
2025/04/08 tue
途中で話は変わります(笑)
今からちょうど24年前……
一周りが12年だから、ふた周りも昔
俺が総合格闘技の世界へ喧嘩を売りに行き
それから半年ほど経った2001/04/08
俺は一人の女性と出会い、初めてデートをした
この日からちょうど24年が過ぎた
このデートで酔ってしまった俺は、まだ二十歳だった彼女を傷つけてしまう
とにかく俺は迷走しながらも足掻いた
彼女の横顔を思い浮かべると、何故かザナルカンドの曲が頭の中で流れてくる
そこで俺は三十歳になってからピアノを弾き始めた
この子へ捧げたかったんだ
川越市民会館でドビュッシー作曲月の光を弾けるようになるまで努力したけど……
発表会へ来てくれなかったから、ピアノはこの日で辞めた
それでも女々しい俺は、小説を初めて書き出した
俺の処女作『新宿クレッシェンド』
こんなものが賞を取れ、俺はまた彼女へアタックした
でもすでに彼女は婚約をしており、生涯俺は独身だろうなあと自覚する
格闘技を捨ててまで弾いたピアノ
そして書き出した小説
周りから見れば俺は愚の骨頂だろう
でもね、一人の女性の為に俺はここまで頑張れたんだと自身を誇りたい
2015/06/13
彼女の誕生日だけ祝福のメールを送り、年に一度だけのやり取り
三沢光晴さんの命日に、俺は横浜のインターコンチネンタルホテルの最上階の中華レストランカリュウで食事をしないかと誘う
2009年に亡くなったから、あれから6年の月日が経つ
無理だろうなと思ったけど、彼女は了承してくれた
浮き浮きした気分のまま当日を迎える
しかし当日になってのドタキャン……
ホテルの支配人には予約入れているし、どうするんだよ?と途方にくれた
一人で行く訳にもいかないし、男同士であそこへ行くのも嫌だ……
ふと思いついたのが、西武台高校時代のお世話になった担任の榊先生
先生の娘のゆかちゃんは、産まれた頃からの付き合いだった
いつも『岩上のお兄ちゃん』と懐いてくれ、その子も二十歳を越えた
俺は榊先生へ電話を入れる
「先生、ゆかちゃんに本当のVIP待遇というのを見せておきたい。突然過ぎるけど、ゆかちゃんを横浜のインターコンチのレストランへ連れていってもいいですか?」
当時43歳だった俺は、先生との数十年の付き合いから信用をされ、娘のゆかちゃんを横浜へ連れて行く許可をもらう
久しぶりに会うゆかちゃんは随分と大人になっていた
最上階カリュウの景色に驚き
またインターコンチの支配人も、俺に対し丁重なもてなしをしてくれる
知り合いだからこそのVIP待遇
この先ゆかちゃんは、様々な男性との出会いがあるだろうが、中途半端な変な男とは出会ってほしくなかったので、このホテルでのやり取りを見ておいてほしかった
この先、無駄に金をただ持っただけのつまらない男に引っ掛からないようにと……
ホテルで饗されるとは、どういう風に扱われるのかを体験させておきたかった
この辺の経緯は、先生夫婦にも事前に説明済みである
コース料理のメニューが書かれた紙が置かれ
前菜を始めとした……
フカヒレスープ
鮑のオイスターソース炒め
豚肉と野菜のしゃぶしゃぶ
北京ダック
炒飯
点心
デザートと、様々な料理が並べ置かれていく
本当なら春美と来ていたのになあ……
支配人は気を使い、大観覧車が見えるテラス席を用意してくれた
ゆかちゃんがとても喜んでくれたから、良しとするか(笑)
しばらく連絡していなかったけど今日数年ぶりに連絡してみると、ゆかちゃんは結婚して子供も産まれたらしい
時代は流れているのだなあと実感する
近々先生に連絡をしてみよう
ゆかちゃん、おめでとう!
幸せになってね!
ホテルの食事もやっぱり時代と共に盛り付けとか演出が
変わるんだな~ってシミジミ拝見しました!
> なんと!... への返信
こんな感じでインターコンチ行く時、本命と行けた試しがないんですよね(笑)
俺がいかに要所要所で横浜を大切にしているか、分かりましたか(笑)?