11月20日に出発した旅で、最初に泊まった宿は岩内の高島旅館さんでした。僕が1年でこの時期に限って宿を10日から2週間ほどお休みさせていただくのは、1年で1番お客様がいらっしゃらない季節だからなんです。ちなみに美瑛は雪が積もったり融けたりして、少し泥だらけっぽい時期でもあります。山は綺麗なんですけど、お天気も雪の降る日が多いので、けして姿を見せてくれる可能性が高いとは言えません。
それでも噂を聞けば岩内のこの旅館は、この時期を含めて、年中なかなか予約が取れないとか・・・。すごいなぁーと思いつつ、行く日を楽しみにしていました。
到着すると、広いロビーで授業員の方が暖かい笑顔で迎えてくれました。正面に大きな大きな薪ストーヴ、そして赤々と揺れる炎が、遠路たどり着いた気分をすぐに溶かしてしまいます。1階に2室、2階に14室(たしか17号室まであって、204,209,214室は飛び番号でした)の造りは、明らかにホテルのものです。ただしお部屋は畳でお布団でしたが。
ゆったりとした8帖のお部屋に、よくある縁側っぽい窓際のスペースがあって広さは申し分ありません。ミニ金庫とトイレ付でお風呂は自慢の温泉が館内にあります。
行ってみると湯船はシンプルに2つ。室内と、露天風呂です。木のお風呂は室内も露天もどちらも心和む素晴らしい雰囲気。室内風呂がちょっと僕には熱いんですよね。ちなみに午前4時半にもう一度入りましたが、室内風呂は熱くて入ることが出来ませんでした。
お楽しみの夕食は1階の広間で。僕らは8人のパーティーでしたが、1組単位のお客様にはお部屋で供されるケースが多いようです。食事は海の幸をふんだんに使った海鮮、鍋、煮物、焼き物。毛ガニ半身つき。お刺身とお鍋と焼き物に、それぞれ岩内の海で獲れたあわびが1つ付きます(つまりあわび3個付き!)。
けっこうたくさんワインを持ち込んだので、海鮮と白ワインを満喫しました。どのお皿も新鮮で美味しいものばかり。あわびを丸ごと焼いて食べたのは初めてかもしれませんが、これまた美味しかったー!!!
さすがにちょっと多くて、どうしても全部は食べきれないのが悔しいところ。基本的に出されたものは全部いただく主義なのですが、断念しました。
お風呂でお会いしたお客様から話かけられたので聞いてみると、10年以上通っていらして2~3年に1度ここに来るのが人生の最大の楽しみだとか。いいなぁ、そういうのって。そのお客様にとってもそして高島旅館さんにとっても、素敵な関係です。そんな関係が続くのは高島旅館さんが素敵な宿であり続けるから。ぜひ見習いたいものです。
宿の魅力は圧倒的な美味しさと新鮮さの海鮮料理と温泉。そして従業員の皆さんの、自然な思いやりでしょうか。食事の内容から、人によっては連泊は辛いかもしれませんが、大都市札幌から程よい距離にある海に近いこの宿は、隠れ家的な魅力も備えていると感じました。1泊14,850円は、食事と温泉とからしたら、とても良心的な価格設定で、再訪したくなる気持ちも、なるほどと思った次第です。
宿を後に一行とお別れして夜の苫小牧港からフェリーに乗って、新潟港へ翌日の午後着きました。目指すは僕らが1番よく泊まったことのある白馬村のペンション「ユキモク」さんへ。開業以来37年・・・?ピーク時は3千人を越えるお客様をお迎えしていた小さなペンションでは、夕食が2回戦だったこともありましたね。名前もへんてこな「ゆきもぐら」って言ったんです。
お部屋がゴージャスとか、温泉があるとか、そういう設備的な視点からは惹かれることの少ないユキモクさんの魅力は、ご主人の作るめちゃくちゃ美味しいフランス料理の数々と、奥様の屈託のないおしゃべり。こちらにお邪魔するのは5年ぶりの僕ら2人でしたが、今回また新メニューが出て来てびっくりしました。たぶん、お魚、お肉ともにバリエーションは40とか50はあるんじゃないでしょうか。でもってどれもこれも美味しいのです。請われて宿のオーナー相手に料理教室をやっていたこともあるのは、あまり知っている人はいないような気がしますが・・・。こちらは1泊2食付で8,925円。行き始めてからほとんど変わらない料金設定にも、ご夫妻の信念が表れているような気がします。
僕自身が自分が行きたい宿に久しぶりにお邪魔してみて、うーん、なるほど・・・と感じることが少なからずありました。ひとつは大切にしている何かを、ずっと育み続けている姿勢みたいなもの。それがその宿の果てることない魅力になって、いつ行っても「あー、良かったなぁ。また行きたいなぁ」と感じます。もうひとつは、不断の対応でしょうか。何かのイベント的な「祭り」に頼ることなく、いつ行っても同じ料金、同じおもてなしがハイレベルで供されること。もちろん大型のホテルでこんなことをやるのは無理なお話し。でも、オーナーシェフが切り盛りしているこじんまりとした宿だからできるおもてなしって、やっぱりすごく憧れる対象だと思うんです。
実は蓼科にもう1軒どうしても行きたい(そして2番目によくお邪魔した)宿がありました。こちらもぜひ!と思っていましたが、日程の関係で今回は断念。次回はぜひお邪魔するつもりです・・・。
さて、自分に翻って、四季版おもてなしに磨きをかけなくっちゃー!
それでも噂を聞けば岩内のこの旅館は、この時期を含めて、年中なかなか予約が取れないとか・・・。すごいなぁーと思いつつ、行く日を楽しみにしていました。

ゆったりとした8帖のお部屋に、よくある縁側っぽい窓際のスペースがあって広さは申し分ありません。ミニ金庫とトイレ付でお風呂は自慢の温泉が館内にあります。
行ってみると湯船はシンプルに2つ。室内と、露天風呂です。木のお風呂は室内も露天もどちらも心和む素晴らしい雰囲気。室内風呂がちょっと僕には熱いんですよね。ちなみに午前4時半にもう一度入りましたが、室内風呂は熱くて入ることが出来ませんでした。
お楽しみの夕食は1階の広間で。僕らは8人のパーティーでしたが、1組単位のお客様にはお部屋で供されるケースが多いようです。食事は海の幸をふんだんに使った海鮮、鍋、煮物、焼き物。毛ガニ半身つき。お刺身とお鍋と焼き物に、それぞれ岩内の海で獲れたあわびが1つ付きます(つまりあわび3個付き!)。
けっこうたくさんワインを持ち込んだので、海鮮と白ワインを満喫しました。どのお皿も新鮮で美味しいものばかり。あわびを丸ごと焼いて食べたのは初めてかもしれませんが、これまた美味しかったー!!!
さすがにちょっと多くて、どうしても全部は食べきれないのが悔しいところ。基本的に出されたものは全部いただく主義なのですが、断念しました。
お風呂でお会いしたお客様から話かけられたので聞いてみると、10年以上通っていらして2~3年に1度ここに来るのが人生の最大の楽しみだとか。いいなぁ、そういうのって。そのお客様にとってもそして高島旅館さんにとっても、素敵な関係です。そんな関係が続くのは高島旅館さんが素敵な宿であり続けるから。ぜひ見習いたいものです。
宿の魅力は圧倒的な美味しさと新鮮さの海鮮料理と温泉。そして従業員の皆さんの、自然な思いやりでしょうか。食事の内容から、人によっては連泊は辛いかもしれませんが、大都市札幌から程よい距離にある海に近いこの宿は、隠れ家的な魅力も備えていると感じました。1泊14,850円は、食事と温泉とからしたら、とても良心的な価格設定で、再訪したくなる気持ちも、なるほどと思った次第です。

お部屋がゴージャスとか、温泉があるとか、そういう設備的な視点からは惹かれることの少ないユキモクさんの魅力は、ご主人の作るめちゃくちゃ美味しいフランス料理の数々と、奥様の屈託のないおしゃべり。こちらにお邪魔するのは5年ぶりの僕ら2人でしたが、今回また新メニューが出て来てびっくりしました。たぶん、お魚、お肉ともにバリエーションは40とか50はあるんじゃないでしょうか。でもってどれもこれも美味しいのです。請われて宿のオーナー相手に料理教室をやっていたこともあるのは、あまり知っている人はいないような気がしますが・・・。こちらは1泊2食付で8,925円。行き始めてからほとんど変わらない料金設定にも、ご夫妻の信念が表れているような気がします。

実は蓼科にもう1軒どうしても行きたい(そして2番目によくお邪魔した)宿がありました。こちらもぜひ!と思っていましたが、日程の関係で今回は断念。次回はぜひお邪魔するつもりです・・・。
さて、自分に翻って、四季版おもてなしに磨きをかけなくっちゃー!