「あ、ルカ~?そこに居たんだ~」
夕夏がパタパタと小走りで近づいてきた。
『え?なんで泣いてるの?』
『あ、あ、いや、これはちょっと違って』
『なにが違うの??』
『ちょっと瞳にゴミが入っちゃって』
『え?ホント?擦ったらダメだよ!保健室いくよ!急いで急いで!』
『あ、え、いやちょっと~~』
ガラガラと保健室の扉を開け切る前から、夕夏が大声で話しだす。
「花緖莉先生ぇ~ルカの目にゴミ入ったって~!」
そこには薄いピンクのドクターコートを着た女性の保健師が
ーはいはい、騒がしい午後になりそうねー
と想ったのは定かでは無いが、「そこに座って♪」と、二人を見つめてきた。
栗色の髪をキュッと纏め、流歌の静かな澄んだ瞳を見つめながら、
「天羽さん、ちょっと触るね。どれどれ・・・ん~何ともないけど?」
流歌のほんのりピンク色に染まった頬に手を当て、めくった瞼を優しく戻す。
『うん、もう取れたんだけど夕夏が・・・ね』
「えー、早く言ってよ~」
たしかに彼女なりの親切心で行動しているだけなのだが、保健室まで過保護過ぎるくらい強引に引っ張ってきたのは夕夏なのだ。
「柊さん。」
と花緒莉先生が夕夏に諭すように静かに話しかける。
「柊さん、貴女の行動力はホントに素敵よ。でもね、もう少しだけ、ほんの少しだけ落ち着いて行動できたらもっと素敵かしらね?」
「はーい」(*´з`)
「天羽さんは念のため目薬ね。はい、上向いて」
流歌は固まったまま動かない。
ーあ、あぁ。なるほどなるほど。膝枕がイイのね?ー
花緒莉先生はー仕方ないなぁーと少し頬を染めながらソファーに移動し、太ももに頭乗せてイイわよ?と指を差す。
『花緒莉先生、わたし目薬がダメで・・・瞳を開けていられなくて・・・』
シーン・・・
花緒莉先生の立場や如何に!?
「意外な弱点ね」
『だって瞳に入ってくるんですよ?いくら薬とはいえ、開けた瞳の中に入ってくるんですよ?薬の中に瞳が入っていく洗浄薬なら百歩譲ってイイですけど!』
ーあぁ、そっちはイイんだ・・・ー
「目薬は上からじゃなくてイイの。目尻から注してあげると簡単だから・・・ほら♪あまりたくさん注しても意味ないから、そこだけ気を付けてね。甘いからって注し過ぎないようにね」
ー甘い?花緖莉先生大丈夫?ー不思議がる二人。
「え?目薬って甘いわよ?特に赤いやつが・・・」とガサゴソと探しだした。
『いえ、花緒莉先生、そろそろ予鈴なので~~』と夕夏が手をひきそそくさと退散する二人。保健室の扉を閉め普通科に戻ろうとすると、逆側から男子生徒が一人保健室に入ろうとやってきた。
瞳が合う流歌と男子生徒。
♪キーンコーンカーンコーン♪
予鈴が鳴り響く。
夕夏がパタパタと小走りで近づいてきた。
『え?なんで泣いてるの?』
『あ、あ、いや、これはちょっと違って』
『なにが違うの??』
『ちょっと瞳にゴミが入っちゃって』
『え?ホント?擦ったらダメだよ!保健室いくよ!急いで急いで!』
『あ、え、いやちょっと~~』
ガラガラと保健室の扉を開け切る前から、夕夏が大声で話しだす。
「花緖莉先生ぇ~ルカの目にゴミ入ったって~!」
そこには薄いピンクのドクターコートを着た女性の保健師が
ーはいはい、騒がしい午後になりそうねー
と想ったのは定かでは無いが、「そこに座って♪」と、二人を見つめてきた。
栗色の髪をキュッと纏め、流歌の静かな澄んだ瞳を見つめながら、
「天羽さん、ちょっと触るね。どれどれ・・・ん~何ともないけど?」
流歌のほんのりピンク色に染まった頬に手を当て、めくった瞼を優しく戻す。
『うん、もう取れたんだけど夕夏が・・・ね』
「えー、早く言ってよ~」
たしかに彼女なりの親切心で行動しているだけなのだが、保健室まで過保護過ぎるくらい強引に引っ張ってきたのは夕夏なのだ。
「柊さん。」
と花緒莉先生が夕夏に諭すように静かに話しかける。
「柊さん、貴女の行動力はホントに素敵よ。でもね、もう少しだけ、ほんの少しだけ落ち着いて行動できたらもっと素敵かしらね?」
「はーい」(*´з`)
「天羽さんは念のため目薬ね。はい、上向いて」
流歌は固まったまま動かない。
ーあ、あぁ。なるほどなるほど。膝枕がイイのね?ー
花緒莉先生はー仕方ないなぁーと少し頬を染めながらソファーに移動し、太ももに頭乗せてイイわよ?と指を差す。
『花緒莉先生、わたし目薬がダメで・・・瞳を開けていられなくて・・・』
シーン・・・
花緒莉先生の立場や如何に!?
「意外な弱点ね」
『だって瞳に入ってくるんですよ?いくら薬とはいえ、開けた瞳の中に入ってくるんですよ?薬の中に瞳が入っていく洗浄薬なら百歩譲ってイイですけど!』
ーあぁ、そっちはイイんだ・・・ー
「目薬は上からじゃなくてイイの。目尻から注してあげると簡単だから・・・ほら♪あまりたくさん注しても意味ないから、そこだけ気を付けてね。甘いからって注し過ぎないようにね」
ー甘い?花緖莉先生大丈夫?ー不思議がる二人。
「え?目薬って甘いわよ?特に赤いやつが・・・」とガサゴソと探しだした。
『いえ、花緒莉先生、そろそろ予鈴なので~~』と夕夏が手をひきそそくさと退散する二人。保健室の扉を閉め普通科に戻ろうとすると、逆側から男子生徒が一人保健室に入ろうとやってきた。
瞳が合う流歌と男子生徒。
♪キーンコーンカーンコーン♪
予鈴が鳴り響く。