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美瑛の「四季」

北海道フードマイスターの宿主が綴る「今日もない物ねだり」

トヨタ自動車のニュー・カー「86」。

2012-02-08 17:54:52 | クルマ
トヨタが、スポーツカー「86」をデビューさせました。このクルマは、もう1年以上前からトヨタが「やりますよー」と宣伝していて、昨年晩秋くらいから試乗報告などをあちこちで見かけるようになりました。

どうして86なんていうネーミングになったかと言うのには、ちゃんとストーリーがあります。かってFR(エンジンがボンネットの下にあって(フロントエンジン)、後輪を駆動させる(リア駆動))最後のカローラに、スポーツ・バージョンのカローラ・レビンという車種がありました。このクルマの形式番号がAE86(通称86)だったことから、その名を受け継いでいるんです。市販されていたのは1983年から5年ほどでしたから、もう30年近くも前のことになるんですね。さらに、どうしてこんな古い、しかもカローラ・レビンの形式番号がトヨタの新車の車名にまでなったのかと言いますと、このAE86、ジムカーナやラリーのジャンルで結構活躍し、比較的お手頃なスポーツカーとして、当時とても人気車だったんです。その後時代の流れと共に、カローラ系もFF(フロントエンジン、前輪駆動)に移行になり、FRのお手頃で素直な成り立ちのこのクルマは、型落ちとなると同時にますます脚光を浴びるようになりました。さらにアニメでも取り上げられて「頭文字D」なるコミックで、AE86(スプリンター・トレノ)を駆る藤原君が主役をやっていることもあり、一層の人気を博したのでした(ちなみにこの漫画は、現在も連載中です)。このAE86が人気だった頃のクルマを今風に、と現れたのが、新しいトヨタの「86」というわけです。

さて、新型なった86は商品企画&デザインをトヨタが、エンジン開発と設計そして生産をスバルが行った、共同開発車です。86の兄弟車がスバルからもリリースされていて、こちらはBRZと言うそうです(これまたわかりにくい名前ですね、由来は知らないです)。エンジンはスバルお得意の水平対向4気筒エンジンを低重心に載せ、AE86のセオリー通りリア駆動としました。FR車は、後輪を駆動させるためにお邪魔なドライヴ・シャフトが必要です。車内の床の真ん中にぼっこりと膨らんだあの下に、太い鉄パイプを1本通さないといけないので、室内が少し狭くなります。それでもスポーツカーを名乗るとしたら後輪駆動は外せないレイアウト。なかなかがんばってこのクルマを成り立たせていることがうかがえますね。デザインも流れるようなスポーツカー・ルックでうまく仕上げていると思います。

何でも、ターゲットはかってAE86を愛したスポーツカー好きのオジサンと、これからスポーツカーを運転しようとする若者なんだとか・・・。僕は明らかにオジサン組ですので、そちらの立場から言うと、ちょっと「買う」には至らない車だと思います。運転して楽しそうだな、とは思うもののあまりに若々しいシルエットは、ちょっぴり気恥ずかしい気もするんですよね。じゃあ貧乏学生だったらどうでしょう(貧乏は今も一緒ですけど)?学生でしたら、うーん、ちょっとゼイタクかなぁ・・・。むしろスズキのスィフト・スポーツの中古車を手に入れて、峠で86を追いかけたいかも(追いつけないでしょうけど)。若いころは、何でも「欲しいけれども叶わない」ことが相応のような部分もあって、86は憧れではあるけれども、手の届かないのクルマになりそうな気がします。そういう見方をすると、当時のスカイラインみたいな存在かもしれませんね、今度の86は。

ただ、このクルマの成功は願ってやみません。A級ライセンス(さらには国際C級ライセンス)を保持するトヨタの社長、豊田章男氏の肝いりで開発が進んだこのクルマを、街中でたくさん見かけるようになったら楽しいだろうなぁ。クルマ好き、しかも運転好きの人が増えたら、少なからずマナーのレベルも上がるような気がします。そして86とともに青春時代を過ごした人たちが、ビジネスの最前線を切り盛りするようになった時、その人の愛車が大きな1ボックス・カーってよりは、フェアレディーやポルシェに乗っていたらカッコいいと思うんですけど、いらんお世話でしょうか・・・?
勝手に自分でやれって・・・?うーん、僕にはほら、分不相応のBMWの1シリーズが来たばかりですから、今に満足しています・・・。昨夏、ケンとメリーのスカイラインでいらして、その名も「ケンとメリーの木」を見ていらしたお客様。古いスカイラインをすごく大切に乗られていて、素敵だったな。

追記:
写真はWebCGおよびその画像のスクリーンショットです。

新しい愛車に、少しずつ慣れて来ています。

2012-01-27 23:46:39 | クルマ
愛車が到着してから、ここ数日で50km程度運転をしましたので、その感想などを書き残しておこうと思います。たとえばトヨタのウィッシュあるいはホンダのストリーム等が、僕が考えていた愛車候補でしたが、お客様をお迎えすることや、長い間お付き合いできる点などを僕なりに考えてBMWの一番小さい1クラスを選びました。
比較してサイズが意外と近いんだな、と感じたのはカローラ・フィールダーです。
BMW1:全長4240mm、全幅1750mm、全高1415mm。
カローラ・フィールダー:全長4420mm、全幅1695mm、全高1460mm。
長さと高さが少しカローラの方が大きくて、幅はBMW1の方が少し大きいといったところです。まぁ大雑把に見たら、カローラ・フィールダーを前後にほんの少し小さくしたくらいのサイズだと言えます。もうちょっと近いクルマは、トヨタのブレイドだと思いますが、ブレイドって皆さんご存知ですか?僕はつい最近まで知らなかったなぁ・・・。

何しろこの時期美瑛は雪の中に閉ざされています。FR(フロントにエンジンがあって、リアのタイヤを駆動)ですので、雪道運転が最も苦手なレイアウトのBMW、果たして真冬の美瑛をスムーズに運転できるかどうか、それが一番気になっていました。
イグニッションはキーではなくて、ボタンです。恐る恐るエンジンを始動し、ギアを1速に入れてスタートしました。プジョーは後輪のブレーキが凍結しやすくて、朝一番のスタートはいつも後輪のブレーキがディスクに凍り付いて困るのですが、今度の愛車はその問題はなく、普通に走り出せました(日本車では、このブレーキ凍結問題は聞いたことがありません)。ゆっくりと通りに出て、少し速度を上げます。ちょっとアクセルを多めに開くと、後ろのタイヤが空転して車体がゆらゆらと左右に振れ出します。コーナーが近づいてきました。ぐっと速度を落として進入・・・、問題なくクリアできました。少し速度を上げて次のコーナーは・・・、あれ、全然問題なさそうです。
FF車ほどの安定感はもちろんありませんが、美瑛の冬でも躊躇せずに運転できる範囲だと思いました(やれやれ・・・)。ちょっと直線の道で速度を上げてみましょう。50km、60km・・・なんとか問題なく走ってくれます。70km、うーん、やっぱり後輪がフラフラしますね。でも、少しだけハンドルで軌道修正すればまぁ問題ないみたい。

いい気になって適当に走りましたが、家に戻って最後に問題が露呈しました。バックで坂を上ろうとすると、空転ばかりになります。これは後輪が軽いので、しっかりトラクションがかからないんですね。家の車庫に入れる時は、えい!っとちょっと勢いをつけないとわずかな坂でもバックでは進まないことがわかりました。
それともう一つ、エンジンの回転落ちがやや遅い気がします。その結果、思いのほかエンジンブレーキが効きません。これは非常に期待外れで、雪の下り坂でFR車のエンジンブレーキは後ろを引っ張ってくれるのでとても安心できるはずだったのです。FFの場合前にエンジンブレーキがかかるので、行き場のなくなった後輪がどこかに逃げようと不安定になります。、FRのエンジンブレーキは、その点いいよなぁーと想像していましたが残念ながらそうは行きませんでした。例えば4速60kmで走っていて、3速に落として3,200回転くらいになっても、スムーズにエンジンが回って、ほとんど抵抗(=ブレーキ)がかからない感じです。マニュアル車のシフト・ダウン、ヒール&トゥ(今でもやる人いますかね?)をするには誠に便利なんですが、回転落ちが鈍いと言うのはこれはこれでちょっと・・・。まぁ、慣れるしかないなぁー。

最後にスペースですが、やっぱり4ドアは後席の乗り降りが断然使い勝手いいですね。後部座席も、のびのびとは行きませんが、普通に快適に過ごせる範囲だと感じました。トランクもまずまず。プジョーより30cm伸びたボディは、トランク部分にもちょっぴり余裕を作ってくれました。
そして室内の雰囲気は、ややストイックで落ち着いた雰囲気です。いかにもあれこれの装備が備わっていますと言う主張は皆無に近くて、そのくせ必要な便利機能はちゃんと備わっている、みたいなちょっとかわいげないタイプと言えるかもしれません。

今度のお客様のお迎えには出動できるよう、もう少し冬道運転にトライです。思い出してみると、けっこうたくさんのクルマを乗り継いできました。どれも僕の心を弾ませる、素晴らしい相棒になってくれました。今度のパートナーはどうかなぁ・・・、でも、何となくいい予感がします。


新しい愛車が到着しました。

2012-01-24 22:09:15 | クルマ
昨年秋ごろからずっと探していた愛車が、ついに今日「四季」に到着しました。

当館ではプジョー206を愛用していますが、新車登録から10年が過ぎあちこちに不具合が目立ってきました。それから、やはりお客様をお迎えする際には、2ドアってちょっと不便なんですよね(長らく失礼しました)。

それで、もう少し当館「四季」向きのクルマをあれこれと・・・。
・4ドアで。
・僕もカミさんも使い慣れたマニュアル・ミッションのクルマで。
・やや小ぶりな方が取り回しに便利かなぁ(全長4m40cmが上限ですかね)。
   →小さいクルマなら、きっと燃費もいいんじゃないかな?
・飽きの来ない、長年お付き合いできるクルマで。
・もちろん価格は抑え気味で!

こういういわゆる願望は、言い出せばきりがないわけですが、どこかで折り合うということになります。こことここは絶対だけど、ま、ここは仕方ないか・・・(4ドアと予算ここまでは譲れないけど、後は出来る範囲で)。
それでやってきた今度の愛車、久しぶりの6速マニュアル車です。6速マニュアルは美瑛に来るまで僕の愛車がそうでしたから、問題なし!むしろ5速ですと、高速道路でもう1速上がないかと探しちゃうこともありますからね。

受け取りが夕方5時半でしたから、ほとんど真っ暗。クルマの写真は明日以降、またお天気のいい日に撮ろうと思います。

ちなみに、現愛車(プジョー206)はもちろんまだ当分は乗り続けることにします。2台の乗用車を持つと、その分ランニングコストがかかりますから、ちょっと厳しいですね。でも、10年も使っていると、愛着もひとしお。今まで乗り継いできた車たちも、おおむね10年程度&12万kmを乗って来ました。それでも買い換えるとなると、クルマでさえお別れは寂しいものです(元来淋しがり屋)。そんなわけで、まだしばらく元気に走ってくれる間は大切にして行こうと決めています。


雪道、楽しくドライヴ出来たらいいですね。

2012-01-09 12:29:49 | クルマ
北国、北海道にやって来て、冬のクルマの運転ほどうまくできるかどうか不安だったものはないと思います。果たしてこの雪と氷に閉ざされた中を、まともに運転できるのでしょうか?さらにはクルマというものは、どのくらい気温が下がっても大丈夫なんでしょう・・・?昔信州の白馬村や蓼科高原にスキーに行った際に、ディーゼルだと軽油が凍るからねぇー、なんて聞いたこともありました。

それで、実際にここ美瑛町ではどうかと言うと、結論的にはほとんど心配しなくても大丈夫だったんです。氷点下29.6℃。これが僕にとって、美瑛に来て以来の最低気温記録なのですが、クルマを車庫を持たずに家の外に停めている方も含めて、クルマは普通に動きます。すごくたくさん雪が降った翌朝は、雪を落とす(場合によっては雪山からクルマを掘り出す感じです)のに少し苦戦しますが、クルマはちゃんと動いてくれます。

続いて運転ですが、何をおいても慣れることだと思います。慣れるためには不慣れな段階から運転をするしかないのですが、僕が気づいたり経験したことだけを少し記載してみます。
・クルマは急に止まれない。
  →歩道用の信号や交叉する方の信号も見ながら、交差点で無理なく止ります。
・クルマは急に曲がれない。
  →速度をグンと落として、滑るかも、と予測運転をする必要があります。
・サイドブレーキを引いたままだと、凍って戻らなくなることがあります。
  →停止後、ATならギアをPに、MTなら1かバックに。
・ワイパーは上げておかないとフロントガラスに凍って貼り付くので要注意。
・1本除雪用のブラシみたいな道具をクルマに積んでおくと便利。
・運転用の手袋があると、冷たいハンドルやミッションを操作するとき好都合。
・白っぽいクルマは、雪道では見えにくいから注意。
・自分の後ろに急ぎのクルマが続いたら、すぐに前を譲って先行させる。
だいたいそんなことに気を付けながら運転をすれば、交通量の少ない美瑛でしら、危険な目に逢わずにクルマの運転は出来るんじゃないでしょうか。
慣れてくると、雪道で運転するコツみたいなものがわかって来ます。例えば上り坂を行く場合、アクセルを踏み過ぎてもタイヤが空回りするだけであんまり前に進みません。空回りする寸前の、ちょうど駆動する限界のところと空回りの中間くらい、これが一番効率よく動くポイントになると思います。
もうひとつ、吹雪の時と薄曇りの日中はものすごく運転が難しいです。吹雪の時は前が見えなくなってしまうからですが、曇天の時は、雪に陰影がなくなって、道がどこにあるのかがさっぱり見えなくなってしまうからです。

最後によく言われていることですが、春先と晩秋の季節の変わり目。こういう時に思わぬ凍結路面でスリップすることが多いと聞きます。ずっと北海道に暮らしている人でさえ、もう雪はないなーと少し速度を上げて走っていたところに、曲り道が日陰で予想外の凍った道に遭遇することがあるみたいです。凍った道は、雪道よりも滑りやすいので、知らない道を走る時にはいつもよりちょっぴり慎重に・・・。

なんだか冬のドライヴをする気がなくなってきてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、そう悲観されずに思い切ってハンドルを握ってみてください。幸い僕も、こちらで事故にあわずに5回目の冬を満喫中です。真冬の道は予測運転、滑るかも、信号が間もなく黄色に変わるかも、買い物した後雪がフロントガラスに積もっているかも・・・。いくつかのことを予想して、心構えをしておけば美瑛の街中はおおむね大丈夫です。

旭川や札幌の都会編は、いずれまた書いてみます。ただ、美瑛ほど容易ではありません。正直僕も、真冬の都会はあんまり運転したくないんですよね・・・。


似てると思うなぁ、この2台。

2011-12-29 01:23:04 | クルマ
似て非なるもの・・・、とはよく言ったものだなぁと感心しますけれども、この2台のクルマってよーく似ていると思えてなりません・・・。一方は(上の方ですね)新型なったスバルのインプレッサで、もう一方(ってことは下です)はこれまたデビュー寸前のBMW320です。
どちらも僕が好きなクルマで、ぱっと見ると似てはいますが、スバルは水平対向エンジンを積んで4輪駆動で動かしますし、BMWは直列4気筒のエンジンを積んで、今では少数派となった後輪駆動のクルマです。これはどっちが良いかということは簡単には決められませんし、僕がそのことを語れるほどクルマのメカニズムに精通しているわけでもないのですが、2台の新型車は、まったく別の成り立ちで出来ているのは間違いありません。

トータルとしてのクルマの持つ雰囲気は、確かにそれぞれスバルらしさ・BMWらしさが上手にカタチになっていると個人的には思いますが、ヘッドライトの形状や、サイドのガラス・ウィンドウの形状、さらにはドア・ミラー、そして車全体の寸法まで、あちこちの部分・部分は、とても似たパーツで出来ているんだなと思いました。
もちろん、双方がそれぞれを模倣しようとした可能性は皆無なのでしょう。そもそもほぼ同時期にリリースなるクルマの形を一緒にしようたって、何年もかかってデザインされるクルマではちょっと不可能だと思います。過去のクルマのイメージを取り入れることは出来るのでしょうけれども・・・。

ここのところ僕自身がそろそろ愛車のことを考えないといけない時期に来ていて、気になるクルマの新型車の情報が入ると、つい目が向いてしまうんですよね。もっともこの2台のクルマ、ちょっと手が出せそうにないんですけど、どっちも良いなぁーと憧れています・・・。