の形がとってあるので、めちゃめちゃ予備知識が必要となります。そもそも武士道もヨーロッパの騎士道との対比されたタイトルですし。それにかく言うおれもまだ全然読みこなせていないでしょうし…。
そして、ルース・ベネディクトの『菊と刀』ですね。これは第二次世界大戦中、日本の敗色濃厚となった時点でアメリカ政府が日本占領政策を実施するために女性研究者のベネディクトに『日本』を調べさせた結果と考察です。
うーん、この本はさらにめちゃめちゃ難しい…。しかし、日本人では思いもしなかったという観点をかなり見させてくれる本です。そして『恥の文化』に代表される彼女が考える日本人の行動原理には、かなりうならせるものがあります。たしかに、来日せずに書いた本である、とか占領するために書かれた本だから否定的過ぎるなどの反論はもっともですが、それを越えるなお読むべき価値がある本だと思っています。外国人に日本人とは?という質問をされたならもっとちゃんと応えられるようになれる本ですよ。
んで、国家の品格に戻りますが、この二冊をしっかり読める人には目からウロコ的な本になると思います。ただ、俺を含めて普通の人には、右翼過ぎるよ…ってなっちゃうと思いますね。
さぁ、病理に戻ります。今夜も明日も深夜に、サッカーやNFLやボクシングや微妙なレアスポーツの放映がないんでたぶん寝てしまうので。そうそう、土曜の夜なので朝4時あたりにやる蟲師はかなり面白いですよ。でもエウレカまで起きてられないんだよなぁ…。では。