当館のダイニング(一部客室も)のテーブルは、無垢の木を使っています。ナラやクリ、トチやセンなどの、木目の美しい広葉樹の1枚板です。今年の5月にいらしたお客様が、その板に関心を持たれたのはお泊りいただいた翌日の朝食の時だったと思います。
そのご家族の皆様とはあれこれと家具や木材に関するお話をさせていただきましたが、この秋ご自宅の新築に際して、1枚板のテーブルに興味があると申し出をお受けしました。何かにつけて「申し出」には弱い僕です。が・・・、実は無垢の木の板は、手入れが少々面倒です。あまり手をかけずに放置してしまうと、間違いなく反って来るのです。木材の反りについて書き出すと果てしなくなりますので省略しますが、とにかくそのリスクのことをお話ししましたところ、それでも手に入れて大切にお手入れをして行きたい、と言われました。
そうなったら俄然お節介病に火がついてしまった僕は、以前ビジネスでしのぎを削った(つまり、切磋琢磨させていただいた素晴らしいビジネスパートナーだった)取引先に連絡を入れました。もちろん当館の板も、そこから仕入れたものです。
希望のサイズと納期を伝えると、「時間いただいて、いいものを挽いてみましょう」と・・・。ところが待てど暮らせど返事がありません。お客様には2~3か月くらいお待ちいただくこともあります。急いだって良い板が出て来るわけではないので、待つこともいい板を手に入れるための条件の1つです、とお伝えしました。それでもご新築の日はだんだん近づいてきます。さすがに僕も「おーい、まだですかー?」と急かしてみてから1週間、出て来ました、候補の板が数枚。
お客様に画像をお送りしたところ、ご家族で意見が分かれたそうですが、最終的にはご主人がお選びになったケヤキに決定。僕も持っているささやかな知識と一緒に、板が到着するときまでに用意していただきたいモノと、到着後にすぐ塗装して欲しい旨を連絡しました。
板が到着した(はずの)日から2週間ほどたった日に、美しいケヤキの板のお写真と、そのご感想がメールで届きました。曰く
「オイルの塗装はちょっぴり???でしたが、塗った瞬間から色が変わり、とても美しく仕上がりました。一緒に手伝った子供たちも、それまでと違って食べこぼしをすごく気にするようになったんです」と。押し付け大好きの僕にとって、これ以上ない嬉しい便りでした。
きっと無垢板の塗装は、疑問と不安でいっぱいだった事と思います。でも、いただいた写真を見て、あー上手く仕上げられたな、と確信しました。「木」の好きな人にこうして大切に扱っていただくことが出来てうれしい限りです!
ウチのダイニングにもうちょっとスペースがあったら、僕ももう1枚欲しいな!
そのご家族の皆様とはあれこれと家具や木材に関するお話をさせていただきましたが、この秋ご自宅の新築に際して、1枚板のテーブルに興味があると申し出をお受けしました。何かにつけて「申し出」には弱い僕です。が・・・、実は無垢の木の板は、手入れが少々面倒です。あまり手をかけずに放置してしまうと、間違いなく反って来るのです。木材の反りについて書き出すと果てしなくなりますので省略しますが、とにかくそのリスクのことをお話ししましたところ、それでも手に入れて大切にお手入れをして行きたい、と言われました。

希望のサイズと納期を伝えると、「時間いただいて、いいものを挽いてみましょう」と・・・。ところが待てど暮らせど返事がありません。お客様には2~3か月くらいお待ちいただくこともあります。急いだって良い板が出て来るわけではないので、待つこともいい板を手に入れるための条件の1つです、とお伝えしました。それでもご新築の日はだんだん近づいてきます。さすがに僕も「おーい、まだですかー?」と急かしてみてから1週間、出て来ました、候補の板が数枚。
お客様に画像をお送りしたところ、ご家族で意見が分かれたそうですが、最終的にはご主人がお選びになったケヤキに決定。僕も持っているささやかな知識と一緒に、板が到着するときまでに用意していただきたいモノと、到着後にすぐ塗装して欲しい旨を連絡しました。

「オイルの塗装はちょっぴり???でしたが、塗った瞬間から色が変わり、とても美しく仕上がりました。一緒に手伝った子供たちも、それまでと違って食べこぼしをすごく気にするようになったんです」と。押し付け大好きの僕にとって、これ以上ない嬉しい便りでした。
きっと無垢板の塗装は、疑問と不安でいっぱいだった事と思います。でも、いただいた写真を見て、あー上手く仕上げられたな、と確信しました。「木」の好きな人にこうして大切に扱っていただくことが出来てうれしい限りです!
ウチのダイニングにもうちょっとスペースがあったら、僕ももう1枚欲しいな!