「安かったの
」とワクワクしたパパがエコバックから取り出したのは
物凄い量の牛タンでした。
また、こんなに買ってきて・・・
なんかね、
タイムセールも重なったらしく、1000円でそうとうお釣りがきたそうな。
我が家ですねぇ、
基本、旦那さんが料理してます。
もう随分前ですが、夫婦大喧嘩した時に
「愛してない男の飯なんか作れるか
」とブチ切れた私。それからと云うもの、
天音さんのご飯と自分の分くらいしか作りません。
たまに作り過ぎたり、実家から大量に野菜が来ると
「召し上がってね」と、
おすそ分け感覚でパパのつまみになったりです。
その日から、ほぼ作ってません。
作らなくてよくなっちゃったんです
反省してくれたら、もちろんすぐに作るつもりでした。
それが・・・
まぁ、反省はそこそこしたんです。
でもすぐに許してあげませんでした。
だって、反省してもすぐに忘れるんだもん
そしたらね
「僕、がんばって作るね
」ってなりました・・・うん
と思ったけどまぁいいや
とそのまま様子見てましたら毎晩、毎晩、せっせと作って食べさせてくれるんです。
私は機嫌が悪くなると、平気で食事を抜きます。
「食事は大切だから、好きな人とじゃないと食べたくないです
」そう云うと
せっせと私の好きそうなご馳走を作って運んできます。
今では、天音の運動会や遠足のお弁当までこしらえます
今回の牛タンもですけれど、
食品の買い物、ほぼ100％彼が会社の帰りにしてきます。
最初は食費の半分を持たせていましたが、
なにしろ買うので、今では全て彼に持たせています。
私も長く主婦してますから、
冷蔵庫の残りモンで何か作れますしね。
こだわらなければ、パパの買ってきた材料のあまりで十分です。
休日に一緒に買い物に行きますが
私は財布すら持って出かけません。
私と天音で、タラタラお菓子など見ている間に
魚をさばいて貰ったりと、パパが買い物しています。
エコバックにポイントカード、
パパのビジネスバックの中の必須アイテムになりました。
しばらく様子を見ていて気がついたのは、
会社帰りにスーパーに寄り、
値引き商品やセールで買い物する事が、彼の楽しみになっている事。
そしてキッチンに立つ事が、
仕事と家庭の切り替えになっている事です。
何しろ楽しそう。
一人暮らしも長く、早くに親元から離れているパパは
元からお料理する事が大好きでした。
でも、男の料理ですから
たまに作っていた時は、毎日は作れないであろう料理ばかりでした。
それが今では・・・
立派なもんです
私より価格に敏感ですし、詰め放題とかも得意だし
お客様にだしても、喜ばれる料理ばかりになりました。
今社会では、
会社と家庭の良いバランスとして、
家庭での時間を多くするのに(景気悪いからじゃないのか？)
残業が減っていると聞きます。
ずっと会社で過していた男性にとって
あんまり早く帰っても、家庭での過し方が解らない
そんな話も聞く時代に
うちのパパは、自分の家庭での過し方を早くに見つけられたようです。
この牛タン、２日煮込んであります
口に入れると、ホロホロとほぐれます。
フォンドボーで味付けてあります。
ニコニコと顔もほぐれる美味しさでした
絶品です
でもさ、
喧嘩になった原因はスッキリ解消されたわけではありません
いまだに
「一緒にご飯たべてやんない
」私の機嫌を損ねる事がしばしばです。
おしおき？のつもりで作るのをやめましたが
今はなんだか、キッチン取られてしまったような・・・
完全に侵略されると、主婦の面子が立ちませんから
仲良く並んでお手伝いしています
From ikusuke
