SHIMA-Z『真・悶絶日記』

嗚呼、悶絶の日々。

トイレの表示

2013年10月24日 | 雑談(日記的なもの)

いつも馬鹿なことばかり書いてるので、
偶には広告デザイナーらしい事を書いてみる。

つもり。

最近、というか昔からなのだが、
かなり気になってる事がある。

トイレでよく見かける表示。



こういう表示を見かけるようになったのが、
いつ頃からだったかは知らないのだけれど、
私が記憶してる限りでは、
2000年代前半ぐらいから広まっていったような気がする。

もしかしたら私が知らなかっただけで、
もっともっと昔からあったのかもしれない。

初めてこれを見たときというのは、
非常に『上手いコピーだな』と感じたものなんだけれど、
広まってしまうと、なんだか非常にチープに感じてしまう。

このコピーを最初に考えた人ってのは、

ほとんどのお客様はトイレを綺麗に使ってくれるんだけど、
どうしても一部の方が汚しちゃうんだよな。
どうやったら皆が綺麗に使ってくれるだろう・・・

そうだ、先に感謝の気持ちを伝えれば、
きっと綺麗に使ってくれるんじゃないか?

なんて経緯があったかどうかは解らないけど、
きっと、そんな流れで思いついたんだと思う。

で、それ以降に同コピーをトイレに表示した所、
というか、現在こういう表示がされてるトイレのほぼ全てについては、

あそこが、こういう表示をしたらトイレが汚され難くなったらしいよ。
じゃぁ、うちもやってみようか!

といった感じなんだと思うが、
そういう流れ考えると、
杓子定規的な表現で、
そこに『ありがとう』なんて気持ちは、
これっぽっちも存在しないんじゃないかと思ってしまう。

なんというか、気持ちのない『ありがとう』には価値なんてないし、
気持ちのないコピーには人の心を動かす力なんてないと思いたい。

“思いたい”ってのは、なんじゃそりゃって感じだけど、
まぁ、そうじゃない事があるぐらいは知ってるので・・・。

世の中綺麗事だけじゃないからねぇ。
残念なことに。



コメント
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