「ふたりの愛ランド」は
石川優子とチャゲのコラボ・シングルとして
1984年4月21日に発売されました。
元々は、
チャゲ&飛鳥の場合
音楽的実力など対等なものを持っているはずなのに
どうも目立つ場面に乏しいチャゲのために
活躍の機会を与えようということで
考えられた企画だったようです。
従来、A面が飛鳥、B面がチャゲというパターンだったのを
A面だけどチャゲの作詞作曲、ボーカルもチャゲがメインになる
ということで
JALのキャンペーンソングとして作られたのが
この「ふたりの愛ランド」。
ところが、いざ企画が動き出してみると
チャゲ&飛鳥としてよりも
同じくJALのキャンペーンソングとして
「シンデレラサマー」などのヒット曲のある
石川優子とのデュエットのほうがいいということになり
急きょ男女デュオの曲として
制作されることになりました。
となると、チャゲとしては
自分の歌いやすいキーで作った曲を
どうしてもキー設定が難しくなりがちな男女デュオ仕様に
修正する必要が生じてきます。
Wikiの記述によると
そのあたりの苦心が相当あったようですが
その苦労は43.8万枚の大ヒットという形で報われました。
オリコン週間1位こそ逃しましたが
1984年の夏にかけてのロングセラーとなり
年間16位という快挙を達成。
今聴いても
こんなに元気をもらえる曲があっていいのかと思うほど
元気いっぱいの歌、元気いっぱいの歌唱です。
その元気な感じを味わうには
400万回近い再生回数を誇るこの動画が最適なのですが
この2人の歌の上手さを再確認するとすれば
こっちの動画のほうがよいと思うので
(相当実験的な映像でそっちに気をとられそうになるとはいえ)
この「ベストテン」の映像を引用します。
ふたりの愛ランド / チャゲと石川優子
ああ懐かしい!と
思わず叫んでしまいそうなほど
熱い映像ですね。
個人的にも
久米宏が司会降板宣言する1985年までの「ザ・ベストテン」は
最高の歌番組でした。
2008年3月25日
この年からWOWOWで隔週火曜深夜0時に放映されていた
「コラボ☆ラボ ~夢の音楽工房~」という音楽番組の
第5回のアーティストとして
チャゲと松浦亜弥という組み合わせが実現。
同時に、その2人は
この番組のレギュラーゲスト的存在の”ウォッチャー”にも就任し
番組の端々に出演し続けたようです
(WOWOWには縁のない私には詳しいことは分かりませんが)。
そして、この3月25日収録のときと
2008年11月25日開催の「木枯らしのコンサート」(これもWOWOWで放映された)
のときの2回にわたって
チャゲ&あややのデュオによる「ふたりの愛ランド」が
歌われました。
youtubeには
3/25のほうがアップされているので
それを引用することにします。
ふたりの愛ランド チャゲ&AYAYA
ボサノバ風というか南国ポップス風のアレンジで
ガンガン歌いまくる石川優子バージョンとは
また違った趣きです。
亜弥さんの多彩な歌唱テクニックが
この曲のメロディラインでは
出し切れていないような感じもありますが(微妙?)
その反面
南国風ポップスの緩い感じには
亜弥さんの透明な声質がぴったりな印象です。
やや音程がフラット気味になる石川優子の歌唱に対して
亜弥さんは完璧に音程をとっているので
その意味でも聴き映えのするカヴァーになっています。
(フラットする優子さんの歌がダメということではなく
この曲の原アレンジの場合、曲の要所要所で半音下げのメロディが
使われているので、むしろフラット気味の歌唱は合っていると
言えます。逆に、亜弥さんのカヴァーでは、その半音下げの箇所
が、南国風アレンジにした場合に邪魔になるので、巧みに消されて
います。そうなると、きちんと音程をとって歌うのがベストという
わけで、こんなところにもカヴァーの愉しみがあります)
今You Tubeを調べるとチャゲとのコラボはエピローグとこれしか出てきませんが、以前はフルバージョン物があったと記憶しています。いずれもチャゲの嬉しそうなはしゃぎっぷりが印象的で、前回の石井竜也もそうでしたが「松浦亜弥」には大物業界人から愛されるオーラが出ているのでしょうね。
歌がうまい子や顔が可愛い子がひしめく業界の中でも、ひときわ魅力があるんだと思います。
業界人に限らず、私のように実物にお目にかかったこともないような普通のおじさんもメロメロになっているわけですが。
亜弥さんは元気の出る明るい歌を歌わせたら天下一品ですね。
>>今You Tubeを調べるとチャゲとのコラボはエピローグとこれしか出てきません
もう1つありますね。
(というか、アヤまるさんも最近この動画にコメントをされています・・・)
「飾りじゃないのよ涙は」
https://www.youtube.com/watch?v=1xnyvD7f3Ig
オヤジ殺しという面でいえば
やはり長良じゅん氏をメロメロにさせたのが大きいですね。
少なくとも
つんくファミリーから抜けた2006年以降の活躍については
長良さんというオヤジのバックアップがなければ
あり得なかったと推察しています。