「食べ処・身土不二」(札幌)は、身土不二を日本と世界へ発信する。食堂ならぬ食堂、啓蒙運動の発信地。日本よ、滅びるな!

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「日本人は肉食を止めよ」と説くアメリカ人評論家

2007-05-01 12:34:33 | Weblog

http://www3.plala.or.jp/shindofuji/index2.html   

 アメリカの評論家・ジェレミーリフキンは「肉食ではなく穀菜食」という。
 

 街のレストランは、相変わらず肉食中心のメニュ-である。 肉食は、人類にとって本来の食べ物でないという認識が、利用客はもちろん、プロの飲食業経営者にも皆無といってよいほど希薄なのではあるまいか。

 アメリカの著名な評論家、ジェレミー・リフキンは、その著   『脱牛肉文明への挑戦-繁栄と健康の神話を撃つ-』(北濃秋子訳・ダイヤモンド社)の日本語版の序文で、肉食の害が日本人を襲っていると指摘する。

  「牛肉文明の破壊的な効果は日本でもすでに現れている。医学専門誌は、牛肉が日本人の食生活に浸透するにつれ、心臓病、脳卒中、ガンの罹患率が上昇していると報告している。日本国内の牛肉需要の増加は、地球の脆弱な生態系にも悪影響をおよぼす。そして日本人が食べるハンバーガーの一個一個が、熱帯雨林の減少、野生生物の絶滅、そして世界の放牧地の破壊に結びついているのである」。 

  日本人は、その伝統食「穀菜食」に帰るべきであると、リフキンはいう。
 
  「ごく最近まで日本人の食生活は、持続可能な人間生活と地球資源の保全にとって公的な、食物連鎖の低い段階に位置する伝統食を中心として組み立てられていた。卓越した脱工業大国として台頭しつつある日本が、世界の国々に食習慣のモデルまたは規範を示すことは、きわめて重要な意味を持っている。牛肉文明を回避することによって、日本人は欧米その他の国の人々を、より公平な、より人道的な、そして環境的により責任ある食行動に向けて先導することができる」。  
 
  「穀菜食」は「省エネ食」でもある。
 リフキンのいうわが国の伝統食を、ほとんどの日本人は捨て去ってしまった。愚かなことである。 

  日本伝統食である「穀菜食」には、主食と副食の区別がある。 穀物が主食(量的に最も多い)で、副食(主食を補うもの)は野菜と豆と海草、そして少量の動物性食品(主として魚)である。

  このような食事が、リフキンがいう日本伝統食としての「穀菜食」である。この「穀菜食」は日本の地域性と気候性に適っているという意味で、まさしく「身土不二食」といってよい。この「穀菜食」によって、大和民族は、幾百世代にもわたって、健康と長寿人生を保って生存してきたのである。  
  故桜沢如一が欧米諸国にその種を蒔いた「食養」(欧米名・マクロビオティック)は、日本が世界に誇れる「穀菜食」である。わが国での「食養」の中心は、「玄米正食」である。 
  「玄米正食」とは、未精白穀物を主食として、それに、皮をむかない野菜を副食(少量ならば動物性食品も可)とする食事である。これは、「身土不二」に適う「省エネ食」(農産物の生産地から消費地までの輸送距離が短い)でもあり、食費節約食でもある。