第2次環境基本計画(2000年)では、政策手法として、次の6つが示された。
ア 直接規制的手法
イ 枠組規制的手法
ウ 経済的手法
エ 自主的取組手法
オ 情報的手法
カ 手続的手法
このうち、情報的手法の議論に注目したい。
第3次環境基本計画(2005年)では、政策手法の記述はなくなった。代わりにというわけではないが、同計画では、環境情報戦略の必要性を記し、それに基づく検 . . . 本文を読む
1.環境と情報通信との関係
1)効率化と代替
情報通信は、「効率化」と「代替」の2つの側面で、地域及び地球環境に貢献することが期待される。
「効率化」による効果とは、人流、物流、生産、生活等を効率化することで、活動量当たりの環境負荷を削減する効果である。例えば、ITにより自動車交通が円滑化すれば、自動車の燃料消費量及び二酸化炭素排出量が削減される。
「代替」とは、人流や物流の情報流 . . . 本文を読む