「手をつなごう」は、絢香の7枚目のシングル。
2008年3月5日発売で、オリコン最高位は7位、
すでにCDが売れなくなってきた時代のシングル曲なので
売上は4.2万枚にとどまった。
絢香自身、代表曲「I believe」「三日月」以外
8万枚以上を売り上げたシングル曲は皆無なので
この曲だけ特別に売り上げが落ちたというわけではない。
もっとも「ドラえもん」映画の主題歌なのだから
もっと売れても良かったのだが
そこは、ドラえもんの客層とのミスマッチが
あったかもしれない。
作詞は絢香。
作曲の西尾芳彦は、YUI、絢香、Sowelu,家入レオを育てたことで
著名な作曲家、音楽プロデューサーで
特に、絢香と家入レオは、代表曲のほとんどが
西尾の作曲によるものである。
編曲はL.O.Eという名義で、鈴木Daichi秀行が担当。
鈴木は、亜弥さんの楽曲でも何度も編曲者として登場しているので
(「The 美学」「草原の人」「GOOD BYE 夏男」「奇跡の香りダンス。」
「ずっと 好きでいいですか」「気がつけば あなた」などのアレンジを担当)
亜弥さんファンなら、その名前を知っている人は多いだろう。
絢香 - 手をつなごう
亜弥さんは、同じソロ歌手として
絢香とは比較的仲が良かったらしい。
2008年のSTBライブでは
最初は「三日月」を歌う予定だったらしいが
結局、自身の好みで
こっちの曲にしたとMCで語っている。
絢香と亜弥さんとでは
声質というか、歌い方、歌い上げ方が
似て非なるところがあるが
どちらも聴かせる歌唱であることは間違いない。
松浦亜弥 「手をつなごう」
年代も同じですし、私も時々無意識のうちに比較してしまうことがあります。
一ついえることは、やはり松浦亜弥さんのストレートな歌唱は、他のアーティストさんとは突出して際立つということです。
この歌声も透明さとその裏に潜むかすかな哀愁感が引き出されていて、真骨頂的歌唱といえますね。
しかし一方で、やはり例によって復帰前提でこれからのことを考えてしまいます。
月初めのちょっとした話題?を受けて思いその他を今月前半に文章にしましたので、一度整理はつけたつもりではありますが、そのときからまた新たな思いというか、
以前から感じていた思いが強まった部分もあります。
そのうちの一つが、このようなぶっつけ本番の内輪ものは復帰後はやってほしくはないというものです。
本人は当時一番力が抜けて楽しくて、しかも打込みなどほとんどしなくてもこのような一定のハイパフォーマンスが発揮できるのだから、それはそれで天才的ともいえるのですが、それなら実際もっと出来たはずです。
それはもちろんライブだけに留まりません。
もっと広くオープンに展開してほしい、そして世間のイメージを一新してほしい、と。
絢香さんもなかなかお上手と思いましたが、亜弥さんはまさにストレートな歌唱というか透明感がありますね。
ついでに絢香さんのライブパフォーマンスも聴いてみたんですが
https://www.youtube.com/watch?v=gtCjUOU3sjQ
ドラムはじめ演奏がかなり違うのでなるほどと思いました。
今度、慶太氏のプロデュースで出てくるとしたら、演奏も実験的な組み合わせがあっても面白いかなと。
絢香さんも亜弥さんも、歌上手いですね。
思うに、絢香さんは
いかにも「歌上手いな」と思わせる声質ですが
亜弥さんは、声が綺麗すぎて
ファンでない人が聴くと
案外、物足りない気がするのではないかと
推察します。
復帰の際は
思い切ったシャウトとか、強めの声で
イメチェンしてほしいところです。
それから
この歌唱は
私には”ぶっつけ本番の内輪もの”には思えなかったのですが
どうでしょうか?
結構、練習して本番に臨んでいるように聴こえました。
この1つ前のBoAの曲は
それこど”ぶっつけ本番の内輪もの”のように思います。
たしかに、ああいいうのは止めてほしいですね。
まあ、リハーサル嫌いというのは
なかなか修正が効きませんからね。
俳優でもそういう人は少なからず居ますし。
ムリな人にはムリなのだと思っています。
入念な準備をすればするほど
パフォーマンスの質が落ちていくタイプの人も居ますから。
(そう言い切ってしまうと身も蓋もないのですが・・・)
ご紹介のリンク先の絢香さんの映像、素晴らしいですね。
CD音源よりもっと良いように聴こえる点は
亜弥さんと共通するところがありますね。
慶太氏のプロデュースだと
どんな感じになるんでしょうね。
今までのそれぞれの音楽の傾向に
共通点がないだけに
想像もつきませんね。
亜弥さんの新しい魅力が出ればいいですね。