猛烈な暑さ「猛暑」は過ぎ、まだ暑さは残るものの、数日前から朝・夕が「秋」を感じます。田んぼの稻穂は黄色が濃くなり、もうすぐ「あいちのかおり」の刈り取りが始まります。
秋の花と言えば「キバナコスモス」。原産地はメキシコからヨーロッパに渡り、日本へは大正時代に輸入されたようで、黄色かオレンジ色の花を咲かせ、背丈は30~90センチほどで花の期間は長く、今が最盛期です。
コスモスはギリシャ語で「美しさ」という意味だそうで、キバナコスモスの花言葉は「野生的な美しさ」とか、乾燥や夏の暑さでも咲き誇り、野性的なイメージがある美しい花です。
さわやかなキバナコスモスとは対照的に、秋に咲く花と言えば彼岸花で、曼珠沙華(マンジュシャゲ)とも呼ばれ、墓の周りやあぜ道によく咲いています。赤が鮮やかであればあるほど、妖しさや寂しさが際立ってくる花で、昔は忌み嫌う人が多かったのも、花・茎・根が全てリコリンという有毒で、誤って食べた場合は、中枢神経のマヒを起こして死にいたることもあるようです。
田んぼのアゼには、野ネズミに穴を掘られないよう彼岸花の球根が植えてあり、一直線に伸びた細い茎のてっぺんに、何とも不釣り合いの大きな赤い花を咲かせます。