【緑内障手術 濾過手術岩手県 トラベクレクトミー 盛岡】
緑内障の濾過手術後の合併症の一つに浅前房というものがあります。
本来は房水の圧力で形体を維持していた眼球が、眼圧を下げる手術のために過剰に房水が排出され、眼球の形体を維持できない状態といえます。
そもそも手術の目的が房水の眼外への排出ですので、緑内障術後の浅前房というのは良くある術後の状態・もしくは合併症(?)といえます。
浅前房に対する処置ではヒアルロン酸を主成分とする粘弾性物質の前房内注入が治療の選択肢としてあります。
粘弾性物質の種類にもよりますが、1~3日間は前房の形態が維持可能です。
ただし、粘弾性物質は白内障手術にのみ保険適応されますので、緑内障の術後処置に使用する場合は自費となります。
参考までに、使用される粘弾性物質の値段は
・ヒーロンV 0.6ml 10,409円
・オペガンハイ 0.85ml 7,715円
ですが、他に手術前後の検査代や手技代なども別途で派生しますので詳細な料金は手術を受ける施設にお問い合わせ願います。
【線維柱帯切除術 トラベクレクトミー 緑内障手術 盛岡市】
緑内障手術の中で濾過手術という部類に属する
のが線維柱帯切除術です。
トラベクロトミー(線維柱帯切開)という術式に
比べて線維柱帯そのものを切除しますので、術後の
眼圧が低く抑えられるのが長所としてあげられます。
逆に術後に低眼圧になりやすく眼圧管理が難しい
というのが短所でもあります。
術後の合併症についてはこちらを参照
してください。
日本人における線維柱帯切除術後8年
(マイトマイシン併用)の成績ですが、
眼圧21mmHg以下が74%、
眼圧18mmHg以下が67%、
眼圧16mmHg以下が45%
との報告があります。
(参考文献 Shigeeda T, Tomidokoro A, Chen YN,et al: Long-term follow-up of initial trabeclectomy with mitomycin C for primary open-angle glaucoma in Japanese patients. J Glaucoma,15:195-199,2006)