色彩人ブログ「いろ色な話」

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「色彩人工房」主宰者:吉成健一(ミスノ社員)のブログ

コンクリート保護のための撥水材、吸水防止材について

2009-11-01 17:30:16 | 塗装

「色彩人工房」


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「色彩人工房」編集長の吉成健一です。

コンクリート保護材の撥水材、吸水防止材について


コンクリートは、もともとアルカリ性ですが、時間の経過とともに中性化していきます。その防止策の一つに撥水材・吸水防止材を塗布する方法があります。今回はそれについて、お話します。

1)従来から使われている撥水材としては、皮膜を形成しないシリコン系シラン化合物があります。施工当初は防水効果があるが、持続する期間は短い。

2)浸透撥水材を塗りこんで、樹脂クリヤーで皮膜を形成して防水性の持続をはかったものがあります。効果は高いが、工数が多くなる。

3)シラン系化合物と樹脂をハイブリッド化したもので、2)の効果と工数を減らしたものがある。

4)特殊なものとしては、コンクリート内部から改善する浸透性改質材もある。

いずれも透明な塗料である。施工上の注意点は下塗りの段階で、吸い込みが止まるまで塗り、コンクリート内部まで含浸させて、コンクリートの劣化速度を遅くさせることです。見た目では分からないので、よくよく注意して管理が必要です。

クリヤー仕上げでなければ、コンクリートに似せた塗装をするという選択肢もあります。ひび割れや爆裂の補修をするとその跡がでるので、この方法を採択することもあります。


さらに、撥水材というテーマからははずれますが、コンクリートの保護を考えるならば、別の方法もあります。まず、中性化して劣化したコンクリートにアルカリ回復液を塗布し、厚みのある樹脂モルタルを塗り、大気と水から保護する工法です。劣化の原因の大部分は大気(炭酸ガス)と水分とコンクリートの成分との化学反応によって引き起こされるからです。



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