korou's Column

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松浦亜弥ディスコグラフィー 24 「きずな」

2015-09-12 | 松浦亜弥

松浦亜弥の20枚目のシングル曲。

スペシャルオリンピックス日本応援歌として、2008年5月21日に発売。

作詞:湯川れい子、作曲:宮川彬良、編曲:荒木啓六。

 

オリコンには2008年6月2日付で初登場20位。

最終的に8千枚の売上枚数を記録した。

 

スペシャルオリンピックスについて

日本では、いまだ知名度が低いままである。

私も、恥ずかしながら、この記事のためにいろいろと調べて

初めて知ることが多かった。

たとえば

4年に1回開催されるスペシャルオリンピックス世界大会が

2015年7月25日から8月2日にかけて

ロサンゼルスで行われたことを知っている人が

どれだけ居るだろうか?

つい先月の話なのだが。

 

マスコミが、スペシャルオリンピックス世界国際大会を取り上げない最大の理由は

オリンピックス(注:常に複数形で使用)という

いかにもスポーツ大会らしい名称でありながら

順位などはつけずに

全員にメダルやリボンが渡される独特の運営のせいだろう。

一目瞭然な「順位」とか「成績」とかが表に出ないため

興味を引く記事を作りにくいというのが記者の本音ではないか。

 

そのような状況からいえば

亜弥さんのような人気歌手が

スペシャルオリンピックスの応援歌を担当するという「きずな」の企画は

もっと注目されても良かったのだが

残念ながら

抜群に知名度を上げたというところまでは

いかなかったような印象だ。

もっとも、この時期の亜弥さんは

こういう関係の仕事が多かったようで

こんな仕事や

http://ayanews.blog129.fc2.com/blog-entry-1804.html

こんな仕事などを

http://atarimae.jp/crosstalk/006/

次々とこなしていた。

多少は本人の意思もあっただろうが

やはり好感度タレントというイメージが幸いして

さらに、スケジュール的に一番適任だったのだろうと思われる。

 

作詞の湯川れい子は、長年にわたり活躍している著名な音楽評論家である。

Wikipediaによれば、かなりの家柄の生まれで

しかも当初は女優として知られていたらしいが

1960年代からは音楽評論家として名を為し

そのかたわら作詞家としても活躍を続けてきた。

安西マリア「涙の太陽」、アン・ルイス「あゝ無情」「六本木心中」、小林明子「恋におちて」、

中森明菜「SOLITUDE」、松本伊代「センチメンタル・ジャーニー」、

シャネルズ「ランナウェイ」「街角トワイライト」「ハリケーン」などが代表作。

 

作曲の宮川彬良は

歌謡曲全盛期に活躍した作曲家宮川泰の子として知られているが

本人も「マツケンサンバⅡ」の作曲などで知られる著名な作曲家である。

アニメの作曲から、吹奏楽、宝塚、劇団四季との関わりも深く

東京ディズニーランドのショー音楽も担当していて

親譲りの多彩な活躍を続けている。

 

編曲の荒木啓六は

おもにハロプロ関係の楽曲のアレンジを担当している人らしいが

それ以上のことは分からない。

 

さて、曲自体についてどんな感じかと言えば

可もなし不可もなしといったところ。

やはり公的な団体の公的な曲となれば

こんなものだろう。

典型的な3連ロックのロッカバラードで

もうそれだけで21世紀の楽曲としては古臭いと言わざるを得ない。

歌詞もストレートな表現の連続で

ひねった言い回しも隠喩も意外性も何もない。

いかに公的な意味合いのある歌とはいえ

もうそろそろこういうストレートすぎるイメージに頼る手法からは

脱皮してほしいと思ったりするのだが・・・

 

Aya Matsuura 松浦 亜弥 - Yuuki no Tsubasa Ustream__Kizuna 2011/11/23

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2 コメント

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実感がこもった曲に (mago_emom)
2015-09-12 22:03:41
私の記憶が曖昧ですが、この曲は今後人生経験を積んでから
また歌いたいみたいなことをコメントしていたような気がします。
妊娠発表のときも、確か新しい絆が増えますといった
コメントではなかったかと。
この曲を意識していたのかもしれませんね。
これも記憶が定かではありませんが。

もし復帰の暁にこの曲をを歌ってくれるのであれば、
少し単純でオーソドックスな詩やメロディーだからこそ、
実感のこもった歌唱を披露してくれそうな気がします。

しかし、当時まだ20歳そこそこの女の子が歌うにしては
いかにも地味な曲ではありますね。
返信する
「きずな」よりも・・・ (korou)
2015-09-13 09:55:57
”「きずな」は
 もっと人生経験を積んでから歌いたい。
 その頃にはもっと実感を込めて歌えているはず”
という亜弥さん自身のコメントを
私も見たような記憶があります。

綺麗な声質でオーソドックスに歌う形から
もっとダイナミックにアクセントをつけた歌い方になれば
また違った魅力が出るかもしれませんね。

(ただ個人的には
 もっと歌ってほしい曲が他にいくつかあって
 「きずな」は別にいいんだけどなあ、というのが
 正直なところです)
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