二刀流 (羽生結弦と大谷翔平)

大谷翔平のMLBの試合の感想

6月5日(水) PIT(A) 第二戦

2024-06-06 | 試合の感想
https://www.mlb.com/gameday/dodgers-vs-pirates/2024/06/05/745494/final/box
https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?gamePk=745494

 https://full-count.jp/2024/06/06/post1566184/
――ふくらはぎの痛みは。
「ハムストリングですかね? そうですね、よくなっていると思います」

https://full-count.jp/2024/06/06/post1566007/
> 試合後、大谷ついて指揮官は「彼は最近これまでより少し多く打撃練習をして、いくつかのことに取り組んでいた」と、練習方法を変えていたことを説明。
「よかった。本当によかった。(見ていて)違いがわかる。彼がセンターにHRを打つのを見られてよかった」と、状態にご満悦だった。

疑問:Muncyの故障で代替出場していたUTのK.Her[.136/.136/.136](45.5% 6.1%)ではなく、昨日に続き、Taylor[.095/.136/.143](16.7% 4.2%) を3Bに起用している。
2回表 Paxtonが連打されている時、一度も投手コーチがマウンドを訪れていなかった。

審判の誤審 →LAD
1回表 2outなし 3.Freeman #2 B→S
5回表 0out一塁 1.Betts #6 B→S 見逃し三振  本来は四球で0out一二塁 2.大谷だった。その後、大谷はRF前Hを打ったので1打点【3-7】になっていたはず。

大谷    PIT:内角攻め
第一打席:Skenes (R)   1out なし 0-2[3]☓ ③外角中(高)4S[100.8] 空振り三振
第二打席:Skenes (R)   2out一塁 3-2[6]☓ ⑥真ん中高(下内)4S[100.1] 中堅左HR[105.6 32 415/126.5m .900 23/30 2打点]【2-7】
第三打席:Skenes (R)   1out一塁 1-1[3]☓ ③真ん中高4S[98.1] RF前H[107.6 4 93]
第四打席:Chapman (L)  1out なし 1-2[4]☓ ④内角高めSNK[103] B球 カットに行くも中途半端な空振り三振
第五打席:Holderman (R) 2out一二塁 3-2[6]☓ ⑥真ん中高めCUT[93.9] 右翼P際大フライ[100.9 46 317/96.6m 1/30]

 各打席でまだ、ボール球に手を出しています。Chapman (L)との対戦では、空振り三振ではなく、本来なら3-1カウントでGameはまだ続いていたはず。
ただ、話題のルーキーから持ち味の4Sを中堅HRし、気分はいいはずです。メンタル面で改善。
第三打席の当たりも、LAが良ければ、二打席連続でHRになっていたはずです。
第五打席もLAが上がりすぎ、3点本塁打を損してしまいました。

 打席内容からすれば、復調していると言えるでしょう。その傾向が続くかどうかは、明日の試合次第でしょう。

LAD
◯ Heywardが6番打者として大活躍。Pagesが復調しHeywardと共にホットに。
☓ Taylorが2試合連続でスタメン出場したが、役に立っていない。Paxtonが四球-LF前H(捕逸)から大崩れ、試合の序盤で0-7の大惨事になってしまった。
  序盤で大差で負けているときは、Teamの負け投手が無失点でイニングを稼がないといけないが、7失点から、さらに3失点した。10失点を覆すのは難しい。

 得点圏で打点を上げられるかどうかは、打者が逆方向に単打を打つかどうか、で大きく左右されます。強引に引っ張ると上手くいかないことが多い。逆らわずに打つのが良い。
右打者なら一二塁間にゴロを転がすのが基本です。今日のPITの打線を見て下さい。初球の甘い球を逆方向に軽打し得点を重ねています。

 

6月4日(火) PIT(A) 第一戦

2024-06-05 | 試合の感想
https://www.mlb.com/gameday/dodgers-vs-pirates/2024/06/04/745497
https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?gamePk=745497

PNC Park      過去3年平均
Park Factor  左     両方     右     24年 左    両方     右       
昼      97[13位]  91[21位]  87[21位]     96[16位] 11[ 9位]  120[ 9位] 
夜      98[19位]  81[27位]  65[30位]     79[24位]  91[21位]  98[11位]

※ 7 mph[3.1m/s], In From CF  センターから逆風。
   場面    打者                  mph  LA  ft / m   xBA HR可能性
3回表 2outなし  3.Freeman  1-0[2]◯ 中堅超え二塁打 [103.6 25 392/119.5m .860  6/30] (HRであれば、先制のソロ本塁打【1-0】) 
 〃 2out一二塁 5.T.Her   2-1[4]◯ 左翼大フライ  [ 98.3  27 374/114.0m .470 15/30] (HRであれば、先制の3点本塁打【3-0】)
5回表 先頭打者  1.Betts      [1]   CFフライ   [101.0 27 363/110.6m .670 0/30]  (中堅フライなのでもろに風の影響を受けた)
8回表 1out一二塁 5.T.Her      [1]  CFフライ    [107.2 29 380/115.8m .940 0/30] (HRであれば、逆転の3点本塁打【3-1】)
9回表 2ouなし   9.Taylor   0-1[2]◯ 左翼大フライ [104.9 36 404/123.1m .940 27/30 <BAL/COL/PIT>] (HRであれば、土壇場での同点HR【1-1】) 

 LADは逆風の影響で、HRを5本程度、損している。バレルゾーン:[98.2mph以上、LA 26~30度。EVが増加する事に、LAの範囲も増加]

 唯一の失点となったPITのHRは、
PIT
3回裏 1outなし 9.Suwinski  3-2[6] 右翼HR     [104.3 23 375/114.3m .810 28/30] 【0-1】

 LAが低く、風に影響を受けにくかった。
 
LAD 4回表終了時 RISP 0-7 8回表終了時 0-12

大谷翔平
      相手投手      場面    初対戦は投手有利。
第一打席 Jared Jones (R)   1out なし  1-2[4]☓ ④外角高2S[101] B球*3 空振り三振☓       初球を仕留めるべきだった。④カットに行ったが、球速と変化量が多く空振り。
第二打席 Jared Jones (R)   0out一塁   2-1[4]◯ ④外角高CH[90.4] B球 SSゴロDP☓☓[101.7 -11]  2-0 打者有利のカウントから内角低CHを捉えられない。
第三打席 Jared Jones (R)   1out なし   2-2[8]☓ ⑧真ん中高めSL[88.7] 空振り三振☓☓       ①真ん中低めSL[89.2] 空振り →HRに出来る甘い球だった。最後の高めのSLも甘かった。
第四打席 Aroldis Chapman (L) 先頭打者  2-2[5]◯ ⑤真ん中低(内)SF[91.8] B球*2 二塁左-CF前H[100.1 -10] 奇妙なことに、モーションが大きいChapman相手に、Freeman、Smithの打席で二盗を仕掛けず。

PIT:第一打席 SL攻め 第二打席 CH攻め
スポニチ https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2024/06/05/kiji/20240605s00001007259000c.html
> 第2打席を振り返り「最初の球を前で振っていたから、彼は真っ直ぐを待っていると思った。だからチェンジアップを続けて投げた」とうなずいた。
  普段より多く使うプランだったか尋ねられると「いや。何をするかはゲームがどう進むか次第だった」と試合の状況で変えていったと説明した。

 第二打席:4Sが2球続けてBになった 2-0 の場面、打者は次は違う球種が来ると予想しないといけない。内角低めにCHが来たが、打ち損じF。

  基本的にB/Sの見極めが悪く、B球に手を出しカウントを悪くする悪循環に、再び陥っています。(悪球打ち)
 さらに、甘い球が来ても捉えることが出来ず、Lvで言えば、最悪の状態と言えます。

  現在の大谷選手はは、打席に入っても、狙い球がはっきりしない。「打ちたい。打ちたい。」という気持ちが強すぎて、空回りしている。打席の中で全く余裕が感じられない。
 ストライクが来なければ、四球でいい。そこは割り切らないといけない。ただ、棒立ちしているだけで、打者有利、最終的に四球になります。
 そこを我慢ができず凡退を繰り返し、チームの士気を下げ、LADの足を引っ張っています。マインドセットだけでも、最低限なんとかしないといけない。 

  また、8回表の先頭打者での出塁時に「待て」のサインだったのかもしれませんが、盗塁していい場面です。
 捕手の経験の浅いDavisは盗塁阻止率も高くなく、先にHeywardが二盗を決めおり、0out一塁から大谷 二盗、0out二塁 3.Freeman が二塁/一塁ゴロ(進塁打)、1out三塁 4.Smithという状況にしたかった。
 この場合、終盤の0-1の場面で、確実に二盗を決めないといけません。先日の二盗-三盗(牽制死)と、今日のちぐはぐさが気になります。

  LAD自体も、戦い方としてHRに頼らず、状況に応じてスモールベースボール(送りバントで走者三塁)をした方がいい。
 この得点圏打率では、リーグを代表する投手が出力を上げてくるポストシーズンは、まず勝てません。
 例えば、7回表 0-1の状況で、先頭打者が二塁打で出塁。8.Rojasは送りバントをし、1out三塁 9.Taylor にしないといけない。ところが、投手ゴロで走者進められず。後続も倒れ、得点機を台無しに。
 LADは、特に0out二塁の場面から、そのまま打たせて、得点が入らないことが多い。

  明日のPaul Skenes (R) は二刀流関連で過去に大谷選手に言及していた選手です。

  大谷選手のファンは、現状、最悪の気分でLADの試合を見ていることでしょう。こんなことになるとは思いもしなかったでしょうね。

  あと、先日のLHPのCH攻め、今日のPITのCH攻めと、大谷選手は以前からCHを苦手とし打てないので、今後、CH攻めが続く可能性があります。
 相手の持ち球にCHがあり、投球割合が高い場合、直球系との2択、カウントごとに「CHが来る」と予測して打つべきなのですが、
 大谷選手はそうしたアプローチを取らないので、甘いCHでも打ち損じることが多い。
 もちろん、メリット・デメリットがあります。予測が外れれば、ど真ん中4Sを見逃し、予測が当たれば、会心の当たりでCHをHRに。

 [打線の組み換え]

  このまま大谷選手の不振が続くなら、ショック療法として、打順を組み替えたらいいと思います。(気分転換にもなる)

1.Betts      2.大谷*    3.Freeman    4.Smith     5.T.Her     右左左右右
.167/.242/.267 .185/.267/.296 .400/.484/.800 .286/.333/.714 .200/.226/.233  直近7試合
     G        G       S        S        G     OPS評価
                   ↓
1.Betts     2.Freeman*   3.Smith     4.大谷*     5.T.Her      右左右左右 左右のバランスがいい。不振の大谷を下げ、好調なFreemanとSmithを前に。

  現状、下位打線が出塁しないことには、大谷に得点圏で打席が回ってくることは少ないです。昨季のATLの4.Matt Olson*のような形で1-3番が出塁し、4.大谷が走者を返すと。
 今のままだと、不振の大谷に打席ばかりが回り、苦しむだけです。打順を2つ後ろに下げることで、先発投手の投球内容をじっくりチェック出来、ブルペンの左投手と対戦する機会も減ります。
 打順を同じ左打者のFreemanと離し、左投手にめっぽう強いSmithを間に挟むことで、Bullpenの左投手対策に。

 最高のシナリオ:初回0out満塁で 4.大谷。
 最悪のシナリオ:初回三者凡退。2回先頭打者 4.大谷。最悪と言っても、先頭打者で出塁し、盗塁可能なUT性がある選手。

※Matt Olson*は、2-5番の中では、4番で最も多く出場し、[.328/.425/.691/1.116] と打点を多く稼ぐことが出来た。 [32HR/86打点/85試合]

  大谷選手が復調するまで、4番固定でいいと思います。後ろに5.T.Herなら、敬遠されることもないでしょう。(T.Herは三振数は多いが、打球の質 [HH%、EV、Brl%] は、大谷に次ぐTeam 2位)
 Muncyの復帰見込みが6月中旬から下旬とグレード1相当なため、これがベストな組み合わせになると思います。

6月1日(土) COL(H) 第二戦

2024-06-02 | 試合の感想
https://www.mlb.com/gameday/rockies-vs-dodgers/2024/06/01/746138/final/box
https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?gamePk=746138

◯ 
太ももの怪我の影響で控えていた盗塁(二盗)を久しぶりに実施し成功した。
B/Sの見極めが良くなった。(ただし、COLバッテリーはアウトサイド中心の攻めで、内角の球の見極めは試されていない)
HHが出来るようになった。
長くなっていた髪を切った。


未だ甘い球を捉えきれていない。ファウルや空振りになっている。(今まで、手が出ない/見逃していた状況からは進歩)
直球系(4S/SNK)の球に振り遅れている。
HHするが、LAが低く外野に長打の可能性のあるボールが飛ばない。
1番Bettsの打席内容が悪化(フライアウトが多い)。

 試合序盤 3回裏【2-1】1outから四球で出塁し、Freemanの打席で、二盗に成功するも、直後に釣り出され牽制死。(今季釣り出されたのは、これで3回目)
これは大失態です。「1out二塁 Freeman」→「2out 走者なし Freeman」になってしまった。これは擁護できません。絶対あってはいけない場面です。
大谷の二盗によってDPの可能性がなくなり、初球スタートで、ボール球だったので、既に打者有利なわけです。
三盗すれば、犠牲フライか内野ゴロで得点できますが、欲張りすぎです。(以前、Homeで三盗、二盗しましたが、怪我の状態が悪化し打撃成績が大きく落ち込んだ)
牽制時、投手ばかり見るのではなく、捕手が投手に「牽制しろ」とサインを出すわけです。背後からカバーに入る野手に気づかないといけない。
似た事例で今季絶望になったAcuna Jr.の例を上げるまでもなく、挟まれた際の怪我のリスクも考慮しないと。
Freemanはその後、RF前Hを打ちましたが、結果的に打点を損したことに。(【3-1】のリードになっていた)
序盤先発の山本由伸投手が投球数がかさみ、攻撃時間を長くとる必要性もあった。(3回表 24球)
 
 大谷翔平が復調するかどうかは、怪我の回復次第と、相手が失投し、それを振りに行けるかどうかです。
通常なら、怪我をしてから現在に至るまでの期間、つまり2週間程度はかかると思われます。(ここからピークになるまでさらに2週間) 
これなら10日間ILに入り完治させておいたほうが良かった。成績が保留されるので。

 牽制球が直撃するまで .364/.431/.676/1.107 
 14試合経過                  この期間わずか2HRと苦しむ
 現在         .326/.395/.604/ .999
 差          -.038/.036/.072/.108  

 なぜLADがそうさせなかったかというと、大谷の代わりにスタメンに入るのが、大不振のChris Taylor (33) になっていたからです。(既にMuncyの代わりにK.Herが出場している)
これを避けたかった。「怪我を抱えた大谷を(さらなる怪我のリスクががありながら)出場させるほうがマシ」という判断です。左の大砲を2枚欠くのも避けたかった。

 大谷翔平の例年6月の成績が良いのはなぜなのか?

 オールスター投票があるからです。

  また、5月は(ALとの)交流戦が無かったため、ほとんど初対戦の投手ばかりだったと思われますが、
 6月は26戦中14戦[53.8%]もALとの交流戦[NYY3-TEX3-KCR3/LAA2-CHW3]があるため、成績の向上が期待されます。
 また、NL西地区最下位で投手成績 MLB Worst のCOLとの対戦が6試合(うち4戦が高地)もあり、成績の向上に努めたいところ。