2024/05/30 thu
2003/09/21
川越市民会館にてピアノ発表会
ドビュッシー作曲ベルガマスク組曲第３月の光を演奏
これが俺の最後の演奏になった
もう2024年……
あれから21年も経った訳だ
２０００年９月
この日までプロのリングに上がっていた俺は、その後一人の女性に出会う
この子の横顔を見ると、とある曲が頭の中で思い浮かんだ
だから戦う事を辞めて、その曲を俺自身が弾いてみたいと思った
まず絵を描いてプレゼントしてみた
俺なりに当時魂込めて
描いたつもりだった
でも、もっと違う事がしたかった
ピアノやってみよう……
ザナルカンド
恐らくこの頃なら俺が世界で一番この曲を練習し弾いたと思う
音符の読めない俺は、ピアノ教室へ行き、先生にカタカナでふってもらう
それをすべて指で丸暗記して、鍵盤を押さえるのを目で見て、奏でる音を耳で間違っていないかどうか確認した
当時行きつけのJAZZBARでもマスターに音楽を止めてもらい、ピアノをよく弾いた
当時毎日ザナルカンドを７時間は弾き続けた
目を瞑った状態でも弾けるようになった
両手左右押さえる鍵盤を逆にしても弾ける
そうするとザナルカンドはより一層悲しそうな音色を奏でた
30歳になった俺をここまでにしてくれた先生の熱心さに、クラシックの曲も弾けるようにならないと申し訳ないなあと思うようになった
先生にクラシックの曲を色々弾いてもらい、気に入ったのが月の光だった
弾いてみて初めて分かった
クラシックは本当に奥が深い
全部楽譜を丸暗記するの本当に大変だった
最初は月の光の錆から弾きたいと我儘を言った
先生は嫌な顔をせずきちんと錆から教えてくれた
ピアノの腕は未熟だけど、絶対に全部暗記しなきゃ失礼だと思った
この時の様子は新宿クレッシェンド第五弾新宿セレナーデに書き残している
でも当時野蛮人だった俺は途中で彼女に嫌われ、発表会をやっても来てくれなかった
だからこの日を最後にピアノを辞めた
翌年になり、女々しい俺は小説を初めて書いてみた
そのあと岩上整体を開業している時
処女作が運良く賞を取れ、本にもできた
もう一回総合格闘技のリングにも復帰した
８年ブランクあったせいか試合負けた
懲りずに、また彼女へ告白した
もう遅かった
彼女はすでに結婚していた
俺はずっと独身のままなんだろうなと悟った
今まで誰かの為にってやってきた
そんな俺も独身のまま50歳を超えた
コロナワクチン打った翌日心筋梗塞になり、自力で我慢していたら一週間後二回目の心筋梗塞で死に掛ける
新宿でマンション借りたら、そこの悪徳大家からは光熱費月に三万～四万毎月請求され……
詐欺にも遭って140万円失った
詐欺被害当日クソ俳優からの酷い仕打ちに遭い……
それでも俺は、めげずに生きている！
無理なの分かってはいるんだけど、理想はベートーベン作曲月光第三楽章を弾いてみたい
駄目なりに自分自身の為にピアノを弾いてみるのも悪くないよなあと今は思うようになった
ね、鶴田師匠！ 人生はチャレンジっすよね？
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