Luxury Xmas Night 2013（６）「ひこうき雲」

「Luxury Xmas Night 2013.12.20」の第６回です。

ＭＣの後、「ひこうき雲」を歌っています。

20131220night 6

ブルーレイ発売分のこの翌日の歌唱では

歌詞を一部間違えて歌っていて（最初のほうで「あまりにも若すぎだ」が唐突に出てくる）

もうそれだけで、この曲の場合はキツいですね。

アップフロントの公式動画でも確認できます。

亜弥さんが何食わぬ顔して歌っているので

私も最初は歌詞の間違いに気づきませんでしたが

一度気づいてしまうと、これはダメです。

あと、ブルーレイの歌唱では特に

サビの「空をかけてゆく」の音程の不安定さも気になります。

亜弥さんならワケなくこなせるはずなのに何故？と

前から疑問に思っていましたが

これについては、Wikipediaに

「この部分のコードの使い方が普通でない」と書いてあるのを見て

なるほどと思いました。

亜弥さんには、荒井由実の独特のコード進行が

ある意味、歌唱の邪魔になっていたのでしょう。

通常「Gm7→B♭7→A♭ｍ7」であるところが

「Gm7→B♭m7→A♭ｍ7」となった場合

どのようなことになるのか

その詳細は私の能力で語れるところではありませんが

通常のコード進行のなかで

感情を深めていく歌唱が得意な亜弥さんにとって

こういう変則的な流れというのは

意外と難しかったのではないかと

思われます。

ユーミンは他にも細かいところで

独自のコード進行を使っているので

たとえばマニアックライブでの「赤いスイートピー」の歌唱に

なんともいえない違和感を覚えるのも

こうした背景があるのではと疑ってしまいます（検証はできていませんが）

今回の音源も

厳密にはうまく音程がとれていませんが

それでもブルーレイの歌唱よりはマシでしょう。

何がどうなのか不明ですが

前回の「Yシャツ」と今回の「ひこうき雲」に関しては

この12月20日の音源のほうが

良い歌唱に聴こえます。

（12月21日の「ひこうき雲」に関しては

　バックの演奏もほんの少しだけテンポが遅いように思います。

　それが、最後に声を張って歌うときに

　微妙に影響しているように感じました）

そんなことを思って

まだ多彩な歌唱法に目覚める前の「あやや」が歌った

例の有名なテイクを聴いてみました。

これは最初から最後まで音程がきっちり取れていますね。

全体にクリスマスナイト2013の歌唱より

印象に残る感じがするのは気のせいでしょうか？

歌唱力がついていろいろな感情が込められるようになると

「ひこうき雲」という歌は

逆に上手く歌えなくなる可能性があるようですね。

 

結論としては

たとえばユーミンの1982年ライブでの歌唱とか

上記「あやや」の2002年の歌唱などが

（私が考える）この曲の歌唱のベストということになります。

クリスマスナイト2013でいえば

断然今回の音源が良いと思います。