8月頃の旧盆の期間中に行われる、波照間島の祭り「ムシャーマ」。
「豊年祈願」と「祖先供養」がテーマとされるこの祭りが行われる期間には、島外で暮らしている波照間島の出身者や親戚の人々が、一挙に島に集合します。
さらには、最近の八重山ブームもあって観光客もかなり多く、この日の島は一年中で一番の大賑わい。
前日の船のチケットでさえ、入手するのに一苦労しました。
一番上の写真の「ミルク」(弥勒)様を先頭に、様々な衣装を身にまとった島民の仮装行列が集落を練り歩きます。
伝統的な八重山や琉球の衣装を着た人から、ユーモアを狙ったとしか思えないような不思議な格好の人まで様々。
衣装だけでなく、三線、棒術、獅子舞、太鼓、笛…と、披露する技能も様々。
ベビーカーの赤ちゃん、それを押す若いお母さん、体操着で太鼓をたたく小中学生、農作業着をベースに仮装した青年、海や畑で鍛えた力強い肉体のおとうさん、ちょっとはにかみながら仮装しているお母さん、三線名人のおじい、しなやかな手つきで踊るおばあ…。
老若男女問わず、参加している人たちすべて、素敵な笑顔でした。
本当はお見せしたい写真がたくさんあるのですが、個人の顔がはっきり写った写真を無断で公開することははばかられるので、一部しかお見せできず残念です。
私が波照間島に興味を持った10年以上前から、ムシャーマを一度見てみたいと思っていたのですが、その夢が昨年の夏に叶いました。
とはいっても、意図したわけでなく、たまたま行ける日程が、ちょうどムシャーマの時だったので、もしかしたら島の神様が招待してくれたのかも…なんて、都合のいい解釈をしております。(笑)
次回、ムシャーマの時に島に行ける機会がまたあったら、それぞれの仮装が、祭りにおいて何を意味するのかを予習してから行列を見ると、さらに楽しめると思いました。