B.C.3日目

9:00A.M.にホテルをチェックアウトする。飛行機は正午過ぎだったので、午前中にクイーンエリザベス公園という植物園を案内してもらう。小高い丘にある公園でバンクーバーの街並みを望む。バンクーバーという街は3日滞在するとずっとそこに住んでいる錯覚を持つと言われるらしいが、僕もそう感じた。文化も言語も違う街だけど、人は親切であまり他人に干渉しないので居心地がいい。物価が安ければこんなに過ごしやすい街はない。友人の留学先であるブリティッシュコロンビア大学は留学先として世界的に有名らしいが、これだけ居心地が良ければ納得する。お金と時間があれば経験したいことだけどそのどちらも足りない僕には夢のような話だ。空港で友人にお礼を言い、手元に残ったカナダドルを全てお礼に渡して搭乗する。税関検査はなかったが搭乗口で警棒を持った検査員に細かく質問された。おそらく意思疎通が足りなかったために時間を取られたのだが、不審者を見る眼で尋問された時は、せっかくの良い思い出が台無しになるところだった。