相変わらず前髪がジャマくさいが、髪を切るのは週末と決めたので土曜までは何とかガマン。と言っても、傍目には「そんなに言うほど伸びてないじゃん」って感じなんだろうけど。
ただ、こういうのは一度気になりだすとなかなか収まってくれないもので、ついにはカミさんの髪留めを借り、ただ今ヒタイ全開状態でこの記事を書いている。ん、かなり快適かも。ただ、映ヅラは我ながらかなり間抜けで、shiba家ではまずまずウケたのだが、これでも一応社会人の端くれ、爪の先 (と言いつつ実は深爪するタイプ) ほどながら諸々の立場もあり、その笑いを皆さまと共有することができません。断腸の思い。ぐうぅ。
ま、それはともかく。
気に入った本は繰り返し読むことが多いのだけど、久々に塩野七生の「緋色のヴェネツィア」を読み返しております。これと並んで「銀色のフィレンツェ」、「黄金のローマ」があって、三部作構成になっていますが、わたしはこのヴェネツィアものが一番好きです。
内容はミステリー、恋愛、西洋史、国際関係学、と色々な要素が入り交じってて、三度目(たしか)の再読でも飽きません。メインの舞台になるのはヴェネツィアとイスタンブール、どちらも自分が行ったことがあるせいで、情景描写をよりリアルに感じてしまうということもあるのですが。
例えばイスタンブールに今もある食料品のバザール、ここは旅行でしばらく滞在してた大昔に、自炊の食料調達でよく行ったんだけど、
(引用)胡椒をはじめとする香味料をあつかうバザールは...(中略)ビザンチン帝国時代にヴェネツィア商人の商いの本拠であったので、通称「ヴェネツィア人のバザール」と呼ばれている。トルコ時代になってもこの呼び名は受けつがれ、二十世紀の現代になってようやく、「エジプト人のバザール」と呼び名が変わった。(引用ここまで)
と、こんなふうに書かれていると、おおぉ、あのエジプシャンバザールがねえ...などと、やや遠めの目になって思ってしまうのです。ま、かなりジコマン入ってるんですけどね。
でも、いずれにしても、これは、うん、オススメな一冊だと思います。