翔殿の胡椒&故障少々blog

群馬大学医学部4年生:翔殿の、ゆるい、しょっぱい、スパイス生活が満載だゼ

ロンドン・プレミア篇

2006-03-04 03:08:04 | 遊び人
いやぁー、見てきました、プレミアリーグ。もう激おもしろかった。試合は、2月25日、チェルシーvsポーツマス戦(チェルシーホーム)です。天候は晴れ。PM3時キックオフです。

ちなみに、チェルシーというのはロンドンでもっともお金持ちが住む地域の地名です。だから、チェルシーのファンは上流階級層なんですね。これに対しロンドンの庶民に一番人気なのがアーセナル。で、この二つにともに地方の古豪リヴァプールと、名門マンチェスターユナイテッドがイギリスプレミアリーグの4大チームです。

まず、チケットの話から。事前に日本でチケット予約権みたいのを手に入れていたんですが、出発直前に『試合自体が延期される』可能性が発生しまして、チケットエージェンシーから払い戻しとなりました。だから日本出国時にはチケットがない状態

現地では、はじめにロンドンビジターセンターへ。これはツーリストにいろんな情報を教えてくれる困ったときの駆け込み寺みたいなものです。サッカーをはじめとするスポーツのチケットや、ミュージカルなどのチケットの手配もしてくれます。でも、①英語が通じないというか希望がうまく伝わらない②ちなみにすでに超プラチナチケットなので今からゲットするのはもう無理という返事でした

んで次に市内の有名なチケットエージェンシー(日本ならぴあみたいなもの)を何件か尋ねて、)ロンドンは金さえ払えばチケットなどはどんな試合でも手に入る)ちなみに2人分両隣のチケットは二人で£500=10万円はする。)ばらばらの席でいいなら1人分は3万円で手に入れられる。という返事。はい、所持金では無理です

だから、ここは万国共通の裏口的なチケット入手法、『ダフ屋』狙いです。で、朝に二人で£120=24000円までなら買う、ということを決めておきました。

まず、試合当日は10時くらいにホームスタジアム:スタンフォードブリッジに到着。で、スタジアムの当日券を買いに行きました。でも、その窓口がわからない…。やっとみつけたそれらしきものの前でウロチョロしていると、ここでダフ屋登場です。なんか、ヒトのよい大学生チックな二人組み。で、
「チケット買いますか」
「いくら?」翔
「うーーーん、二人隣同士で£150でどう?」(←これ明らかに俺たちの恰好を見て金ないなと判断した感じw)
「(やばい激安い!)うーん、俺たち二人で£100しか持っていない(←嘘w)」翔
「何人?」
「日本人」翔
「日本人なら金持っているんじゃン?」
「日本の貧乏な大学生だから持っていないのよ」翔
「じゃぁ、£130は?」
「限界でも£120だな」翔
「じゃあ世界平和のために、£125で手を打とう」
「よし、じゃぁそれで世界平和だ」翔

ってな感じで交渉成立。世界の舞台でも存分に値切る主務の活躍で、結局二人で25000円ですわ。つまり1人分12500円ね。

いや、これを高いと思うそこのあなたちょっと待って。この交渉手に入れたチケットの正式な窓口での発売額は、1枚£48=10000円なんですよ。で、チケットエージェンシーの手数料は額面の25%から30%が相場だそうなので、これはほぼ正規価格といっても過言ではないのよ

んで、なんでこのダフ屋がこんなに安かったのか?と言う話を本人たちに聞いてみました。イギリス・プレミアリーグは基本的にシーズンチケット制なのね。で、このダフ屋はこのシーズンチケットの所持者なの。シーズンチケットで見たい試合は見る。たいして見たくない試合はこうやって朝早めにスタジアムに来てダフ屋として売る→手に入れたお金でその日遊ぶ。売れなかったらやっぱり自分達で見る。という生活をおくっているそうだ。確かにシーズンチケットは固定金額製(15万円以上だな)なので見たい試合はこの金額を払って見て、残りは売るっていうのは非常にいい手ですなぁと

で、試合。アップした写真は試合開始で選手達がならんで入ってくるところ。

で、この写真からわかる日本との違いね。まず、絶対重要なのは席がコートに激近い。それに旗がない。ピッチコンディションが悪い。ってなところでしょうか。

んで、プレミアはメガホンや笛などは使用禁止で、拍手と声と足踏みだけで応援します。それは雄雄しく荒々しく、なんかサッカーの原点って感じでした。それにあんまりブーイングが出ない。紳士的でした。いや、めちゃめちゃブーイングしているヒトも当然いましたがw。
さらに、面白いのが『座り』が基本なんですね。んで、チャンスになっているといつのまにか周り全員が総立ちになっている!!決まると絶叫喝采雄叫びで、シュートとかをはずすと「OH!MY GOD!!」とか嘆きながら座るんですわ。だからこの試合一番思い出に残ったのは嘆きながらプラスチックの折りたたみ式いすに座るときに出る「ガタガタガタっ」って音ですわ。だって4万人一緒に座るんですからね。ちなみに、俺には特定の神GODなんていないので「今のは、決めろよドログバァ」とか大声で気持ちよく言ってました。ちなみに俺は結構立つほうなので、ふと見渡すとまわりで立っているのはパラパラってこともしばしばw。

試合内容としては、直前にチャンピオンズリーグ対バルセロナ戦があったので、選手は若干疲れ気味かな。でも、見事な試合でした。というか、華麗
戦術的にはFW陣が両サイドのウイングアタッカー、ロッベン(オランダ)とライトフィリップス(イングランド)が見事にサイドチェンジをしまくりながら中央に切れ込んでくる。で中央にドログバ(コートジボワール)がずどんと構える。MFは、もう夢みたいなメンバー、エッシェン(ガーナ)・ランパード(イングランド)がフル出場。この二人にプラスして前半にジョー・コール(イングランド)、後半にマケレレ(フランス)で超有機的な逆三角形を構成。もう文字では表せないようなすんばらしい、スペースの埋め方をするんですね。それはそれは芸術ですわ。敵の攻撃の芽は早期に必ず摘み、見方の攻撃はここから生まれる。プレーの緩急を自在に操り、両サイドのバランス・FWとDFの距離を調整等など全てはここが原動力です。DFは両サイドのフェレイラ(ポルトガル)とテリー(イングランド)が攻撃的に攻め上がり、中央でフート(ドイツ)とデル・オルノ(スペイン)がしっかりしめる。結局得点は、ランパードがしっかりずどん、ロッベンがうまく抜け出してびしっと決め、降格圏内にいるポーツマスの猛攻もきっちりしのぎ、2-0で快勝でした。

んで、なぜこんなにグダグダ書くかというと、GKツェフ(チェコ)含め先発全員ドイツW杯各国代表レギュラーだ!!ってことです。ちゅーか、敗退した国の代表選手じゃないんですよ。全員、今度の大会でスターになっちゃうかもしれないんですよ!!!そりゃぁもう俺はモダエルシカナイって感じでした。いやぁー、面白かった

ってことで、俺的には、ここに出てきたメンバーの名前をちょっと覚えておくとW杯は「あぁ、あほが書いてたな」と若干面白さプラス間違いなしですよ、とオススメするしだいであります

ってまた長すぎだね。他にも、スタジアム周辺の飲み屋の盛り上がりとか、アウェーサポーターの扱いとか、応援歌とか書きたいけど、また今度か飲み会で。では、おやすみなさい