korou's Column

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Luxury Xmas Night 2013(5)「部屋とYシャツと私」

2017-11-18 | 松浦亜弥

「Luxury Xmas Night 2013.12.20」の第5回です。

クリスマスソングを歌った後

MCの内容がヨシコ先生の結婚の話になり

その流れで「部屋とYシャツと私」が歌われます。

 

20131220night 5

 

歌いだしこそ

MCの悪ノリが続いたかのような感じですが

全体としてみれば

相当いい感じの歌唱ではないでしょうか。

 

ブルーレイで聴くことができるこの曲の歌唱については

プロのスタッフが録音を担当して

その意味では万全なのでしょうが

この素人が極秘録音したと思われる音源を聴くと

本当にあの音質で良かったのかと

思わざるを得ません。

この音源のほうが

はるかに松浦亜弥の魅力を十二分に伝えていると

思います

(福ちゃんのパーカッションの音などについても

 ブルーレイのほうは音が大きすぎて

 曲のイメージを台無しにしているように感じます。

 福長さんに罪はなく、この音源で聴くと

 全然邪魔にならないし快適です)

 

ご存知のように

亜弥さんの「部屋とYシャツと私」については

マニアックライブ2の奇跡的な名唱があります。

この時期の亜弥さんは

大規模な会場では

「声を張って音程も完璧で非の打ちどころのない」歌唱を聴かせることもでき

小規模な会場では

「曲に込められたすべてのニュアンスをすべて表現する奇跡的に細やかな」歌唱を

聴かせることもできるスーパー歌手だったといえます。

そして、マニアックライブ2では

後者の歌唱法の極致ともいえる歌を聴かせてくれたのでした。

今回あらためてマニアックライブ2の「Yシャツ」を聴き直したのですが

出だしの数秒で「魔法」にやられました。

やはり他の歌手では聴けない歌だと思いました。

 

その後紆余曲折を経て

この「クリスマスナイト2013」の歌唱に至るわけですが

この時期は

「声を張って完璧に歌う」レベルを目標にせざるを得なかったのだろうと

推測されます。

その意味でいえば

このライブは

部分的には本人も満足できる出来だったのではないか

特に、今回当ブログでアップしている初日の夜の出来は

いい感じだったのではないかと思っているのです。

(さらに妄想を広げて言えば

 それに対して、ブルーレイに収録された2日目の昼・夜公演の出来は

 本人が自信を深めて、”声をしっかり出すのはもちろん、もっと曲の細かい

 ニュアンスをきっちり表現したい”という意欲が空回りして

 かえって音程の不安定さとか、本人にも意外だったはずの声のかすれなどが

 出てしまったのではないかと思っています)

 

この曲は

「声を張って”楷書”できっちり歌う」よりも

「歌詞の意味を踏まえて”行書”で繊細にニュアンスを大事に歌う」ほうが

伝わってくるものが大きいと思うので

このクリスマスナイト2013の歌唱で(いくら上出来な歌唱であっても)

マニアックライブ2の感動は得られないのは

仕方ないことです。

とはいうものの

これからの復帰が期待される亜弥さんの歌唱を考えるとき

この活動休止状態の時期において

直前の歌唱レッスンだけで

ここまでのレベルにもってこれたということは好材料ですね。

勝手な想像をふくらませるなら(ここまでも十分ふくらませていますが、笑)

復帰後の亜弥さんについて

今回アップした「部屋とYシャツと私」のレベルまでなら

十分期待していいのではないかと思っています。

 

そんなことをつらつら思ってしまう

見事な歌唱だと思います。

(マニアックライブ2の歌唱との比較で

 今回の歌唱については

 物足りなさを匂わす記述も書いてしまいましたが

 普通に考えれば凄く上手いと思いますので、念のため)

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6 コメント

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奇跡的な名唱 (孫右衛門)
2017-11-18 21:47:36
マニアックライブⅡの奇跡的な名唱

感受性の乏しい私ですが、
歌声で涙を流した唯一と言っていいほどの曲
(しかも映像で)ですので、
korouさんもそう断言されたことで、
私の感じたところも間違いないものと思いますね。

クリスマスナイトの時に余り感動できなかったのは、
妙なところに凝ったアレンジのせいとも一時は思っていたのですが、
解説を見て少し納得できた次第です。

またいつかこの曲を生で、
マニアックライブⅡ以上のシンプルなアレンジで
聴きたいものです。

実際、ピアノ又はギター一本でのライブを
見てみたいというのが私の願望の一つですので。
返信する
何度聴いても (アヤまる)
2017-11-19 00:30:03
毎週ありがとうございます。

MCからの流れを堪能したあとでマニアックライブ2の部屋Yをもう一度聴いてみました。

鳥肌が止まらず、二度になり、三度になり、一昨年の12月に初めて聴いて衝撃を受け、ズブズブと亜弥沼にハマっていった頃がフラッシュバックしました。

復帰する時にどうなっているか本当に予測しにくい人ですが、31歳という歳はまだ衰える年齢ではないにしても、ブランクの長さ、歌にかける本気度など総合的に考えてピークの8割程度かなと。

それでもナマを聴きに行く価値は十分にあると思っていますが、もしも、マニアックライブ2のような歌唱が聴けたら、、、

期待せずに、しかし諦めずに、じっくり待ちましょう。



返信する
Re:奇跡的な名唱 (korou)
2017-11-19 09:26:06
>孫右衛門さん

ブログ本文に
さももっともらしく書いてはいますが
まあ私の単なる仮説ですので
あまりうのみにして頂くのもなんといいますか
恐縮するわけですが・・・

「ピアノ又はギター一本でのライブ」というのは
難しいでしょうね。
ライブ中のコーナーとしてなら
成り立つかもしれませんが。
(せっかくのご期待に反するコメントを返して
 申し訳ないとは思うのですが
 亜弥さん自身が
 だんだんとそういう世界とは違う方向に
 現在向かっているような気がします)

このクリスマスナイト2013でのアレンジは
音がうるさくなければ
これはこれなりに面白いなと感じました。
全体としてシリアスな曲調ではあるのですが
随所にコミカルなフレーズをちりばめて
その深刻さを和らげている歌詞なので
そういうものに対応する形になっている
こういうコミカルな音色の伴奏もアリだなと
改めて思いました。
返信する
Re:何度聴いても (korou)
2017-11-19 09:37:28
>アヤまるさん

最近、マニアックライブ4とか
あるいはマニアックライブ2とかの公式音源を
聴き直すことが多くなっています。
以前は、ライブ全体の印象で
このときのライブは好調、これは亜弥さんの実力からすればイマイチとか
決めつけて聴いていたのですが
よくよく聴いてみると
同じライブのなかでも
出来不出来があることに気づきました。

マニアックライブ2でいえば
松田聖子の歌までは普通の出来ですが
その次の「ウタマロ」から集中力が一気に高まり
その流れで「Yシャツ」の凄い歌唱につながっているように
思われます。

こういうライブ内での集中力の高まりなどは
実際にそのライブに参加していれば
ストレートに感じられるものなのでしょうね。
(やはり録音を聴くだけでは限界がありますね)

その意味では
復帰後のライブを体験してみたいという気になるものの
たぶん、今までとは違う亜弥さんになっている可能性が高いので
その場合は、単に混乱だけが脳裏に残ることになり
そんなに「復帰待望派」でない私としては
決断に苦しむところです。
返信する
やはりうまい (aiseki)
2017-11-22 00:18:14
状況を察すれば満点に近い歌唱だと思います
亜弥さんって『完成系で歌えた』と思ったら
もう感情が冷めて歌いたくないタイプ?だと
私自身思ってますので、やはりこのライブは
選曲からしても『お客サービス感』が強いの
は否めません。
次々と新しい歌を歌ってこそ生きるお方です
返信する
Re:やはりうまい (korou)
2017-11-22 22:21:12
>aisekiさん

完成形で歌えたらもう飽きてしまうとか
リハーサルをとことんイヤがったりとか
なかなか面倒なわけですが
それでいて素晴らしい歌唱ができるのですから
これはこれで仕方ないですね。

まあ、リハーサルは
もう少しやっとかないと
ライブの通し録音を沢山聴いた私としては
あまりにグダグダすぎないかと思っているのですが・・・

確かに
亜弥さんの新しい曲を早く聴きたいですね。
新しい曲というだけでワクワクしてきます。
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