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シア式ドロップス

方向性の無い超マイペースブログ。 缶ドロップみたいに色々なフレーバーをお楽しみくださいませ。

ごきんじょ冒険隊

2009-11-08 11:00:00 | 漫画閲覧室
須藤 真澄・著/ごきんじょ冒険隊 (竹書房 絶版)

なんか…、前回とタイトルがカブってる感が…
狙っていたわけじゃないのよ。

内気な女の子の“まな”ちゃんが、不思議な回覧板に誘われてご近所の冒険に出る。ほのぼのファンタジー。

ほのぼのと言いつつも、
ますび先生独特の武骨な(性格)キャラクターが多く、
(やわらちゃん一家とかね)
良い感じにストーリーにアクセントがあります。
単なる可愛い漫画とはちゃうで~

「ガキは嫌いだ」と言っていたパンクなあんちゃんを助けて、
そのあんちゃんが不思議な回覧板に描かれてる手で、まな達の頭を撫でる場面はますび先生らしいな~。


さて、この漫画はゲーム化されてますのですよ
雑誌連載と同時進行でゲーム制作し、単行本発売とほぼ同時にゲームも発売。
どちらが先にありきではなく、めずらしいケースですね…。

ゲームの方は、神様に「ごきんじょの平和を守れ」と命じられ、
いじめっ子やわるものと戦い、平和を守っていく…。
というような感じ。(幼稚園児に命ずるか~
漫画とは世界観が違ってますですよ。
ゲームにしか登場しないキャラクターもいますですよ。
(まなちゃんのお兄ちゃんとか、ロレンスくんとか)

ジャンルはRPGなのですが、単なるRPGではなく、育成するRPG。
月~土は幼稚園で育成して、日曜日に冒険(RPG)する。
戦って強くなるわけじゃないんです。
幼稚園でおゆうぎや工作などをして、強くなったり賢くしたり…。
育成次第で発生するイベントが異なったりします。

バランス良く育成したつもりでも、イベントの取りこぼしが1つ2つあるので、
(エンディングで判明する)
ゆる~い世界観の反面、かな~~り難しいかも?!

回復アイテムに『刺身』があるのは、ますびワールド


ゲームも伝説的だが、
漫画の方も今、レア値がついている様子…。
(マニア向けな漫画から、「ゆず」で一般向けな感じになってきた転換期の作品)
古本屋さんで見つけたら、即買いですよ!

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ご近所の博物誌

2009-11-01 11:00:00 | 漫画閲覧室
わかつき めぐみ・著/ご近所の博物誌 (白泉社文庫 「言の葉遊学・ご近所の博物誌」に収録)

架空の世界の田舎を舞台に、
都から来た博物学者と、助手にさせられた村の悪ガキの、
研究の日々を綴った物語。
(作品中に出てくる植物等は実存しないですからね~)

これを読むと、なぜだか秋を感じます。
秋だけじゃなく、他の季節も描いてあるのですが
春よりも、草花がいとおしく感じる季節って、今時期だと思うのです。

それと、キノコなんかを食べていて時々思う、
「初めにこれ喰ったヤツ、スゲー!」
にも似た感じ…
……意味不明…
…まぁ、自分の中にある探求心がうずく。そんな感じ

読むとココロがほっこりする漫画です


本当の名を知らぬ草花でも、通称が土地や人々に根付いていて、
それらが伝承されていく…。
デジタル化している現代でも、そういった教えは続いている。
時代がどれだけ進もうとも、人々の根底にあるのはアナログなんだな


文庫版には載っていないけれど、
単行本には載っているコラムに書いてある、
荒俣宏氏の本を読みたくって、古本屋や古書のサイトを捜しても発見出来ず…。
荒俣センセの本って、古本捜しても『帝都物語』しか出ない~

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鉄娘な3姉妹

2009-10-11 11:00:00 | 漫画閲覧室
松山 せいじ・著/鉄娘(てつこ)な3姉妹 (小学館 1集~以降続刊)

鉄道の日(14日)が近いのでね…
少女漫画中心気味な私としては、(青年漫画、結構読んでるハズなのだが…)
「ありえへん」萌え系な漫画
ちなみに5日が時刻表の日(記念日)。

母親の死で、離ればなれだった3姉妹が父親を捜すために鉄道の旅をする話。
“ロードムービー”ならぬ、“レールコミック”。

撮りテツの長女(○イオツ○イデー…)、
乗りテツの次女(ツンデレなゴスロリ)
模型テツの三女(10歳?には見えない…)
…とまぁ、個性の強い姉妹たち。

そんな3姉妹に負けないのが、もう一つの主役、“鉄道”。
描写が素晴らしいです
雑誌ではカラーだったページが、単行本になるとモノクロなのが残念だ~。

それほどテツに詳しくなくっても、大丈夫。
テツの楽しみ方を知るには良いかも
テツ入門な漫画ですね。

望遠レンズの異常なデカさとか、突っ込みどころ満載なのですが、
まぁ、それはご愛敬。

一巻では関東や西日本の鉄道が中心なので、
いつ東北の鉄道が出てくるのか楽しみ

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おたんこナース

2009-10-04 21:33:00 | 漫画閲覧室
佐々木 倫子・著/おたんこナース (小学館)
原案・取材 小林光恵

医者が主人公のドラマは多いのに、(今度スタートするドラマにも医療系アリ)
看護師で思いつくのは「ナースのお仕事」シリーズ(フジ系)ぐらい。
それは漫画でも同様で、看護師中心なのはこの漫画しか思いつかない
(他にもあるとは思いますが…)

(佐々木作品の特徴でもある)若干俺様で、無茶苦茶?な新米看護師が主人公。

緊迫した医療の現場を描写する作品ではなく、
看護師と医者、そして入院患者の人間模様。
白衣の天使以前に、彼らは人間なのだとつくづく思う

ドラマみたいに飾られた話ではなく、
(医者vs看護師っつう話はドラマで見ることはない)
笑ってしまう話が大半だけれど、
中にはホロリとする話もあります。
(本当の病名を告げられていない患者に、病名の探りを受ける話とか)

結構“モンスターペイシェント”な方々も出てきますね。
(連載当時には無かった言葉。ちなみに和製英語)
この作品には『そうなった背景』があるワケなのですが、
テレビで見るのは理不尽すぎる輩ですね
それをふまえると、
『患者としての在り方』を、(何故か)考えてしまう作品でもあります。


第1話が世界で一番痛い注射の話だけれど、
肩に注射されると、結構痛い!ですよ

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ごめんねダーリン

2009-09-27 11:00:00 | 漫画閲覧室
小椋 冬美/ごめんねダーリン (集英社 絶版)

先週に引き続き、サルベージしてみました
(昭和59年作)

夢を果たすため高校をやめて、憧れの小説家の家に押しかけ、
家政婦となった園子。
悪ガキの三男坊。潔癖性の長男。
そして超偏食の次男。といった、一癖二癖ありありの家庭で奮闘する。

ラブストーリーのジャンルですが、ホームドラマの方が正しいかも。

小2~3の頃に“りぼん”で連載されていて、
「大人っぽい漫画だなー」と当時は思っていたのですが、
(一応)大人になった今読んでも、大人っぽい漫画

だって、付き合っていた男に別れを告げられ、
「この顔… デッサンがくるうくらい思いっきりひっぱたいてみたい」
と言う女子高生はいない。と思う。
オトナ女子でもなかなかいないよ

極端な話の展開はなく、読んで疲れることはないです。
妙な漫画をドラマ化するよりかは、
こういった完成された話をドラマにしたほうがいいなぁ…

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美里ノート

2009-09-20 11:00:00 | 漫画閲覧室
三浦 浩子・著/美里(ビリー)ノート (小学館 絶版)

懐かし漫画をサルベージ…

訳あって一年留年した高校1年の本城美里(ほんじょう・みさと 通称ビリー)は、健全なロック少年(自称)。
クラスメートの空手少女・川森まことは、軽薄そうなビリーを軽蔑するも、次第に惹かれてしまう…。ちょい昔の少女漫画王道ストーリーやね。

昭和60年の『ちゃお』で1回の読み切りを経て、その後2年間連載されたのかな?
当時の少女漫画に出てくる(ヒロインが憧れる)男の子は、「硬派なスポーツ少年」がほとんどで、
ビリーみたいな、(一見)軟派でバンドをやっている男の子はいなかった。
その頃、ロックバンドはテレビに出ない時代だったので、
時代背景をふまえると、大胆な設定
それと、まことみたいなショートカットの女の子もめずらしい。(ヒロインはロングが主流の時代)

王道ストーリーと言いつつも、過程は王道外。
「あなたの子ども」と言われ、ビリーは赤ちゃんを押しつけられたり…。
(だけど赤ちゃんはビリーにとって、かけがえのない存在となる)
ビリーの祖父は大財閥総帥。彼が後継者になったら困る者が命を狙っていたり…。
…結構ヤ○ザ屋さんが絡んできます(苦笑)
アクション多いですね~。

軟派に思えるビリーだけど、男のこともちゃんと見ていて、義理堅い。
実は真面目でちゃんと考えているコ
友達にいたら良いな~と思えるタイプ。
(彼のネーミングはボン・ジョヴィから)

20年以上も前の作品ですが、今読んでも古さはあまり感じないです。

一押しキャラは、お祖父ちゃんの片腕の業田ちゃん
見た目は強面ですが、いいように遊ばれてます。

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うさしくん

2009-09-13 11:00:00 | 漫画閲覧室
南野 ましろ・著/うさしくん (新書館 全2巻)

背中に羽があるウサギの“うさし”くんと、おともだちが繰り広げる、
ほのぼのショート

「…抜歯後の痛みが酷くって、なーんにも考えられない
そんな感じな時に読むと、
(そんな時がしょっちゅうあってたまるか…)
かわいい絵と、かわいいテツガクに癒されます。

ただただかわいい!
それで充分!

…ホントに痛くて、他に何にも思い浮かばん…

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ダーリンの頭ン中 英語と語学

2009-09-06 21:43:05 | 漫画閲覧室
小栗左多里&トニー・ラズロ・著/ダーリンの頭ン中 英語と語学 (メディアファクトリー)

最近“日本人の知らない日本語”とか、漢字本とか、日本語再発見な本が売れてるようで…。
数年前も日本語ブームがありましたね。
…日本人が『日本語ブーム』って…

“ダーリンは外国人”でお馴染みのさおり&トニーが、
英語を中心とした語学のあれこれな疑問を紐解いたり、悩んだりしてます。
今もダ・ヴィンチで連載してる…ハズ。

英語についてが中心ですが、
日本語についてもあれこれ語ってます。
「と」はずるい。
漢字は効率がいい!
と力説する、語学オタクのトニーさんの着目点が素晴らしいです。

生まれも育ちも日本ならば、使う言葉の良いところも悪いところも気付かずに使い続けていくわけなのですが、
他の国の人に指摘されると、
「あ!なるほどね!!」と、納得させられる

あたりまえの言葉が、奥深いものに感じられる。

英語について知ろうとしたら、
思いがけずに日本語を知る本です。
トニーさんのコラムも面白い

…この本を読んでから、アパートの名前を気にするようになりました…。
結構、恥ずかしいネーミングが多いですね…
日本人って未だに横文字がハイソに思えるんですね…
う~~ん

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ドラえもん 誕生祭 2009

2009-08-30 11:00:00 | 漫画閲覧室
ドラえもんは2112年9月3日生まれです。
…っつうわけで(どういうワケよ)、勝手にドラえもん誕生祭します
(私にとって)インパクトある話について、ちょこっと語ってみますです。
基本、てんコミ収録もので。

てんとう虫コミックス7巻収録『ネズミとばくだん』
ドラえもんの初期ってブラックな話が多い感を受けるが、これはキョーレツ。
ドラえもんがどれだけネズミが嫌いか良く解る。

家に出たネズミを退治すべく、家の中でマシンガンをぶっ放したり
のび太には、戦車を吹き飛ばす威力のあるジャンボ・ガンを。
ママには一瞬で鉄筋ビルを煙にする熱線銃を渡したり…。
とにかく、ねずみの『ね』の字だけでも敏感に反応するほど嫌いなのだ。

挙げ句の果てに、「フヒーッ、ヒ、ヒ、ヒ、ヒ。」と言いながら、
地球はかいばくだんをポケットから出してしまう……。
これはヤバイ。いろんな意味でヤバイ(笑)。

……ドラえもんって、子守ロボットじゃぁ…
何で、そんな物騒な物を持っているのだろうか……?
6ページ(扉絵を除くと5ページ)の作品とは思えないぐらい、インパクトがある話。

てんとう虫コミックス2巻収録『地下鉄をつくっちゃえ』
毎日、満員電車に乗りながら会社に行くパパのために、
地下鉄をつくってあげようとする話。

「どこでもドアを使えばいいじゃん」と思ってしまうが、
この話が初めて出た時点では、まだどこでもドアが出てなかったと思われる。

この話、いい話なので、結構好きだったりする

のび太のパパの名前は“野比のび助”なのに、
この話は何故か“野比のび三”…
しかも36歳と判明している。…えぇーっ?!

奥深すぎるドラえもんの世界。
年齢を重ねた今、改めて読むと、新たな発見があるかも?!ですよ

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目のうろこ

2009-08-23 11:00:00 | 漫画閲覧室
小田 空・著/目のうろこ ~尻暗い観音ユーラシアひとり旅~ (集英社 絶版)

「空くんの手紙」を描いた著者が、
バックパッカーとしてユーラシア大陸を巡って体験したことなどを綴っているエッセイ本。
エッセイ漫画だけでなく、文章も載っているので、それなりに読みごたえのある1冊。

この本の中に、親知らずを抜く話と、
親知らずでピアスを作るという話がある。
“親知らずピアス”…この人だからこその発想
まだ虫歯になっていない親知らずで作った様子なので、アクセサリー向けだなぁ(笑)。


はっぴ着て海外旅行など、自分を貫いている生き様にも目から鱗だけれど
「歯の欠けた櫛」のエピソードは、鱗どころか感銘さえ受ける。

“もったいない”は日本の言葉だけれど、
その精神は日本には無く、海外にはある。
それは意識しているものではなくって、生活の中で当然のコト。
日本人って贅沢者だと、改めて思った

国の数だけ、文化があり、
人の数だけ、生活がある。

私は日本の外に飛び出したことはないけれど、
いつかは飛び出したいものである。
そして、目から鱗を出してみたいね

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