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美瑛の「四季」

北海道フードマイスターの宿主が綴る「今日もない物ねだり」

ちょこ旅、その終わりに。

2011-11-13 06:48:24 | ニュース
先月、美瑛の有志で活動した「ちょこ旅」の活動を終えた旨のご報告を、こちらの記事でいたしました。また、「ちょこ旅」の細かい内容のご報告はこちらのサイトに記載させていただいております。

そのちょこ旅のエンディングを飾るべく、石巻市避難所(渡波小学校)のリーダーとサブ・リーダーを美瑛にお招きして、交流を深める企画をちょこ旅の実行委員メンバーが主軸になって開催いたしました。避難所の関係者の方々は、時間に忙殺されながら10月11日の閉所以降の後片付けに奔走していらっしゃいましたが、お時間の都合をつけていただいて、はるばる美瑛にいらしていただいたのです。

相変わらずの潔癖代表POKROK谷尾さんが、「会費はご自分持ちで」に賛同して集まった、ちょこ旅主メンバーの面々と、避難所渡波小学校のリーダー(現在は仮設住宅にお住まい)、そしてサブリーダー(現在は1階すべてが浸水したご自宅を手直しされてお住まい)。あれこれお伺いするお話に、目じりが熱くなることあり、唖然と口を開くことありの繰り返しで、夜中3時半までお話は尽きず・・・。被災してから3週間くらいは手を洗ったことがなかった、と聞いて「いくらなんでも、どうして?」と尋ねた答えは「だって水がなかったんですよ。飲む分だけでぎりぎり」と。

厳しい、極限の環境下で、「できることは自分でやる」、「すべて(物、情報、環境)は、何が何でも公平に(公平が守れないなら物資も渡さない)」を貫き通したおふたりは、何もかもを淡々と語りました。それはとりもなおさず、憎まれ役・嫌われ役に徹し続けた半年間の報われない時間の記憶だったはずなのに、それを口にするおふたりのなんとすがすがしいことでしょう。
果てなく来てくださるボランティアの方々の、その質に対する大いなる疑問・・・。被災地の現場の悲惨ささがし、不幸せ探しに嗅ぎまわるマスコミ。ただでさえ持ちこたえられない心の支えを、容赦なく踏みにじっていく数々の出来事。それでも!とリーダー役の彼女の口から「避難しているみんなからも、日本中の心ある方々の多岐にわたる応援からも、助けて助けていただいてやっとできた」と出てくる言葉。おまけに「可能な範囲で、小さな楽しみを見つけて生きてきた」とも。
ある面非情なリーダーのやり方に「オメエー、よくそこまで出来るなと、俺は感心した。俺出来ねーから!」とフォロー役に回るサブリーダーが、いつしかさらなる憎まれ役になっていたり・・・。

3・11から8か月が流れ、当然のことながら今回の出来事への思いは少なからず薄れていき、反省や後悔や、そしてこれからの備えに寄せる気持ちも風化していくのはやむを得ないことでしょう。それでも、僕たちちょこ旅メンバーは、定期的にこの惨事のことを胸に刻む努力を続けて、それぞれにできる支援を考えていきたいと思わずにはいられません。
そしてわが身を呈して避難所のために7か月間をひと時も休むことなく駆け回ったこのおふたりのことを、忘れることはできません。渡波小学校避難所リーダー、山田さん。サブ・リーダー高橋さん。本当にお疲れ様でした。

価格はどうして決まるんだろう?

2011-11-11 02:42:45 | ニュース
しばらく前から(いつからは正確には知らないんですが)、航空会社のスカイマークが、成田から僕の住む美瑛の最寄りの空港、旭川までを最安価格980円で運航しています。もちろん早い人順で、10席のみが割り振られ、続いて3,800円、5,800円、7,800円、9,800円と続いて、一番高い通常運賃は13,800円です。
ちなみに同社の中部→千歳の価格は5,800円から始まり、9,800円、10,800円、12,800円、14,000円と言う設定です。これがより近い羽田→千歳になると、もっと高い価格設定で運航されています。成田から旭川まで980円(3,800円も)は、いくらなんでも破格で、僕のような飛行機のフライトに必要な価格のことを詳しく知らない立場から考えても、これで採算ベースに乗るとは想像できません(もちろん何人乗っていくらなら、ということもわかりませんけれども)。

ちょっとPRをしてこんなに安価に来ていただけるんですから、どうぞ北海道&美瑛にいらしてください!と言いたいところではありますが、この価格って何か絡繰りを感じてしまいます(こういうナナメから見る姿勢ってよくありませんよね。そうは思うんですがどうしても諸手を挙げて賛成していない自分がいます)。昨日・一昨日あたりから、ANA(全日本空輸)の子会社ピーチ航空が、格安航空会社として1号機をエアバスから納品を受け、試験フライトを行っているニュースが流れています。
そもそも飛行機のチケットって、どのくらいが適正なんでしょうか?そこには満席率とか燃料の価格とか、さらには機内サービスの程度など、○○円とは断定できない要素があるのは事実でしょう。そうは言っても、成田から旭川に飛ぶチケットの価格が980円から13,800円まで何段階もあるのは、ちょっと不思議に感じます。さらにはJAL(日本航空)、ANAなどの既存航空会社とスカイマークとの差も、大きな開きがあります。

恐らく(と、いつもの空想で申し訳ないのですが)、価格の設定には戦略的な部分が加味されているのでしょう。それも大きく。しかし最終的には採算ベースに乗るかどうかの判断が必要になるので、こういった思い切った価格の設定は早晩見直しがされることと思います。当面成田から旭川の直行便がある、しかもかなり安い価格設定だということを浸透させるのが目的なのかもしれませんが、一部の情報通やうまくこういう設定を利用できる人は限られますし、ある程度定着したところでおもむろに値段改訂というのもちょっと残念な気がします。もともとスカイマークの価格は低く抑えられていて、一番高価な通常運賃でさえ、がんばっていらっしゃるとは思います。できればあまり価格の幅をたくさん設定せずに、そしていつでもあんまり大差ない値段がいいように感じる僕は、保守的なのでしょうか?同じ商品(サービス)の価格が10倍以上も開いて提供されることに、違和感を覚えてしまいました。

でも、もし僕がこの便を利用する機会があったら、980円を手に入れようとしますけどね・・・(お粗末でしたー)。

落合監督の退任って?

2011-11-07 06:26:07 | ニュース
中日ドラゴンズがセントラルリーグの覇者となり、昨年に続いてプロ野球日本シリーズへの出場権を得たことを各紙が報じています。しかし、立役者でもある中日ドラゴンズの落合博満監督は、今季限りの退任が決まっています。任期の満了をもって監督の座を降りるとはいうものの、戦績からすればあり得ないような監督交代劇ではないでしょうか?

落合監督の退任は、ある面とてもシンプルな理由によるもののようです。落合監督は持てる限りのリソース(結局は時間と言うことになるのでしょう)を、試合に勝つことに使い切ってしまいます。
そのためにどういうことが起きたかと言うと
1.    戦績は優秀で、過去ドラゴンズの成し得なかった記録を数々樹立。
2.    しかし観客動員数は漸減し、球団は赤字経営に。
という非常に相反する二つのことが現実になってしまいました。プロ野球ですから、球団経営の赤字は、絶対にあってはならないことです。とは言うものの、球団の監督に、試合に勝つこと以外に経営の向上のために何らかの働きを求めるというのは納得できない気がします。それは、別の部署の仕事ではないのでしょうか・・・?

さて、どうして試合に勝って成績優秀なのに、経営が芳しくないのでしょうか?産経ニュースにこんな記事が載っています。

2011/10/19 産経ニュースより

落合監督は「勝つことが一番のファンサービス」と公言。シーズン中、政財界や有力スポンサーとの会合や宴席に出席することは皆無に近い。その一貫した態度は、ある意味で称賛されるべきだが、地元からは「冷たい」「愛想がない」という不満が高まったのも事実だった。
ここ数年、来季への準備を進める夏過ぎになると、球団側には「落合監督が続投するなら、ナゴヤドームの年間予約席を買わない」という声が届いたという。不人気ぶりは、観客動員数に如実に表れている。落合政権下では2008年、主催の1試合平均で約3万3720人集めたが、これをピークに減少し、今季は連覇にもかかわらず、ついに3万人を切った。


全然野球とはかけ離れた自動車レースのF1でも、ある面似たような現実があります。F1のマシン開発やチーム運営に莫大な資金が必要なF1では、F1マシンをドライヴするレーサーひとりひとりに、どれだけ多くのスポンサーを持っているかが問われてしまうのです。その上で、レースに勝てるかどうかが問われるわけですが、スポンサーを獲得できていない選手は、チーム入りしてマシンをテストドライヴする機会さえ滅多にめぐって来ません。
運転にはもちろん長けていて、スポンサー獲得にも秀でたドライヴァー。そんな選手像が自動車レースの世界ではドライヴァーに求められています。

スポーツを、楽しむ・気持ちの支えにする・生き甲斐にする、という視点から、こういうのってどうなんでしょう?たとえば球団の監督に、企業や組織・団体から、球団への資金提供と引き換えに特別なサービスを要求することと、スポーツそのものを楽しむということと・・・?
あくまでもプロですから、経営そのものが成り立たないと立ち行きません。けれども、試合そっちのけで有力企業へのサービスばかりでは、これもいただけないということでしょう。結局「しかるべき対応をして、うまくバランスを取る」ことが大切なのかもしれませんが、落合監督の全面的な「試合最優先主義」は、傍から見ていてすがすがしくさえあるのです。

諸事情・・・そう言ってしまえば十把一絡げにすべてそうなりますが、それさえ超越して試合に勝つことに徹し、選手や球団のことを語らない落合監督に、思わず声援を送りたくなってしまいました。


旅の終わりに(日本に戻って)。

2011-11-07 04:28:46 | ニュース
さぁ、楽しかった4日間のカナダ、アルモンテの滞在もお終い。今度は自分たちだけで北海道美瑛町に向けて帰ります。4千人の小さな町から1万人の小さな町へ。
アルモンテからはオタワまで1時間ちょっと車で移動し、1時間20分のフライトでトロントへ。そして14時間で成田へ。そして1時間20分で旭川空港です。待ち時間やらを入れるとちょうど1日がかりの旅ですね(実際には羽田で1泊せざるを得ず、さらに長い旅になりました)。

旅を終えた後に・・・
日本に戻って、成田到着が遅かったので羽田で1泊しました。ごく普通のビジネスっぽいホテルです。何もかもが綺麗なお部屋は、合理的で快適そのもの。B&Bとビジネスホテルの比較自体に無理があるのは当然ですが、例えばトイレ1つでも、ウォシュレット完備の便利なものが、カナダでは便座の暖房機能さえない、しかも平べったい板状のものでした。どちらが快適かと言えば、それは日本のホテルに軍配です。しかしながら、カナダのB&Bにはそれを補って余りある居心地の良さはありました。トイレに貼られたイラストやら風景画。そして手を拭くタオルの手作り感や、コップの下にひかれたつくりの良いキルト。ハンドメイドの暖かさで、便利さをいくらでも埋め合わせることができるんですね。

もうひとつは、今度は日本の方が素晴らしいと思ったこと。帰りのトロントの空港で、軽くお昼を食べようと、あれこれ少ない選択肢の中から選んだのが、お寿司のパックです。もう、ファストフードのハンバーグやピザやベーグルやらには食指が動きませんでした。パックのお寿司を食べながら、KIKKOMANのお醤油の美味しさを満喫。サーモンも期待以上に美味しかった。シャリは書くまでもありませんけどね・・・。
羽田に戻ってからは、ホテルから晩御飯を求めてうろうろ歩き、穴守稲荷付近の「ゆたか」という天婦羅屋さんの暖簾をくぐりました。壁に貼られた100枚にも及ぼうかという著名人の色紙に少し圧倒されましたが、いただいたアナゴの天婦羅はじめ、かき揚げややっこ豆腐の美味しかったこと。お酒を少しいただいて、ふたりで5千円。うーん、やっぱり日本の食のレベルって桁外れに高いんじゃないでしょうか。

もう10年も前のこと、仕事で受けさせられた研修中に聞いたお話しで、日本人は海外赴任を命ぜられた時の第一声が「いつ帰国できますか?」だそうです。でも、海外ではどこでもそんなことを聞く人は少なくて「現地での自分の役職は何か、報酬はいくらで、住まいの大きさはどうか、秘書はいるのか・・・」などの待遇面。我々もこうならないといけない!というようなことを聞きました。
そうだそうだ!と納得した僕ですが、羽田の「ゆたか」さんで天婦羅をいただきながら、これだけ美味しいものに囲まれた日本に帰って来たい気持ちもわかるよなーと、妙に納得してしまいました。

11月3日、無事美瑛に到着。長々と、カナダ紀行を書いて来ましたがこれにてネタ切れ(充分?)。明日からは、また美瑛のことを紹介していきます。

カナダへ(とにかく居心地のいいB&B)。

2011-11-07 03:57:25 | ニュース
今回のカナダツアーの最後に、4日間お世話になったB&Bのセルティック・レスト(Celtic Rest B&B)さんについて記しておこうと思います。何しろ僕らとは同業者でもありますから、いろいろ感じてしまうことは少なからずあったのです。ちなみに、サイトはこちらです。

オーナー夫妻(マイク&ミリー)は、おふたりとももと教師だったそうです。ご主人の定年に呼応して、奥様も早期退職して年金支給を諦め、アルモンテにやって来ました。ちょうど2000年にいらしたそうですから、今年で11年。B&Bの開業が2009年の初め頃、ってことはオープンして2年半です。
その開業2年半と言うのがどうしても信じられなくて・・・。というのもオープンして4年半になる僕たちよりも、ずっと板についている気がしてなりません。年齢(60台半ば)から来る印象もあると思いますが、もう10年以上続けていらしたような安心感・熟達感が、居心地のいい雰囲気を醸していました。そのCozyな、とでも表現したくなる宿の雰囲気は、無理も背伸びもしないけれども、丁寧なおもてなしの心遣い(ホスピタリティ)に支えれれているものだと感じました。

翻って自分を見てみるに(なるべく客観的に)、まったく同様の心構えを持ってお客様に接しているのです(ホントですよ!)。つまり、自分らしさをはみ出さない範囲で(見栄とかを張らない、等身大で)出来る限りのおもてなしに心がける、ということでもあります。一方のセルティック・レストのオーナーは、そこからさらに、自分たちも楽しんでしまうという、僕にしてみたら芸当ともいえる技が繰り出されます。
たとえばお2人ご自慢の4人の息子さんのアルバムを持ち出されたり、今年と昨年に行かれた旅先での出来事の紹介や、家を建てた時の苦労話なんかをされながら、ご自身がご自身(あるいはご家族)のことを茶化して笑ってしまったり・・・。そこから派生して、宿のこと、お住まいの家のこと、アルモンテの街のこと、お料理のことが、楽しく語られます。これってまさに僕が考えている展開そのもののような気がしました。でも、僕にはミリー夫人のように、あるいはマイクご主人のようにはできません。ちょっと押し付けがましいよなぁとか、もう少し静かな雰囲気で時間を過ごしたいかもなぁーとか、まぁそういうあれこれを考えてしまうので、積極果敢(?)にご質問されるような場合を除けば、どうしても通り一遍の会話でお終いです。
でも、僕らがセルティック・レストさんにいる時には、お話しが楽しいのでいつまでもダイニングにいる(逆には、話疲れたら部屋に戻ればいいや)という感じでした。もし、当館「四季」のお客様にも僕が感じたようなことが当てはまるのでしたら、もっともっと押し付けがましくてもいいのかもなぁと思ってしまいました(いくらなんでもそれは行き過ぎ?)。

続きはお食事。B&Bですから、晩御飯はなくて、朝だけが供されました。朝ごはんは、1プレートでパンと卵料理とか、ベーコンやソーセージなどをシンプルに用意されます。あとはフルーツとコーヒー(または紅茶)。
何か、ちょっと少な目ですが、ゆっくりとコーヒーをお代わりしながら食べると、これで充分かなぁと感じてしまいました。やっぱりご夫妻のホスピタリティー溢れるトークが、もう一皿分の価値があるんですよね。美瑛で「朝も気合入れて行きますよー!」とあれこれ作っちゃうウチとは、向いてる方向が少し違うのかもしれません。僕も、一皿分に値する楽しいトークが出来るようにならないといけないなぁー!
晩御飯が無いのは、うーん、やっぱり物足りなかった。宿で晩御飯を楽しめて、もしかしたら少しワインもいただけて、お腹いっぱいになったらお部屋でごろりとしたい・・・。でも、きっと、夜はプライベートな時間を大切にしていらっしゃるような気がしました。ご夫妻はとっても仲睦まじくって・・・、そのアツアツぶりが、これまたスマート。ラブ・ロマンスの映画を見ていて(久しくない気がしますが)、ハッピーエンドになって欲しいと思っていたらそうなった時の安心感・充足感にも似たそんな雰囲気。

ご夫妻の、お互いがお互いを慈しむその振る舞いに、正直「素敵だ!」と胸の中で言ってしまいました。ちなみに写真の右上がご主人のマイク、右下がミリー夫人。カッコいいおふたり。見た目となると真似できませんが、おふたりから発せられる優しいオーラを僕たちもほんの少しでいいから感じていただけるようにならないといけないなぁーと!
このあたりは人生そのものとの向き合い方に大きく左右されることでしょう。普段からおふたりはお互いに感謝する気持ちを忘れないんだなぁと思うと、ハードルの高さを思わずにはいられませんでした(汗、汗!)。