ココロの欠片 “ LOVE Late SKY & OVER THE SKY ”

普通の日記
とか
なんか詩的なモノを書いていこーかと。

恋時計 棚機(七夕)編

2022年07月07日 | 

宇宙に浮かぶその時計。
一年に一周するらしい。

僕らには見えないけど、
時間の概念はそう変わらなくて。


昔むかし、遠いむかし。
僕らが廻っている、
そんな事を言っていた人が居た時代も在った。
それでもどこかで、
何かが、
どうゆう理由か、
なんて分からなくても

一年に一周する恋が
そこには確かに存在するんだ。



一年に一度。
ちょうど宇宙に浮かぶ時計が重なる刻。

人々は七夕祭り。
切ない願いを空へ。
想い人への恋心を詠う。


二人が必ず逢える一日を。


竹で作った釣竿で天の川で釣りをして
笹で作った舟で天の川を行き来して


棚機飾りで着飾る牛車
ひとり静かに揺られていると
鵲たちは囁いた
『さあ、二人とも
おめかししたなら逢いに行こう』

ここは天の川中央駅
空列車に乗って
二人は降り立った

365日分の
愛してる

ありがとう
を携えて

二人は抱き合って
永遠の一瞬に出逢う
お互いの時計の針が重なる逢瀬時
お互いの時計の針を指で押さえて
少しだけ
ほんの少しだけ
時間を遅らせて

昨日と今日
過去と今
現在と未来
そんな言葉で言われている

その間を
二人だけで越えて


一年に一度だけ重なる
宇宙に浮かぶ恋時計




それはふたりのためだけのふしぎなとけい



明日からまた
次に逢うまでの
365日分の
愛の言葉を溜める時間

また明日♪
そう地球上の恋人たちが言うのなら

また来年
天の川の上で思いっきり泣いたってイイよね





365日後の今日
たくさんの愛の言葉を携えて




またみんなが

二人を見上げていられる世界でありますように。






コメント (2)
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