korou's Column

2024.5.1 音楽ブログとして再スタート。

カヴァー ”LOVE LETTER(槇原敬之)”

2017-04-12 | 松浦亜弥

今回取り上げる”LOVE LETTER”は

槇原敬之の6枚目のアルバムとなった

「UNDERWEAR」(1996.10.25発売)に収録された曲。

 

1991年のシングル曲「どんなときも。」の大ヒット以来

ヒットチャートの最前線が定位置だった槇原だが

1994年10月にアルバム「PHARMACY」を発売してから

2年近く沈黙してしまい(唯一、1996年前半期に英語歌詞の曲を発表)

その間にヒットメーカーとしての存在を失ってしまう結果となった。

そして、1999年の覚せい剤取締法違反で逮捕、執行猶予付き有罪判決で

致命的な状況にまで陥ったものの

2002年、SMAPに提供した楽曲「世界に一つだけの花」の大ヒットで

奇跡的なカムバックを果たすことになる。

 

槇原氏自身、1996年の自分は

かなり思い悩んだ時期であると告白している。

(その苦しみが繰り返されて、数年後に、ふと、違法なクスリにまで手を出した

 という想像も可能だろう。もちろん第三者の勝手な空想に過ぎないのだが)

その反面

現実の世界で、そうしてもがき苦しんだ時に

素晴らしい音楽が生まれることも

決して珍しいことではない。

実際、この「UNDERWEAR」収録の曲は

youtubeで確認できる範囲内で聴いてみただけで

その内容の高さが窺われる。

アルバムの5曲目になる「うん」など

これ1曲だけで

槇原敬之の名を後世に残すに足る名曲ではないかと思える。

 

槇原敬之「うん」

https://www.youtube.com/watch?v=Bh0iooPSxAg

 

アルバムの11曲目、「LOVE LETTER」も

一度その歌詞の世界にどっぷりとハマってしまったら

もう一生忘れられない感動が残るだろう。

想像しただけで感涙してしまうような

まざまざとその情景が浮かんでくる歌詞が

次から次からと押し寄せてきて

もはや青春も恋愛も無縁なものになってしまった

私のような世代の人間にさえ

心の奥底にぐんぐんと迫ってくるものがある。

 

槇原敬之 LOVE LETTER

 

以下、松浦亜弥さんの話。

2009年8月1日の夜

亜弥さんが、NHK-FMの開局40周年プログラム

『アラフォー~あの日 聴こえてきた音楽は・・・今も輝いている』

のMCを担当。

ゲストに槇原敬之氏が登場し

おもに、この「LOVE LETTER」という曲について語ったのだが

その時の様子が

当時の亜弥さんファンのブログに書かれている。

(「松浦亜弥  NHKFM  アラフォー」で検索したら発見できた)

http://ryunobonbaie.blog50.fc2.com/blog-entry-385.html

 

やはり、亜弥さんも

この曲から「一つ一つの絵が凄くうかぶ」らしい。

 

上記ブログにもある通り

この曲は

2008年11月9日のSTBライブで披露された。

今回、その音源も確認できたのが

ここでは引用しない。

なぜなら、その後の2010年3月13日のSTBライブで

もっと素晴らしい出来の歌唱が披露されているからだ。

 

LOVE LETTER(松浦亜弥)

 

最高の歌詞に最高の楽曲に最高の歌手。

これ以上望むものは何もない。

(もちろん、望めるものなら映像が欲しい。

 どんな表情、動きで歌っているのだろうか?、亜弥さんは)

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8 コメント

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最高のカバー作品 (大sanan)
2017-04-13 01:16:00
当時、CDなど買ったことの無かった僕でも、『君は僕の宝物』は持っていました。
でも、あの事件の時は、
「もうこれで終わりだな」ってのが正直なところでしたね。
「世界に1つ・・・」が、槇原氏の作品だってことは、後から知った方です。
復活できていたことに驚きました。
スポーツ選手は成績を、アーティストは作品を出してナンボの世界ということでしょうか。

それから、紹介していただいたファンブログについて、
存在は知っていましたけど、このような記事が書かれていたことは知りませんでした。
考古学的大発見です。

松浦亜弥さんの「LoveLetter」は、
数あるカバー曲の中でも、最高のデキだと思います。
ファンに成り立ての頃、夜中に独りで聴いていたら、
知らずのうちに涙を流していたことを思い出しました。
地味ですけど、再生回数が増えていたことを嬉しく思います。
返信する
圧巻!瞬殺!しびれっぱなし! (アヤまる)
2017-04-13 07:20:40
ありがとうございます!

コメントが言葉になりません。鳥肌が、、、

人の生き方を勝手に決めつけてはいけませんが、

亜弥さんは歌を歌うために生まれたて来た人なんだとつくづく思います。

ホントに大げさでもなんでもなく歌わないのは国家的損失だなと。

どげんかせんといかん!
返信する
Re:最高のカバー作品 (korou)
2017-04-13 20:28:25
>大sananさん

今回ご紹介したリンクの記事は
実は、約1年前に発見していまして
この曲のカヴァーを取り上げるときには
必ず紹介しなければと思っていたものです。
消されてなくて良かったです(笑)

私は、結構、こういうウェットな曲は苦手でして
最初に聴いたときは
「何だ、このベタな曲名にベタな設定は」と思ったものでしたが
ふくちゃんさんが絶賛しているのを知って
何度も聴いていくうちに
徐々にその歌詞の世界にハマっていきました。

一度、情景が浮かび出すとたまらないですね。
ヘルメットを脱いでヘンになった髪の毛を
笑いながら撫でてくれるような女の子は
絶対にカワイイに決まっています(爆)
後ろ姿とかシルエットとか夕陽とか空気の質感とか
光景が次々に浮かんできて
止まらなくなり、たまらなくなります。
返信する
Re:圧巻!瞬殺!しびれっぱなし! (korou)
2017-04-13 20:40:07
>アヤまるさん

なんか「絶賛発売中!」みたいなタイトルでコメント頂き
ありがとうございます。

そうですね、国家的損失とまでは言わなくても
亜弥さんが2008年から2010年の間
結構ステージに立っていたのに
さほど注目されなかったのは
日本の音楽シーンにとって大きな損失だったと思います・

2008年のSTBでの歌唱も
上手いのは上手いのですが
一般のファンの録音なんで
あまりにも音質が痩せていて
サビのあたりがキンキン声に聴こえるのが難点です。
その点で、今回引用した音源は
どういう加減か適度にこもった音質になっていて
耳に優しい声質で聴くことができます。

まあ、こうしてみると
亜弥さんの声質は
本人も自覚しているとおりキンキンした声なので
ボイストレーニングが必須ではないかと思えるのですが
こればかりはムリなんでしょうね。
リハーサルも嫌がる人が
そんな地味なトレーニングをするわけがない。
いや、そこは、慶太サンに説得してもらいましょう。
ボイトレの結果、発声が安定すれば
もう何も言うことはありません。
返信する
音源のみの3曲 (mago_emon)
2017-04-13 22:43:02
カバー音源(ライブ映像のないもの)の中でもファンにとりわけ人気が高いですね。
この曲と、「奏」「alone」あたりが特に良いと思うのですが、
私個人的には、「奏」が3曲中でも一番ぐっときます。

こういう音源を聴くと、カバーアルバムを出してほしいという欲求がまた頭をもたげてしまいます。

「2008年から2010年の間・・・大きな損失だったと思います」

これは私も非常に強く感じています。

今後は流石にアイドルフィルターを通してばかりでないと思いますので、
そのような事もないと思うのですが、彼女の出方次第でしょうね。
返信する
Re:音源のみの3曲 (korou)
2017-04-15 22:36:10
>mago_emonさん

カバー音源のなかでも
「奏」が一番ぐっとくる、というのは同感です。

この「love letter」については
もう少し訓練をして
高音部がラクに発声できるようになれば
もっと聴きやすくなるはずなのですが・・・

そのあたり
2008年のSTBでの歌唱ではてきめんで
高音部になればなるほど
ノドだけで声を出している感じがしました。
2010年のSTBでも
正直なところを言えば
その印象は同じです。
ただ、そこに至るまでの中音部の美しさは
天性のものなので
本文記事では無条件に絶賛したわけですが・・・

「奏」は、それとは逆に、
最初はそれほど熱が入っていないように聴こえるのですが
途中からスイッチが入ったように気持ちが入っていき
サビがそれほど高音部でもないこともあって
そういう発声の浅さが
全然気になりません。

まあ、こういう分析は
本当は「奏」のカヴァーを紹介する記事で
書く予定だったのですが・・・(笑)

どちらにせよ
レベルの高い要求ではあるわけです。
問題は、かなり歌い込んでいたこの時期の歌唱にさえ
さらなるレベルを求めたりするこの思いを
歌い込む時間もないだろう復帰後の亜弥さんに
望んでもいいのだろうかということですね。
なかなかの難問です(少なくとも私には)。
返信する
(涙) (aiseki)
2017-04-15 22:48:46
槇原敬之さんも腰を抜かす歌唱ですよね
言葉では称賛できません
只々リピートを繰り返し耳が研ぎ澄まされるのみ
もう二度と再現しないはず( ; ; )
国宝級 1 です
返信する
Re:(涙) (korou)
2017-04-17 20:13:03
>aisekiさん

確かに
本当に感動したときには
言葉は無力ですね。

アヤまるさんの「国家的損失」に続いて
今度は「国宝」ですか!
姫路城もビックリですねw
まあ、他に並ぶものが見当たらないという意味では
そういう形容もしたくなるわけで
よく分かります。
返信する

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