翔殿の胡椒&故障少々blog

群馬大学医学部4年生:翔殿の、ゆるい、しょっぱい、スパイス生活が満載だゼ

ロンドン・その他篇

2006-03-05 20:44:56 | 遊び人
今夜は、友達が泊まりにくるので早めに更新。その他メージャー・ロンドン観光スポットシリーズです。

写真は、地下鉄ベーカーストリート駅のホームでのもの。壁に映っているのは誰だかわかりますか?
って、わかる人なら『ベーカーストリート』だけでわかるはず、サー・アーサー・コナンドイル作の名探偵『シャーロック・ホームズ』です。(ちなみにドイルは医者です!ワトソン君も医者ですね!)
ホームズはロンドン221bベーカーストリートに住んでいたと作品中で書かれれ、現在はその跡地がホームズ博物館になっています。シャーロキアンの俺としてはここももだえるスポットで超楽しみました。お土産もしっかりここでゲットでした。でも、もっとアピールしたほうがいい。駅を出たらホームズの銅像が建っているのに、博物館の看板はないんですね。だから地図見てうろうろして「ここらへんにあるはずなんだけどなぁ~」と歩いて、「あっあった!」ではなく「これかぁ?」って感じですから。頑張れホームズ

他に行ったのは、ウェストミンスター大聖堂(&寺院)。ここは歴代イギリス国王の戴冠式が行われる由緒英国国教会の寺院です。他にも、近年ではダイアナ元皇太子妃の葬儀などもおこなわれました。
入場料が一般£10=2000円なんですけど、学生は£6=1200円ですむんですね。で、国際学生証を作っていなかった俺たちでしたが、群馬大学学生証でもしっかり学生料金になりましたw。
中には、ディズレーリやグラッドストンなど世界史に出てきたキャラの名前があり、超メジャーなエリザベス女王1世の棺などもありました。チャーチルとかルーズヴェルトとかシェークスピアとかダーウィンとかもいました。たぶんw。
で、感想は、FFみたいだぁってことですw。ケケ。

んで、ウェストミンスター大聖堂の隣がいわずと知れたウェストミンスター宮殿=イギリス国会議事堂です。ビッグベンがある奴ね。これが、その装飾がすげぇのなんのと感動しました。イギリスでさまざまな建物を見ましたがここが一番感動しましたね。遠くから見ると結構普通ですが近づけば近づくほどその表面の精巧な彫刻が目に入ってくるんですよ。といっても当然厳重警戒中で近づいたりはできなかったんですが(サブマシンガンをかまえた警護がずらり)。にしても日本の国会議事堂の比ではないですね。やはり歴史の重みが違うからかなぁ。
ちなみにビックベンはやはり東京タワーとかよりは全然ちっちゃいw。けどね、これもやはり超精密な装飾がほどこしてありました。
んで、超寒い雪がちらつく夕方にもかかわらずテムズ川沿いからこれらをバックに写真を撮る観光客がたくさんいました。

他には、セントポール大聖堂にもいきました。しかし、歩いていく途中から苦笑がこみ上げてきまして、そのせいで結局中には入らなかったです。というのも外壁修復中で、でっかい大聖堂の下半分が『絵』なんですよねw。中学の修学旅行で京都二条城が修復中でやはり絵で覆われていたのにそれに気づかず「やっぱ二条城すげぇなぁ~」と言った友人はこのblogを読んでいるのかなw?

あと、ロンドン塔にも行きました。が、要するに刑務所&処刑場&英国王室の宝物庫なのでたいして興味もわかず、中には入りませんでした。でもここがロンドン中でもっとも日本人向けの施設だったと思います。というのは、ちゃんと日本語の概要パンフレットが用意してあったんですね。

どうもイギリスは観光客用の説名ボードが少なすぎるんですよね。例えばボンドstには唐突に歩行者用の道に二人のおっさん(銅像)が座っているベンチがあるんですが周囲に説明書きは一切なしです。で、それはチャーチルとルーズヴェルトが談笑している姿であることを日本で買った旅行用パンフレットで知りました。
他のパターンではでっかい記念碑がやはり唐突にたっていてその台座にごちゃごちゃと英語で建立理念みたいなものが彫ってあるんですよ。二人で一生懸命読むこと数分、それが第二次世界大戦での戦死者のためであることが最後の行にかいてあったり。トップに一番重要な情報をもってきなさいと言いたい!
さらに当たり前っちゃ当たり前なんだけど、たまにある説明ボードが全部英語ってのも少々疲れます。いろんなとこまわりましたが、説明ボードに日本語が表示されていたのはこのロンドン塔だけでした。

とまぁ、こんな感じ。他にはハイドパークは遠くから見ただけだし、バッキンガム宮殿はおなじく遠くからみただけでした。

ということでこんだけ回れば、俺たちは自由旅行でしたがツアーと同じくらい楽しんだかなぁなんて思ったりしました。上に書いた各種画像はひまならアップしま~す。では、友達から連絡あったので迎えに行きます。じゃね。

ロンドン・博物館篇

2006-03-05 03:52:40 | 遊び人
今夜も旅行記の続き。

ロンドンでは、『大英博物館』『ナショナルギャラリー』『ヴィクトリア&アルバート博物館(以下V&A)』の3つにそれぞれ1日づつかけて行ってきました。

まず、大英博物館。とにかくめちゃめちゃ広い。世界最古の国立博物館で、世界最大級の博物館の一つだそうだ。んで、写真は管理人、ロゼッタストーンを見るの図。ロゼッタ・ストーンってのは高校世界史では必ず出てくるものです。なんだかわかりますか?

ロゼッタ村でナポレオン軍によって発掘されたこの石には、写真ではわかりにくいのですが3種類の文字が描かれているんですね。最下段がギリシャ文字。これは俺でも読める。いや、当然意味はわからないw。で中段が、民衆文字デスモティックと呼ばれるもの。で、最上段が、エジプトで紀元前3000年以上前に発明された象形文字のいわゆるヒエログリフ。んで、この3種類の文字は同一内容、何とか王(←忘れたw)の戴冠式の知らせなんですね。つまり、あのピラミッドの壁面にも描かれるヒエログリフがギリシャ語で訳されているわけ。ということで、この石を用いてシャンポリオンがヒエログリフを解読し、数々のエジプト文明のなぞが明らかになったんですね。んで、ナポレオンがイギリスに破れこの大英博物館に入ることになったわけです。へぇへぇへぇ。

他にもここには、エジプトのさまざまなミイラやかの有名な死者の書、アメンホテプ3世像など古代エジプトの充実したコレクションをはじめ、パルテノン神殿からの出土品や、ギリシャ・ローマなどの彫刻などがずらりと。他にも中国や日本のコレクションコーナー(日本は閉鎖中だった)やイスラムのコレクションなどとにかくずらりずらりと各時代、各文明が並びます。個人的には、ヨーロッパにおけるルネサンス前後そして近代の銀食器や陶器などの加工技術が、イスラムや中国や日本の影響を段階的に受け洗練されていきついにはウェッジウッドにいたるというその変遷が非常に興味深かったです。また、アジア各国での現地宗教の各種仏像などがもうすんげぇバラエティに富んでいて感動しました。


『ナショナルギャラリー』は2万点以上の作品を収容する世界最大級の美術館。にしてもここも広い…。4つウィングとよばれる群がありそれぞれが15世紀以前、16世紀、17世紀、18世紀以降の作品で構成されています。で、17世紀で俺は力尽きw、全ての部屋を回るのを諦めたほどでしたw。

んで、俺は美術が全くわからないので素人チックな感想。まず、傑作と言われる画には『力』があるということが初めてわかりました。15世紀以前ではベリーニ?とか言う人に目が奪われ、16世紀では気づかずに「これうまいねぇ~」といった作品がダ・ヴィンチとミケランジェロだったりしました。17世紀ではレンブラントの作品が気に入り、18世紀以降ではターナーとドガが好きでした。んで、この人達はビアイに入っている隣人に言わせるとどの人も超一級の人々だそうですわ。

一番気に入ったのは、あのフランダースの犬で、ネロ&パトラッシュが見たがり、最後死ぬ直前に見るというルーベンスさんの画でした。つーか、これは抜群でしたね。この画のために凍死はしたくないけど、してもおかしくないほどの魔力がありました。

たいしてよくわからなかったのは、マネ・モネ・セザンヌ3点セットとゴッホ。わからない作品にあれこれ言うのは、あんま意味がないと思います。でも、かのゴッホ作『ひまわり』と芸大の大学生の作品を比べれば俺ならどっちが価値があるかわからない感じでした。


V&Aは美術工芸品に関しては世界最大級の収蔵品があります。やはりここもも広い広い広い…。コレクションルーム一順で11キロです!!長すぎるw。んで、その展示方式が、大英博物館が『ずらり』なら、ここは『埋め尽くす』って感じです。ショーケースの中に置けるだけ置いちゃいました!って感じ。つまり、1点1点みていたら普通に死にますわw。だからここでの最も率直な感想は地震あったらどうするんだろう?でした。

んで、美術工芸品の博物館なだけあって銀食器やステンドグラス、宝石やガラスの名作などがほんとーにたくさん陳列されています。パンフレットによると陶器だけで15万点!!例えば、日本のコーナーでは印籠が100個以上!!他にも日本のコーナーには日本刀や鎧、着物などが展示されていました。

面白かったのに衣装があります。17世紀からの古い衣装が現代に向かう流れを各テーマ(メンズフォーマル・レディースフォーマル・スポーツ等)ごとに展示してありました。途中、ヨージヤマモトとかコジノジュンコなどの名前もあったり、ポールスミスやカルバンクラインやヴィヴィアンウエストウッドなどもあったりでした。

あと、楽器のコーナーも面白かったです。変なバイオリンや変なピアノや変なフルートや…。全部変なとしか表現できない俺が切ない…。

で、最高におもしろかったのはくそでかいミケランジェロ作ダビデ像の完全なコピー。つーか、台座だけで俺の身長よりも全然でかいんですわ。んでなにが面白いかと言うと、ダビデ像は全裸なのでチ○○が丸出しなわけですよ。で、ヴィクトリア&アルバート博物館という名前なほどだから当然イギリスの貴族などの御婦人もいらっしゃるわけで、そのときに○○コを隠す用の葉っぱも展示されてあるんですね。これが俺の顔よりもゆうにでかいw。

他に、キレテイルなぁと思ったのが『鉄』のコーナー。廊下一杯ずらぁーっと鉄柵の技術変遷w。


総括。どこが面白かったか?と言われると、当初の予定に入っていなくてハロッズ後にぶらりとよったV&Aなんですね。やっぱ点数が多いのと、美術工芸品なので予備知識なくても楽しめるあたりがナイスでした。大英博物館はそれぞれの展示の英語説明を読むのにテクニカルタームが多すぎてちょっと萎えました。けどここでしか見れないものばっかりだし、大陸や文明ごとに比較がしやすいのはナイスですね。ナショナルギャラリーは美術好きにはたまらないだろうし、そうでない人にはあぁ~見たことあるぅってずっと言えますよ。

で、もっとも何が感動するって、これら全ての料金が全部ただ!!なことです。グッズなどで収入を得ているそうだ。この精神はちっちゃいくせに映画と同じくらいの入場料を取ったりする日本の美術館にくらべたらすげぇね。

と言いつつ、大英帝国が武力によって世界各地でぶんどってきた物だからしかたないと言われれば素直にうなずくしだいであります。が、空港であまったお金は全てサンキュウの意味をこねてこれらに寄付してきました。