
途中で居眠りこいて、結局最後まで観るのに1週間はかかった映画。
正直導入部は退屈な作り。
だが、少年と小説家の交流が深くなるにつれ引き込まれていった。
天才的な作文能力を持つ少年が、凄い小説家と、ひょんなことから出会う。
その小説家は何十年という時を経ても、未だに読み継がれている1作だけを世に出したあとは隠遁生活を続けている。
それも、外に出ずに、自分の部屋だけで余生を送ろうとする「引きこもり」老人なのである。
孤独だったのだろうと思う。
それが、孫くらいの年齢の少年との友情のために、ついに自ら外へ出て、少年の嫌疑を晴らす。
このシーンで私は腹の底からザワザワと感動が沸き上がってくるのを感じた。
それを期に、小説家は旅に出て、そのまま亡くなる。
末期的な癌患者だったのだ。
少年に出会わなければ、毎日、外界との唯一の「繋がり」である窓から外を眺めながら暗い室内で最期を迎えた筈だ。
それが、故郷を訪ねる旅に出られたのだから、小説家にとってはまたとない光明であったに違いない。
少年に別れを告げて、自転車で去っていくその後ろ姿がとても印象的に映像化されていて、爽やかな気持ちにさせてくれる。
ショーン・コネリーという俳優は、うまく歳を重ねている人だなあと思う。
アラン・ドロンは今何をしているのだろう。
彼は昨日70歳になった筈だ・・・・
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じわ~っと感動しました。
インディ・ジョーンズのお父さん役が、すごく好きです。
「最期は独り」なんだよって。
でも、そこに至る経緯が、生き方が、最期の迎え方を左右するんじゃないかなあ・・なんて考えました。