今年は出来るだけ自分と身近な問題について綴ろうと思っている。最近、甥っ子がゲームに嵌って勉強にも身が入らないと妹や両親が悩んでいる。単純にゲームが面白いから楽しい方に流されていると考えがちだが、僕は決められた枠の中で遊ばされている気分がとても嫌だったので、昔からゲームにはあまり興味がない。ゲームは中毒性があると言われ、それだけ根が深い。ある人も言っていたが、一例として挙げる「RPG(ロールプレイングゲーム)」は、この決められた枠の典型というか、「予定調和の極み」だ。上下に頂点を持つ菱形を頭で描いて欲しい。下の頂点がゲームスタートで上の頂点がゴールという構図。様々な選択肢を選び続けて、最初はどんどん物語が拡がっていくが、あるタイミングをきっかけにゴールへと収束し始め、最後は予め決められたゴールに辿り着く。どんなに複雑に作られたゲームでもこの菱形の横の広がりが大きいだけで構図は全く同じ。自分の自由意志で選択しているように見えるが、予定調和の世界から全然抜け出せてはいない。しかも、現実では思い通りにいかないことでもゲームの中では自分の思った通りのゴールに辿り着ける。その安心感がゲームに嵌る理由というか、中毒性があると言われる理由だ。早く現実の辛さを乗り越えて、現実の面白さに辿り着かなければ、「ゲーム地獄」から抜け出せないということだ。
最新の画像[もっと見る]
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます