korou's Column

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松浦亜弥ディスコグラフィー 76 「ホームにて」

2016-08-14 | 松浦亜弥

2010年11月24日に発売された

企画アルバム「Click you Link me」収録曲。

作詞・作曲:スガシカオ、編曲:高橋諭一。

 

元々は、スガシカオが

2006年にCDシングル曲として発表した「19才」の

カップリング曲である。

それがどういう経緯で

亜弥さんのお気に入り曲になったのかは分からないが

とにかく亜弥さんの希望で上記アルバムの収録曲となった。

カバーするにあたって

歌詞のなかの男性一人称「ぼく」を

女性一人称の「私」に変えているので

当然、その時点でスガシカオに了解を求める連絡があったわけで

当のスガシカオ自身、驚いたに違いない。

オリジナルである本人歌唱を聴いてみると分かるのだが

歌詞の内容そのままに、かなり「やさぐれた」感じで歌われていて

そんな、ある意味面倒で厄介な歌を

わざわざアイドルのはずの”あやや”が好んで歌うとは

想像し難いからだ。

 

でも”あやや”はもうアイドルの範疇を超えて

歌手松浦亜弥になっていた。

やさぐれたイメージのはずだった曲が

松浦亜弥の歌唱によって

何か青春の一ページを思い起こさせるような

懐かしい心の痛みの記憶を呼び起こすような

素敵な曲に変貌していたのである。

スガシカオの驚きと絶賛は当然で

十分理解できる(そのコメントを「数年後」に商用目的で利用した事務所には

好意的にはなれないものの・・・)

 

2010年9月12日、コットンクラブで行われたライブの映像で

その優れたカバーぶりを確認することができる。

キーボード相澤さんのサポート(神技!)を得て

亜弥さんの歌唱がストレートに心に響いてくる。

「深さ」という点でいえば

亜弥さんの残した歌唱のなかでもベストではないかと思っている。

 

松浦亜弥 『ホームにて』 LIVE at COTTON CLUB

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2 コメント

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亜弥の魔法に... (aiseki)
2016-08-15 22:10:24
カバーするからには 超えてほしいと思う
歌マネにならず感情も個性的に
それでいて原曲も聴きたくなるような
彼女のテイクは毎回ちがう歌唱ですが
すべて上記を満たしていて感心します
おすすめテイクは 都会の夜のホームが
浮かんできますが?
彼女の頭の中には何があるのか画を観たい
返信する
最上の愉しみ (korou)
2016-08-17 21:50:14
>aisekiさん

聴けば聴くほど
この曲は亜弥さんの声質、歌い方に合っているような気がします。
聴いているうちに
いろいろな風景が浮かんできます。

テイクによって
駅のホームを通り過ぎていく風の強さ、冷たさなどが
違っているように思えます。
夜のホームの明るさも
また、違って見えるような。

”彼女の頭の中には何があるのか画を観たい”
私も切にそう思います。

音楽を聴く愉しみの最上のものが
そこに詰まっているような
そんな気がします(亜弥さん、ありがとう)
返信する

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