筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
お花紹介は九州に咲く季節の花がメインですよ。

万葉集/巻11-2475  軒忍(のきしのぶ)/万葉名:子太草(しだくさ) 1月

2024年01月21日 | 21.万葉の花

軒忍(のきしのぶ)を詠んだ歌
万葉の時代は、子太草(しだくさ)と呼ばれています。
子太草(しだくさ)が何なのかについてはいろいろな説があるようですが、軒忍(のきしのぶ)だと言う説が有力とされているようです。軒忍(のきしのぶ)は、ウラボシ科のシダです。樹木、岩、萱(かや)葺(ぶ)き屋根や軒下(のきした)に生えます。

万葉集/巻11-2475  作者/柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)歌集より

わがやどは  甍(いらか)しだ草  (お)ひたれど
                         恋忘れ草    見るにいまだ生(お)ひず


【意味】わが家の屋根にシダ草は 生えているけど この恋を
    忘れさせる忘れ草 見ていてもまだ生えないな

 ※「甍」屋根。
 ※「しだ草」シダ類の草。
 ※「忘れ草」萱草(かんぞう)の別名。恋の苦しみを忘れる草。

※写真は、福岡で私が写した「ノキシノブ」


万葉集には、植物を詠んだ歌が約千五百首もあるんだそうです。
万葉に読まれた植物と歌を少しですが、紹介したいと思っています。


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