【緑内障治療 線維柱帯切除 点眼治療 盛岡市】
緑内障の治療を継続していくうえでそのまま点眼治療だけで良いのか?それとも手術をしたほうが将来的に視野が保たれるのかは眼科医にとっても判断に迷う場合が多々あります。
CIGTSという研究によると、視野障害が初期の場合には手術よりも点眼治療のほうが視野障害が軽度であり、視野障害が進行している場合には手術の方が効果が期待できるとされています。
この研究における進行した視野障害とはMD値という視野障害の進行の程度を示す値が-10dBより大きい場合を指します。
緑内障の手術を受ける患者さんは視野障害の程度を示すMD値という数値をご自身で把握しておくことが大切です。
MD値の大きい場合は、緑内障点眼治療を長引かせるよりは、手術を選択したほうが将来的には結果が良いという研究です。ただし、MD値が大きく病期が進んでいるケースは、やはり術後の経過も芳しくありません。
参考文献: Musch DC, Gillespie BW, Lichter PR et al.: Visual field progression in the Collaborative Initial Glaucoma Treatment Study the impact of treatment and other baseline factors. Ophthalmology, 116:200-207,2009