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シア式ドロップス

方向性の無い超マイペースブログ。 缶ドロップみたいに色々なフレーバーをお楽しみくださいませ。

ゴールデン・デイズ

2009-08-16 11:00:00 | 漫画閲覧室
高尾 滋・著/ゴールデン・デイズ (白泉社 全8巻)

“オトナファミ”っうう雑誌で、
大人買い一気読みっていうような特集で、この漫画がランク上位に入っていた。
男性読者が多いような雑誌なので、意外性があったな…

物語は、男子高校生の主人公・相馬光也が、祖父(相馬慶光)が自分と同じ年だった頃の大正時代にタイムトリップしてしまう。
容姿が祖父と似ているために、周囲には記憶喪失扱いされつつも、
光也は祖父の心残りを果たそうとする…。

タイムトリップにタブーとされる、
「時の変化」を駆使したミステリー要素のあるストーリーです。

歴史に残る、未来(現在)のことを知っていながらも、
肝心な個人的な時間の部分は知らないために、主人公は駆けめぐる。

ミステリー要素に限らず、
幼い頃に誘拐未遂に遭い、それ以降、異常な過保護ぶりの光也の母と、
それとは逆に、子どもを失ったショックで、精神を壊してしまう母親。
暴力を振るう父親に、暴力で押さえ込む…。等々…。
…痛いくらいまでの、人間模様も綴られています。

慶光の友人の春日仁は、その当時としては珍しいハーフ。(父・日本。母・イタリア)
“ちゅー”とかの若干のBL要素が含まれてるのですが、それは友情ってことで
(そういうビジョンでは見てないな~。私は)

関東大震災前の大正の風景とか、
当時の学生のなどの描写とかしっかりしているのでね、
モダンなモノが好きな方にもオススメしますですよ

しかし全8巻とは思えないくらいに、濃厚な漫画だな~
ラストが本当に良いのですよ

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藤子・F・不二雄大全集

2009-08-09 11:00:00 | 漫画閲覧室
藤子・F・不二雄大全集 (小学館)

先月より、ファン待望の『藤子・F・不二雄大全集』が刊行されました~
第1期・第1回配本は、ドラえもん、オバケのQ太郎、パーマン。
Qちゃんにまた会えたのも嬉しいが、
ドラえもんの単行本未収録作品が読めるのも嬉しい

ドラえもんは年度別に収録されていて、ドラえもんの歩みがわかる!
タケコプターは最初はヘリトンボと言っていたし、
ドラえもんの口調はちょっと乱暴。
のび太のパパとママは、のび太に激甘アマ。
ドラえもんは「イヌとネコのできそこないロボット」だったのね…
(初期は、まだ設定が定まっていなかったのね。後にネコ型ロボットと定着するんだけど)
名作“ドラえもんだらけ”は、かなり初期の作品だったんだな~。

“未来の国からはるばると”以外のドラえもん登場の話や、
“さようなら、ドラえもん”以外の最終回話も収録されてます!

ドラえもんの(本の)厚さがマジで5cmだった。
…辞書だろ(爆)。
読みごたえあるなぁ

ドラえもんは全20巻予定なので、本棚に入らねぇ~
…蔵書整理するべか…うぅむ…
ぴっかぴかコミック版は、甥っ子がもう少し大きくなったら譲ろうかと考えておりやす。

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もやしもん 8巻

2009-08-02 11:00:00 | 漫画閲覧室
石川 雅之・著/もやしもん (~8巻 以降続刊 講談社)

先日出た最新刊は、
みんな好きでしょビールのお話~
ビールッ!ビールッ!ビールッ!!
(by 木更津キャッツアイ)

お酒の中でも、日頃から飲んでいるものなので、
(…っつうても、普段は発泡酒だったり~
すごく興味深い内容だったし、
それに…もやしもんって、こんなに感動する漫画だったか?!
オクトーバーフェストの部分は圧巻!
とにかく見応えがある8巻だな~

今回、普段は飲んだくれな武藤のマジメな部分が出たけど、
本来の主人公である沢木の出番が…(菌たちも~)
でも、武藤の乗る馬を牽くシーンの台詞だけでも、ヤツが主人公なんだと思わせる。

川越で飲んだ地ビールがオクトーバーフェストに登場してました
銀河高原はこちらの酒屋さんでも見掛けますが、
宮城とか栃木とか、近県でもけっこう地ビールがあるんだなぁ…。

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青春鉄道

2009-07-26 11:00:00 | 漫画閲覧室
青春(あおはる)・著/青春鉄道(あおはるてつどう) (メディアファクトリー)

この漫画は、鉄道擬人化漫画です
(路線擬人化??かも)

登場するのは、山手線や京浜東北線、メトロ有楽町線、東武や西武の私鉄…etc…っと(上京して)お馴染みの路線。
それにJR高速鉄道(新幹線)の面々。
別に“テツ”じゃなくっても、
普段から乗っている路線だと、「あぁー、あるねぇ」と思う部分があるかと

地方に住んでいて、路線に馴染みが無くとも、
勢いのある台詞が笑いを誘います。
「JRはJrと書いて いつまでも子供の心を忘れない路線でありたい」
「こちらとて 日本の首都は所沢と聞いたわ!」
「そうやって ひとつひとつ 子供の夢が奪われていくんだね」
…西武はたわけたコト言うんだね…

登場する路線が限られてるのが残念
りんかい線が登場してるのに、京葉線が出てない…。ネタありそーなのにね。

続刊が出るとすれば、
“つばめ”の本気部分が出てくるんでしょうね~
JR九州の『スゴカ』については、早瀬かをるさんが山陽新幹線と同じ指摘を…
あ、勝手にリンクしてしまった!)

読んで気になった部分は、秋田新幹線は女性なんですよね?!ってトコ。(なんじゃ、そら)
でも、“僕”って言ってるしなぁ…

少し昔は同人誌で収まっていた、こういった擬人化モノが、
商業誌で出てくる…。
やっぱり時代は変わった…(遠い目)

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宅急リプトン

2009-07-19 11:01:26 | 漫画閲覧室
迎 夏生・著/宅急リプトン

迎先生の初期ファンタジー短編集。
角川で出てたのを、他社が再出版したのだけど、今じゃ新刊入手は困難か。

この時期に外出すると、花が咲いた合歓の木を見るので、
この短編集の「合歓の木物語」を思い出す。
緑が生い茂る庭を守るべく、
緑の物の怪と(かつての)少年が、地上げ屋に対抗する物語。
もののけっつうと、宮崎駿の世界を思わせるけれど、
これは高畑勲監督の「平成狸合戦ぽんぽこ」チックな内容かな?
(化かし合いじゃないけれど)

表題作の「宅急リプトン」は、
宅急便で働く少女と、珍獣狙いの密輸を働く悪党との、
一角獣を巡るドタバタコメディ。
悪党達は他の作品にも出てるのね(コミック版フォーチュン・クエスト)。
パロパロ狙えばいいのに…

「ハンティング・ガール」は、この短編集の中でも迎先生らしいかなー。
むちゃくちゃなオヤジなんかが出てくるとことか。

童話の一編を思わせるような「バイバイ青い鳥」とか、
短編とは思えないぐらい、話の一つひとつがしっかりしてます。
様々なファンタジーが揃ってるので、
ファンタジー好きはおさえておこう

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ペパミント・スパイ

2009-07-12 11:00:00 | 漫画閲覧室
佐々木 倫子・著/ペパミント・スパイ (白泉社)

アメリカCIAがラジオで職員(隊員?)の募集告知していた。
…というトピックを先日聞いた。
(以前、イギリスも大々的に告知していたなぁ)
スパイが大々的に募集告知…。
この漫画の始まりも、そんなふうに始まっている

とある国(当然ながら架空の国)が、『秘密部隊隊員募集』のポスターと、
スカウト活動で隊員を募ろうとしている。
スカウトのOut of 眼中だった主人公は、
スパイになりたい一心で、本職のスパイを追跡し、
スパイ養成学校に入り込む…。

スパイはコード・ネームで呼び合う…。
主人公は“ドナルド”。
…ドナルドの本名は明かされてないなぁ…。
ドナルドが実家に帰省する話があるのだけれど、
そこでも明らかにされてない。
うまい具合に作られてるなぁ

佐々木倫子先生独特のズレた空間と、
サスペンス(?)の融合
ちょっと「俺様」チックな感じの主人公も佐々木作品独特。
…なんかよくと読んでみると、校長すらスパイにむいていないような…

そういや、この夏の新ドラマにスパイものがあるようです。
時代はスパイなのか?!

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しゃにむにGO

2009-06-28 12:06:20 | 漫画閲覧室
羅川 真里茂・著/しゃにむにGO (白泉社)

しゃにむに(遮二無二)→がむしゃらに。

「しゃにGO」の最終巻が先月発売されました。
はー、スポーツモノがあまり無い少女漫画界で、10年以上連載してたんだね。
(私が子どもの頃はあったのですがね。いつのまに無くなったのか)
長かったような…、あっという間のような…。

中学時代は陸上で活躍していた伊出延久と、
元ジュニアで活躍していた滝田留宇衣(るうい)の二人が主人公の高校テニス漫画

ドシロウトが急成長する。という構図は“スラム○ンク”を思わせますが、
(でも、連載当初の先生のインタビューで、目標の漫画にしてましたね)
スポーツシーンに限らず、
登場人物それぞれの背景の描写もしっかりと描かれてるのは、少女漫画の特徴かと
…登場人物、多いんですよねえー
部活メンバー、コーチ、家族、そしてライバル達。
それにテニスだと、早々に“プロ”というものを意識する。(ランキングがつくから)
描きがいのある、そして読者は読みがいのある作品。

主人公の3年間のインターハイまでの過程を描いているのですが、
(つまり春から夏のみを描いている。冬は無い)
2年生を描いた第2部が読んでいて苦しい
白ちゃんとクロのダブルスへの道のりや、
池やん先生の過去の出来事。そして後に続く者へ伝わっていた遺恨…。
スポーツマン精神とは何ぞや?…etc…。
3年を描いた第3部も読み応えがありますが、
2部のほうが、色々な面で読み応えありすぎです

脇役(??)も特徴のあるキャラクターが多いので、
話の進行に良いアクセントになってます。
フレディー先輩や氷河が結構好きだったり~。
だけど、クライマックスが近づくと主人公達にスポットが当たってしまうのは致し方なし
白・クロのその後も知りたかったけれどなぁ…。

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夏目家の妙な人々

2009-06-21 11:00:00 | 漫画閲覧室
わかつきめぐみ・著/夏目家の妙な人々 (白泉社文庫)

「きんぎんすなご」に登場した、“夏目蒼一郎”氏の高校時代のお話~
毒吐き“紅一郎”。のほほんしてても食えない“橙一郎”。意味不明“蒼一郎”のそれぞれ我が強い三つ子の兄弟と、
全く売れない絵描きで主夫の父と、外で働く母、
猫のシロと、犬のポチ子の5人と2匹の家族におこった、ささやかな事件のある日々を綴るホームコメディです

仲が良いのか悪いのか?そんな不思議な家庭のお隣に越してきた、
母親と娘二人の家族。
娘二人は夏目家に出入りしてるが、
他人に頼らずに生きていこうとしている母親はそれを快く思わない。
近づいているようで、近づかない交流。
だけど歯に衣着せぬ言い合いをする、トンデモ家族を目の当たりにして、張りつめた気持ちがほどけてゆく…。
わかつき先生の独特な空気感があります

夏目家のキャラが濃いぃ~
こういった家族に囲まれて…暮らしたくない(笑)。
…ネギ、梅干し、ニンニク、レモン、いちご、みかん、キウイ、はちみつ、大根、サバ味噌、ひじき。そして正○丸入りの“魔女の釜の粥”を食べさせられるから…
でも、うらやましい関係性だとは思いますよ~
蒼一郎の意味不明っぷりもステキすぎます…。

三つ子だから、信号機で名前をつける…(紅・橙・蒼)
というのが、ホントにわかつき先生らしい感性だなぁ。
っつうか、この家族の感性か(笑)。

「そらのひかり」に収録されている、「Cotton Candy Cloudy」も夏目家が登場しますよ

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家裁の人

2009-06-14 21:24:53 | 漫画閲覧室
毛利 甚八・作
魚戸 おさむ・画/家裁の人 (小学館漫画文庫)

今、司法漫画って少なくないけれど、この漫画は別格かなぁ。

家裁って、離婚や遺産相続などの家庭の問題、少年事件を扱う場と…。
簡単にいってしまえばそんな感じの場。

栄転である東京の転勤を蹴り、地方の裁判所を巡り、
同業者でも疎む、少年事件を得意(?)とし、
植物を愛でる風変わり、かつ敏腕な判事が主人公。

「人が人を裁く」
今、ナイーブな問題ですよね…
「裁くのではなく、育てるもの」
人間は植物と同じで、向き合って育てていくもの。

この漫画を読んでみると、
壊れてしまったモノでも、修復できる可能性が僅かでもある。
(もう無いモノもあるが)
それを信じてもいいんじゃないかと思うんですがね…

(だけど、主人公・桑田判事の意に反するように、
連載終了数年後に少年法は厳しくなった…)

裁判の短縮化…も理由に挙げられてる、件の制度ですが、
わずかな回数で向き合う間もなく、結果を決めるのもどうかなぁ…。
(しかし、海外では当然の制度だったりするんですがね。
それに、少年事件は日本じゃ扱わないだろうし…)
まぁ、全ての裁判官が桑田判事みたいな方じゃないんでね。
どうもいえないですが…。結局は…

でも、この作品は読んで損はないと思いますよ

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グラン・ローヴァ物語

2009-06-07 11:00:00 | 漫画閲覧室
紫堂 恭子・著/グラン・ローヴァ物語 (集英社漫画文庫)

「辺境警備」や「シープホーン村」と同じ世界を舞台にしていますが、
時代は150年前にさかのぼっています。
(作品初出は「辺境警備」の後半頃)

ケチな詐欺師・サイアムが、グラン・ローヴァ(放浪の賢者)と呼ばれる老人と、海の向こうへ行きたいと願う、ハイドラ(水蛇)の少女・イリューシアと共に、その力により大きな災いをも起こす『銀晶球』を巡る旅に出る…。
…「辺境~」などと比べるとスケールが大きい話

人間は力を持つことで、醜い過ちを何度も繰り返す。
…過ちに何も学ぶこともなく、繰り返す。
そのことを危惧し、動き回るパナケアの姿は痛々しさもおぼえる。

グラン・ローヴァのじーちゃんの賢者らしからぬ立ち振る舞いに笑みがこぼれるけれど、
まともな言葉には、心突き刺さる。

すごく深いんですよ!
再読してみて、改めてそう思った

「辺境~」と時代は違うけれど、世界は同じなので、“あのキャラ”がやはり登場。

今連載中の「聖なる花嫁の反乱」のヒロイン・エリセは、
ちょっとワガママで行動力のあるイリューシアにかぶりますね…
(エリセのほうがワガママかな…)
そんなイリューシアが出会った娼婦・アタランテの話は、
画集「みずのたからもの」に収録されてるのですが、
15年前のものなので入手困難かと…

「聖なる花嫁の反乱」の最新話は、ミチャオを検索

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