blogの記事を先送り先送りでなんとか生き抜く永田議員です、こんばんは爆。
ということで映画批評先送りはいよいよ本数がたまり進退窮まった感があり、かつこの稚拙な偏った批評を参考に見る映画を決めようとする物好きが自分の周りにケッコウいることに気づき始め、つーことは見たらできる限り早く書かなきゃならないのではないかと思い至りまして、ついに『ナルニア国物語』と今日見た『イーオン・フラックス』についての批評を書かせていただきやす。
まず、ナルニアについて。
ストーリー:第二次世界大戦下のイギリス。戦禍を逃れるため、4人の兄弟姉妹が『教授』の家に疎開します。そして教授はなんとなーく変人で、家には骨董品がたくさんあります。んで、4人でかくれんぼをしている時に、一番下の妹ルーシーが衣装ダンスの中に隠れようとします。奥へ奥へ進むとそこには、なんと100年間氷の魔女によって冬が続くようになってしまった『ナルニア国』がありました!そして、このナルニア国の古くからの言い伝えでは『アダムの二人の息子とイヴの二人の娘が世界を救う』みたいなことになっているんですね。となると、彼ら4兄弟が実はナルニアの救世主で、この国に春をもたらす存在だった!?つまり氷の魔女と戦わなきゃならないのか!?んで、裏切りと和解、信念と邪悪がおりなすスペクタクルファンタジーざんすっ!
とまぁ、こんなところでしょうか。皆さんご存知、このblogの作者は性格がヒネクレテオリかつ整合性ということを映画評価の重要なポイントとするような男ですので、本来はファンタジーにもっとも不向きな人間!であることを念頭において以下を読み進めてください。
まず、映画を見る前からの疑問として「超大作シリーズの第一作なんだろ?じゃぁつまんねぇだろう」という先入観がありました。というのも近年のシリーズもの俺も大好きな某SF第一作はレーシング映画だったり、某魔法ファンタジーではラスボスが逃げたり、某ファンタジー3部作では旅の途中で話が終わったりという散々な事態でありましたが、少なくともこの映画に関してはしっかりストーリーが完結していますのでご安心ください。俺は原作も知らず、映画館の予告をみただけの知識でこれを見て十分楽しめました。
次に「誰のための映画か?」ということを同行の親友が口にしていたのでそれについて。はっきり言って、原作を知らない二十歳を過ぎた大人がこれを見に行って感動した!という事態となるのは非常に稀有でしょう。つまり、俺たちよりももっと下の年齢向けの映画であると俺は思いたいw。またドラクエやテイルズや聖剣がファンタジーだと思っている俺みたいな人にとっては、動物がしゃべる以外どこがファンタジーなんだ?と言いたくもなります。魔法なんか数個しか出てこないし…。しかも攻撃魔法はゼロだし…。
そして、映像について。確かに、画としてはけっこう素敵です。雪の降る森の中のただ一本の街燈や。登場するヒトではないキャラクター達には非常に魅力もあります。が、某指輪よりは戦闘シーンで格段に劣るという事実も否めません。よって好き嫌いが分かれるでしょう。ちなみに、俺は妹ルーシーに激しく萌えの要素を感じそうになりましたw。ハーマイオニー萌ぇ~と一度でも言った事のある殿方?にはぜひオススメ致しますw。
結論:総合評価6.3点。見ても見なくてもいいと言うレベルではあるが駄作ではないという保障付きです。少なくとも『氷の女王』『ビーバー』『不死鳥』に関しては折り紙つきです。また『姉妹』という意味でそっち系の方にはたまらないでしょう。しかし、全ては『ファンタジーを好意的に見られるか?』という資質にかかわっているように思います。『サンタクロース』には失望が隠せませんw。
次にイーオン・フラックス。
ストーリー:近未来。人類はウイルスによってほぼ絶滅。そのウイルスに対するワクチンによりかろうじて生き残った人類は、最後の都市ブレーニャ:完全に外界と隔離されたクリーンな世界でのみ生きている。しかし、その都市はワクチンを開発したグッドチャイルド家により圧制がしかれた不自由と、いきなり人が失踪するという不自然さとを併せ持つ。その都市に反政府組織モニカンがあり、主人公イーオン・フラックスはそのモニカン最強?と言われる暗殺者である。ついにある日、妹を亡くしたイーオンに、グッドチャイルドのラスボス;トレバーを暗殺せよという指令が下される。
ってあたりが、全体の3分の1のストーリーで、
このミッション中にイーオンが見つける驚愕の事実とは?
がのこり3分の2のストーリー。
これだけでわかるように、前半からテンポよく話は進んでいき、かつ俺の大好きなSFちっくなアイテムや世界観が続々と登場します。イーオンを演じるシャーリーズ・セロンもぶちぎれたクールな女を見事に演じ、俺の心を奪います。それはまるでアップルシードの主人公デュナンのようでした。これ以上に言い表せない絶賛ととってくださいw。
中盤、イーオンが悩むあたりから話は猥雑化、縮小化したように思います。前半のイーオンは無機質な殺人マシーンであったのに、後半は人間らしい感情をとり戻したがるというこの心理変化の過程がSFである必要性を失わせます。例えば、前半は口笛に反応し動く指輪の破片→プラスチック爆弾というような心躍るSF武器が出てきましたが、中盤以降は一言であらわせば『ドンパチ』となり現代兵器と変わらない…。SFじゃない…。また、イーオンが動く動機に関しても前半は妹の死への復讐であり、最後は全人類を不自由から救うというスーパー大儀名分となるのでそこも焦点がぼけた感があります。また、この物語の核心:イーオンの知る驚愕の事実に関しても、ネタは俺は予想どうりでした…。このblog中にもそれを非常に強く連想させるヒントを仕組んでおいたので、SF好きならオチを上映中に読みきりましょう。
結論:総合評価6.8点。全ては前半40分につきます。ここだけで話が終われば7.8点くらいをあげようと思いますw。が全体としては、『シャーリーズ・セロン』『SF』『オチ』という3つでは上質の普通の作品。しかし、ぜひ見なさいとはいえないが、映画館で見て損はないと断言もできます。
理由はナルニアに比べ、前半のぐいぐい感。近未来が舞台なので衣装や武器など。で非常に大きく水をあけており、かつやはりシャーリーズ・セロンのクールさは天下一品の輝きを持ちます。
もっとも惜しむべくは、作品の早期にラスボスが非常に非常に簡単にわかってしまうこと、かつどんでん返しが全く起きないこと。また、そのラスボスが俺の大好きな映画ベスト3に入るであろう『トレインス・ポッティング』で、すんばらしい演技をしたあの人なのにその力を引き出せなかったということに尽きます。
以上、個人的に非常に思い入れの強い理由で1点という大幅減点をくらったイーオン・フラックスでした。
スキー合宿前、気分はわっしょいわっしょい祭りじゃの俺でした。とか言いつつ、今夜はF1祭りじゃ~。では。
ということで映画批評先送りはいよいよ本数がたまり進退窮まった感があり、かつこの稚拙な偏った批評を参考に見る映画を決めようとする物好きが自分の周りにケッコウいることに気づき始め、つーことは見たらできる限り早く書かなきゃならないのではないかと思い至りまして、ついに『ナルニア国物語』と今日見た『イーオン・フラックス』についての批評を書かせていただきやす。
まず、ナルニアについて。
ストーリー:第二次世界大戦下のイギリス。戦禍を逃れるため、4人の兄弟姉妹が『教授』の家に疎開します。そして教授はなんとなーく変人で、家には骨董品がたくさんあります。んで、4人でかくれんぼをしている時に、一番下の妹ルーシーが衣装ダンスの中に隠れようとします。奥へ奥へ進むとそこには、なんと100年間氷の魔女によって冬が続くようになってしまった『ナルニア国』がありました!そして、このナルニア国の古くからの言い伝えでは『アダムの二人の息子とイヴの二人の娘が世界を救う』みたいなことになっているんですね。となると、彼ら4兄弟が実はナルニアの救世主で、この国に春をもたらす存在だった!?つまり氷の魔女と戦わなきゃならないのか!?んで、裏切りと和解、信念と邪悪がおりなすスペクタクルファンタジーざんすっ!
とまぁ、こんなところでしょうか。皆さんご存知、このblogの作者は性格がヒネクレテオリかつ整合性ということを映画評価の重要なポイントとするような男ですので、本来はファンタジーにもっとも不向きな人間!であることを念頭において以下を読み進めてください。
まず、映画を見る前からの疑問として「超大作シリーズの第一作なんだろ?じゃぁつまんねぇだろう」という先入観がありました。というのも近年のシリーズもの俺も大好きな某SF第一作はレーシング映画だったり、某魔法ファンタジーではラスボスが逃げたり、某ファンタジー3部作では旅の途中で話が終わったりという散々な事態でありましたが、少なくともこの映画に関してはしっかりストーリーが完結していますのでご安心ください。俺は原作も知らず、映画館の予告をみただけの知識でこれを見て十分楽しめました。
次に「誰のための映画か?」ということを同行の親友が口にしていたのでそれについて。はっきり言って、原作を知らない二十歳を過ぎた大人がこれを見に行って感動した!という事態となるのは非常に稀有でしょう。つまり、俺たちよりももっと下の年齢向けの映画であると俺は思いたいw。またドラクエやテイルズや聖剣がファンタジーだと思っている俺みたいな人にとっては、動物がしゃべる以外どこがファンタジーなんだ?と言いたくもなります。魔法なんか数個しか出てこないし…。しかも攻撃魔法はゼロだし…。
そして、映像について。確かに、画としてはけっこう素敵です。雪の降る森の中のただ一本の街燈や。登場するヒトではないキャラクター達には非常に魅力もあります。が、某指輪よりは戦闘シーンで格段に劣るという事実も否めません。よって好き嫌いが分かれるでしょう。ちなみに、俺は妹ルーシーに激しく萌えの要素を感じそうになりましたw。ハーマイオニー萌ぇ~と一度でも言った事のある殿方?にはぜひオススメ致しますw。
結論:総合評価6.3点。見ても見なくてもいいと言うレベルではあるが駄作ではないという保障付きです。少なくとも『氷の女王』『ビーバー』『不死鳥』に関しては折り紙つきです。また『姉妹』という意味でそっち系の方にはたまらないでしょう。しかし、全ては『ファンタジーを好意的に見られるか?』という資質にかかわっているように思います。『サンタクロース』には失望が隠せませんw。
次にイーオン・フラックス。
ストーリー:近未来。人類はウイルスによってほぼ絶滅。そのウイルスに対するワクチンによりかろうじて生き残った人類は、最後の都市ブレーニャ:完全に外界と隔離されたクリーンな世界でのみ生きている。しかし、その都市はワクチンを開発したグッドチャイルド家により圧制がしかれた不自由と、いきなり人が失踪するという不自然さとを併せ持つ。その都市に反政府組織モニカンがあり、主人公イーオン・フラックスはそのモニカン最強?と言われる暗殺者である。ついにある日、妹を亡くしたイーオンに、グッドチャイルドのラスボス;トレバーを暗殺せよという指令が下される。
ってあたりが、全体の3分の1のストーリーで、
このミッション中にイーオンが見つける驚愕の事実とは?
がのこり3分の2のストーリー。
これだけでわかるように、前半からテンポよく話は進んでいき、かつ俺の大好きなSFちっくなアイテムや世界観が続々と登場します。イーオンを演じるシャーリーズ・セロンもぶちぎれたクールな女を見事に演じ、俺の心を奪います。それはまるでアップルシードの主人公デュナンのようでした。これ以上に言い表せない絶賛ととってくださいw。
中盤、イーオンが悩むあたりから話は猥雑化、縮小化したように思います。前半のイーオンは無機質な殺人マシーンであったのに、後半は人間らしい感情をとり戻したがるというこの心理変化の過程がSFである必要性を失わせます。例えば、前半は口笛に反応し動く指輪の破片→プラスチック爆弾というような心躍るSF武器が出てきましたが、中盤以降は一言であらわせば『ドンパチ』となり現代兵器と変わらない…。SFじゃない…。また、イーオンが動く動機に関しても前半は妹の死への復讐であり、最後は全人類を不自由から救うというスーパー大儀名分となるのでそこも焦点がぼけた感があります。また、この物語の核心:イーオンの知る驚愕の事実に関しても、ネタは俺は予想どうりでした…。このblog中にもそれを非常に強く連想させるヒントを仕組んでおいたので、SF好きならオチを上映中に読みきりましょう。
結論:総合評価6.8点。全ては前半40分につきます。ここだけで話が終われば7.8点くらいをあげようと思いますw。が全体としては、『シャーリーズ・セロン』『SF』『オチ』という3つでは上質の普通の作品。しかし、ぜひ見なさいとはいえないが、映画館で見て損はないと断言もできます。
理由はナルニアに比べ、前半のぐいぐい感。近未来が舞台なので衣装や武器など。で非常に大きく水をあけており、かつやはりシャーリーズ・セロンのクールさは天下一品の輝きを持ちます。
もっとも惜しむべくは、作品の早期にラスボスが非常に非常に簡単にわかってしまうこと、かつどんでん返しが全く起きないこと。また、そのラスボスが俺の大好きな映画ベスト3に入るであろう『トレインス・ポッティング』で、すんばらしい演技をしたあの人なのにその力を引き出せなかったということに尽きます。
以上、個人的に非常に思い入れの強い理由で1点という大幅減点をくらったイーオン・フラックスでした。
スキー合宿前、気分はわっしょいわっしょい祭りじゃの俺でした。とか言いつつ、今夜はF1祭りじゃ~。では。