おはようございます
今日は、先日お会いした車椅子バスケをしている及川晋平さんという方について書いてみたいと思います
「リアル」という漫画をご存知でしょうか?
「スラムダンク」や「バガボンド」などを書いている井上雄彦さんが書いている漫画です。
おれは愛読者なんじゃけど、「リアル」を読んで車椅子バスケに興味を持って、車椅子や半身不随ということについて真剣に考えるようになりました。
それで今回知人の紹介で及川さんに会っていろいろ話を聞くことができました。
及川さんは、その「リアル」のモデルになっている人です。
「リアル」は車椅子バスケをテーマにし、様々な人の視点で描かれとる漫画です。
事故で突然車椅子になってしまった人、その家族、事故を起こしてしまった人、車椅子バスケという生きがいを見つけて生きている人…
一人でも多くの人に他人事じゃなくて、自分に置き換えて真剣に考えてほしいという願いがこめられている漫画です。
及川さんは、それまで元気にバスケをしていたのに、高校生のときに突然病気で足が動かなくなり、足を切断するしかないという状況に追い込まれました。
5年くらい闘病生活で20回以上の手術をし、生死をさまよったらしいです。
そして車椅子バスケに出会い、本場アメリカに渡ってプレーしたり、日本代表でパラリンピックに出場したりと、第一線で活躍してきました。
そんな及川さんはいま自ら作ったチーム「NO EXCUSE」で日本一を目指して戦っています。
及川さんからもらったDVDを帰ってから観ました。
以前フジテレビで及川さんのチーム「NO EXCUSE」を特集した番組を放送したものです。
及川さんの人生やチームメイトたちの人生…車椅子になった境遇は人それぞれ…
バイク事故や突然の病気、自転車で歩道を走っとったら突然トラックに突っ込まれたなど、ほとんどは突然理不尽にもそうなってしまうんです。
「どうして自分だけが…」
そう考えてもなにも変わらないってことはわかっていても、どうしても最初はそう考えてしまうそうなんですが、気持ちを切り替えることは簡単なことじゃないだろうし、様々な葛藤があると思うけど、長い時間をかけてそれを乗り越えてきてる人たちなんです。
及川さんは言ってました。
「人間はなんでも乗り越えられるようにできている。」
「NO EXCUSE」の選手たちはみんな様々な夢を持ってました。
日本代表になりたい、本場アメリカに行ってチャレンジしたい…
及川さんと会って話してみて思ったことは、まずすごくパワーがあるということ。
エネルギーに満ち溢れていると感じました。
そしてなにより生き生きしてます。
彼らはアスリートです。
車椅子バスケに夢を持って、夢を追い続けているアスリートなんです。
おれたちと一緒です。
車椅子バスケを観たことある人はわかると思うけど、物凄く激しいスポーツです。それは決して趣味でやってるわけじゃない。真剣に勝利を目指して戦っているんです。
及川さんは、こう言ってました。
「なんとなく適当にやってても意味がないんだ。車椅子バスケを真剣に突き詰めてどうやったら勝てるかを考え、そのために自分を追い込んで厳しい練習をする。そのほうが楽しいし、やりがいを感じる。そしてそれが生きがいになる。」
夢を持って生きる、夢があるから生きていける、おれも「夢先生」などで夢について話したりしてきましたが、改めて夢を持つ大切さを実感しました。
車椅子になった人の気持ちは車椅子になった人じゃないと絶対にわからない、と及川さんは言いました。
でも、他人事だと思って一線を置いて、わかろうとしないとなにもわからない。
わかろうとすることに意味がある、と言ってました。
そのとおりだと思います。
わかろうとすることで見えてくるものもあるし、一人でも多くの人がわかろうとしてほしい。
一歩を踏み出してほしい。
おれもキッカケは「リアル」で、そこから一歩を踏み出して知人に頼んで及川さんに会わせてもらいました。
多くのことを学んだし、考えたし、会って話ができて本当によかったと思う。
視野を広げていろいろなことを知って考える、それが自分の人生にもサッカーにも生きてくるとおれは思います
長くなったんじゃけど最後に、及川さんが書いてるコラムがあるので紹介します
しんぺーの車椅子バスケ的日常
http://www.itplanning.co.jp/baske.html