2006年11月29日に発売された
企画アルバム「Naked Songs」の収録曲。
作詞・作曲:J.Dragland、L.Sidran 日本語詞:古屋真 編曲:上杉洋史。
編曲の上杉洋史は
知名度こそ低いが、実は凄い人だ。
ハロプロだと
後藤真希「愛のバカやろう」、藤本美貴「「ロマンティック 浮かれモード」
というソロ歌手のそれぞれの代表作のアレンジを任されつつ
同じ時期にジャニーズ事務所から
SMAPの「世界に一つだけの花」の編曲も依頼されていることからも
その凄さが分かる。
その数年後には
AKB48のデビュー曲「桜の花びらたち」を作曲し
秋元康とのコンビで
このモンスター集団を世に送り出しているのだから
もっと知られてよい人物かもしれない。
松浦亜弥関係では、この曲の編曲くらいしか名前が出てこないが
実は「草原の人」のバックで電子ピアノを弾いているらしい。
作詞・作曲ともに
松浦亜弥の楽曲ではお馴染みのレオ・シドランと
シドランの音楽仲間であるジョイ・ラグランドの共作だ。
オリジナルがあるのかどうかは今回調査してみて判明しなかったが
どちらにせよ、他のシドラン作の曲と同様
品の良いグルーヴ感が楽しめる佳曲と言ってよいだろう。
亜弥さんは
いわば「カラオケで100点満点を出すタイプ」の歌い方なので
その分グルーヴ感を出しにくいのだが
この曲に関しては
CD音源にしても、マニアックライブ1の歌唱にしても
そこそこのノリで歌えている。
メロディ自体が
英語の歌詞のアクセントをうまく拾っているように感じられ
さらに、古屋真の訳詩が巧みで
リズミカルな日本語があてがわれていると思う。
このメロディでこの訳詩なら
自然とグルーヴ感が出てきそうだ。
(ただし、サビのところの英語”won't be alone tonight”は
ノリが悪いかも。”Rock My Body”のところはいい感じなのに)
CD音源について言えば
スタジオ録音のわりには結構張り切って歌っているのが分かり
楽しく聴くことができる。
亜弥さんの場合
ライブの歌唱を聴いてしまうと
CDの歌唱が物足りなく感じられるのが常なのだが
この曲に関しては、そこまでのギャップは感じられない。
とはいうものの
この曲でも、やはり、ライブ(マニアックライブ1)のほうが素晴らしい。
落ち着いた雰囲気のなかに適宜グルーヴ感が出ていて
なかなかこういう歌唱は
他の歌手では聴くことができないように思える。
Rock My Body Aya Matsuura ManiacLive2008 1
このテイクは素晴らしいと思います
残念な衣装が多い亜弥さんですが
変に飾らず髪型メイク共自然で
まるで買い物帰りに「気分がいいので歌います」的で歌詞の過激さと容姿のアンバランス感は
見惚れます、見た目は人それぞれで?ですが
歌唱は申し分ないです、あまり好きじゃない低音も気持ち良く霞がかったビブラートは響きます
珠玉の神テイクのひとつではないでしょうか
仰有るとおり他の歌い手さんとは異質です。
歌詞がかなり大人っぽい、もっと言ってしまえば官能的とも言え、このNaked Songsのコンセプトの意味合いには合っていたのかもしれませんが、まだ20歳の彼女にはやはり早かったのでしょうね。
ただ、後のアルバムにもこの路線の曲が全く見当たらず、その後休止状態に入ってしまって、少々浮いてしまっている1曲ともいえるかもしれません。
今では歌い時、説得力抜群で迫ってくる曲のはずですが。
>>まるで買い物帰りに「気分がいいので歌います」的で
>>歌詞の過激さと容姿のアンバランス感は見惚れます
上手い表現ですねえ。
買い物帰りというのがピッタリです(笑)。
低い音も
コンディションさえよければ
結構いい感じですね。
高音は申し分ないし
そう考えると
最初に聴いたときより
はるかにいいテイクに思えてきました(^^)
たしかに、この路線の曲はこれっきりでしたね。
かなり上手く歌えているのに
勿体ない気がします。
コンサートでのリクエストでも
この曲が出てくることは少なかったので
歌われる機会もほとんどなかったですね。
セットリストでも
マニアックライブ1以外では
クリスマスディナーショー2009ぐらいしか
見当たりません。
これも惜しいですね。
この路線は
少々歌い込み不足でも大丈夫なはずなんで
これからの亜弥さんには
ぜひ歌ってほしいところです。
30歳を過ぎた人妻亜弥さんにこそ歌って欲しい曲なので
あまり歌っていないというのは新鮮でいいかもしれません。
これも私の妄想ですが、天才亜弥さんは歌に飽きちゃうんじゃないかなと。
歌を完成させるまでは一生懸命工夫して練習してがんばるけど、できた!と思ったら興味がなくなってしまうような、そんなタイプじゃないかと。
だから同じ曲でも色々変えて歌ったり、ライブのノリで出来が違ったり。まあそこがまた魅力でもありますが。
>>これも私の妄想ですが、天才亜弥さんは歌に飽きちゃうんじゃないかなと。
いやいや妄想ではなくて、正解みたいですよ。
どこで言ったのか忘れましたが
たしか本人も
「私、リハーサルで何度も歌うのダメなの。集中力なくなっちゃうから」
とか言ってましたね(ご存じでしょうけど)。
まあ、個人的には
そこは直してほしいなあと思ってるんですが。
飽きちゃう歌と飽きない歌とあるんでしょうね。
「みんなひとり」とか「想いあふれて」とかは
全然飽きずに繰り返し歌ってますし。
いい歌でも
「Rock My Body」とか「YOUR SONG 〜青春宣誓〜」とかは
飽きちゃったのかなあ。
勿体ない!