エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

嘘くさい物語でノート指導・後編

2024-05-20 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育の話です。今回は先週(R6.5.13&14)の続きで、国語のノート指導について書きます。
 今回紹介するのは、「ん」以外の一画平仮名を全部学習した後の授業です。
 最初に、ノートを開かせて日付を書かせました。その後、
 「今日も、お話を作ったから、ノートに言葉を書いください」
…と説明してから活動開始。
 まず、ノートに「しろ」と書かせました。全員書いた事を確認した後、1マス空けて「のしのし」と書かせます。その後、
 「大きなお城さんが散歩に出かけました。元気よく、のしのし歩きます」
…と語ります。
 次に、隣に「しろ」と書かせた後、1マス空けて「のそのそ」と書かせました。ここでは、
 「お城さんは疲れてきたらしく、歩き方がのそのそしてきました」
…と語ります。
 そして、また隣に「しろ」と書かせ、1マス空けて「のろのろ」と書かせてから語ります。
 「お城さんはくたびれちゃったようで、もう、のろのろとしか歩けません」
子供たちの中には、「全部『の』が付いてる」と言う子もいました。
 それから、またまた隣に「しろ」と書かせると、「また『の』の付く言葉でしょ」と言ってくる子がいます。そこでニヤッと笑って、「くてっ」と書かせます。意表を突く展開に、ちょっと子供たちは驚いた様子でした。
 「とうとうお城さんは、くてっと倒れてしまいました。お城さん、ピンチ!」
…と語ると、ノリの良い子が緊迫した表情になります。
 因みに、小さな「っ」は教えていませんが、「つ」自体は教えているので何とか書けます。私は、これはアリだと思っていますが、厳密に言うとダメかもしれません。
 ここで、またまたまた隣に「しろ」と書かせると、1マス空けて「のって」と書きます。「えっ?」と言う表情の子供たちに語ります。
 「とんでもなく大きなトラックさんがやって来て、お城さんに『乗って』と言ってくれました」
 ホッとした表情の子を見ながら、いよいよ最後です。「しろ」と書いた後、子供たちに聞きました。
 「お城さん、何て答えると思う?」
 ノリの良い子供たちが口々に言います。「乗りたい」とか「乗せて」とか言うので、「『た』は習ってないよ」とか「『せ』は習ってないよ」と答えました。すると、「乗る」と言う子がいたので、「ピンポーン! 正解!」と言ってノートに「のる」と書きます。
 「お城さんは『乗る!』と言って大きなトラックさんに乗せてもらいました。お城さん、良かったね」
 今回もハッピーエンドなので、子供たちも安心した表情です。 
 この後、書き終わった子供たちと一緒に、ノートに書いた言葉を読みました。合間に、再度、物語を伝えていきます。
 全員「しろ、のしのし」
 教師「大きなお城さんが、のしのし歩いて散歩に出かけました」
 全員「しろ、のそのそ」
 教師「お城さんは疲れてきて、歩き方がのそのそしてきました」
 全員「しろ、のろのろ」
 教師「お城さんはくたびれて、のろのろとしか歩けません」
 全員「しろ、くてっ」
 教師 「お城さんは、くてっと倒れてしまいました。ピンチ!」
 全員「しろ、のって」
 教師「トラックさんが来て、お城さんに『乗って』と言いました」
 全員「しろ、のる」
 教師「お城さんは『乗る!』と言って乗せてもらいました。良かったね」
 やってる事は、書ける言葉をノートに書き、習った文字の練習しているだけです…が、ただ書かせるより楽しく取り組めます。実際、ノートを使った練習になると、「やったぁ」と言っている子もいます。
 これが絶対に良いとは言いませんが、こう言う方法もアリかな…とは思います。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。

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